Google幹部が独自半導体語る、「従来の方法では生成AI需要に応えられない」
生成AI(人工知能)ブームで発生したAI向け半導体争奪戦。2010年代から「AIファースト」に舵(かじ)を切った米IT大手は、半導体が競争力の源泉になると踏んで自社開発に着手してきた。中でも2015年、IT大手でいち早く独自半導体「TPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)」の運用を始めたのが米Google(グーグル)。生成AI需要の高まりに合わせ、2023年8月には第5世代となる「TPU v5e」を発表した。LLM(大規模言語モデル)の推論において前世代比でコスト当たり2.5倍の性能を発揮するという。