草野心平記念文学館内より山並みを見る。
講演者の山下多恵子先生です。
コンパクトに
吉野せいさんの生涯をまとめて頂いた貴重な講演会でした。
以前出版された
山下先生の「裸足の女」を読んでいたので理解しやすかったです。
A3両面に書かれた貴重な分かりやすいレジメでした。
吉野せい没後40周年の展示会が
12月24日(日)まで開催されています。
なかなか見られない展示会ですので是非
多くの市民の皆さんに観ていただきたいです。
裸足の女 吉野せい講演会
講師は
山下多恵子先生でした。
吉野さんの著書を
よく読んでいる方々が多く参加しているようでした。
①空と海ひとすぢのはててしより
来るかも睫毛をぬらす・・・LB.PRISME 創刊号 1916年4月
・・・若松せい17歳の作品
②「暮鳥と混沌」より
③「彼等」より・・・・・・文学少女の頃の文章(大地の魅力と躍動を)
④「私は百姓女」より・・・大地との闘いと祈り
⑤「赭い畑」より・・・・・自然への信頼・生きることの肯定)
⑥「未開地に臨んだ女たち」より・・・自然の中で生きる
⑦「梨花」より
⑧「梨花鎮魂」より
⑨「梨花鎮魂」より
・・・山の生活の10年間を振り返り、人生を変えた!!(10年間の破壊!!)
⑩「暮鳥と混沌」より・・・・「愛と苦闘」⇔愛することと戦いの一致
⑪「さいご」より・・・・・・夫婦生活
⑫「白頭物語」・・・・・・・駄馬=混沌 いのしし=せい
⑬「春」・・・・・・・・・・書くことによって愛を見出していった
(自然の中に生を見ている状況を)
⑭「洟をたらした神」より
⑮「梨花鎮魂」より・・・・・
⑯「老いて」より・・・・・・人生に無駄な時間はないと。
A)串田孫一さんの「洟をたらした神 序」から
B)新藤謙「土と沙羅・・・三野混沌と吉野せい あとがき」より
C)松永吾一「吉野せいの文体」「あるとき」から
D)草野心平「吉野せい追悼」・・・六号線第六号から
「タタカイノハテノエイミン」カンガイムリョウデス」
E)三野混沌「詩」「阿武隈の雲」
F)斎藤庸一「三野混沌覚書」「詩にかける橋」
G)東北 知の鉱脈 赤坂憲雄が行く・・・2008年10月26日河北新報
混沌はそれとは意識せずに、せいの才能を封印したのではなかったか。
吉野せいの経歴
1899年(明治32年)という遠い昔
海の眩しかった小名浜のという魚臭い町に生まれ・・・
1921年(大正10年)菊竹山の小作開拓農民三野混沌(吉野義也)と結婚。
以後1町6反歩を開墾、・・・・
1946年」、敗戦による農地解放に機運が台頭しその渦に混沌は飛び込み、
家業を振り返らないこと数年。
生活の重荷、労働の過重、6人の子女の養育に、
満身風雪をもろに浴びました。・・・・「洟をたらした神 あとがき」から
と山下先生は
吉野せいさんの生涯と生き方を
まとめられました。
山下先生
ありがとうございました。