20160124今日の一手
11月29日の名南将棋大会からTさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損ですが、持ち歩があるので考慮せず、損得なしとします。
玉の堅さは先手のほうが少し堅いです。
先手の攻め駒は88飛と持ち駒角で2枚
後手の攻め駒は持ち駒飛角で2枚。
総合すれば互角かやや先手が指しやすいです。
大局観として
問題図では88飛が変なところにいます。これは
序盤で角筋で攻められたので仕方なく飛車を打って86の歩を払ったためです。玉飛接近すべからずで、先手玉は金銀4枚の囲いですが手が付くともろいです。66や86に駒を打ち込まれる展開になるとまずいですね。
そのあとこの問題図の少し前
ここで手があると飛車を切ったのです。ゆっくりしていると59飛が嫌味ですね。69歩で止まっても桂香を拾われます。かなり有効な攻めがないといけません。持ち駒の角をどこに打ってどう使うかということです。
△ 実戦は23歩でした。
32金に75歩で狙いがみえました。
狙いは75同歩74歩同銀41角の両取りですね。
後手は41角と先着(敵の打ちたいところに打て)して受け、55角33桂76銀
力をためましたが少し遅くて、63金にあまり良い手がないと56銀。
54金46角55歩
55同角同金同銀26飛(59飛かも)46銀29飛成
ここまで進めば後手が優勢です。86桂や66桂や79角があります。でも実戦では後手が寄せそこなって先手玉は中段で頑張って逆転勝ちになりました。
この筋をやるなら飛車を切る前に75歩が筋です。
手抜かれそうな手を先にやるほうがいいですね。23歩には34飛で受ける方の味が悪すぎます。
75同歩22飛成同金23歩
と行くわけです。32金とはしてくれなくて、33金にどうするかは悩みます。実戦でも23歩に33金はあるわけです。
また、75歩が入らないなら84歩がどうかですが、
84同銀41角31金74角成
83金64馬44角75歩
74歩から桂馬を取れるので、そこそこ指せるように見えます。
また、41角に22歩成があって
22同金に64角なら と金が作れました。これのほうがよさそうです。
ということで、23歩に32金なら先手が指せそうです。でも33金の時にどうか。1歩使うのももったいないような気がします。59飛に69歩と思うと歩切れになってしまいますから。
○ 問題図では64角と打つほうがいいでしょう。
32金53歩成51銀97桂
桂馬を使って後手玉に直接迫ります。角筋は止めにくいものです。
64角には31角で53歩成は防げるのですが、同じく97桂で
角を打った分だけ後手からの反撃が鈍ります。あるいは64角に51銀が正しいのかもしれませんが、それでも桂馬を使えば飛角のにらみが大きいです。
× 97桂は手順前後で
59飛69歩64角
このラインに角を先着されてしまいます。
× 55角は33角と合わせられて損です。
取ってまた64角を打てばいいので悪手というわけではありませんが。あるいは55角に28飛もありますね。
× ゆっくり攻めるなら52角のような手ですが
51飛は53歩成があるのでいいのですが響きが薄いです。
59飛69歩29飛成41角成33角52馬
53歩成が狙いですが、19竜から66香に対抗できるかどうか。
問題図だけ見たら64角はすぐに見えそうです。そのあと97桂に気が付きましたか?85歩の拠点が消えるのも大きいですし、飛角がよく働きます。
11月29日の名南将棋大会からTさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損ですが、持ち歩があるので考慮せず、損得なしとします。
玉の堅さは先手のほうが少し堅いです。
先手の攻め駒は88飛と持ち駒角で2枚
後手の攻め駒は持ち駒飛角で2枚。
総合すれば互角かやや先手が指しやすいです。
大局観として
問題図では88飛が変なところにいます。これは
序盤で角筋で攻められたので仕方なく飛車を打って86の歩を払ったためです。玉飛接近すべからずで、先手玉は金銀4枚の囲いですが手が付くともろいです。66や86に駒を打ち込まれる展開になるとまずいですね。
そのあとこの問題図の少し前
ここで手があると飛車を切ったのです。ゆっくりしていると59飛が嫌味ですね。69歩で止まっても桂香を拾われます。かなり有効な攻めがないといけません。持ち駒の角をどこに打ってどう使うかということです。
△ 実戦は23歩でした。
32金に75歩で狙いがみえました。
狙いは75同歩74歩同銀41角の両取りですね。
後手は41角と先着(敵の打ちたいところに打て)して受け、55角33桂76銀
力をためましたが少し遅くて、63金にあまり良い手がないと56銀。
54金46角55歩
55同角同金同銀26飛(59飛かも)46銀29飛成
ここまで進めば後手が優勢です。86桂や66桂や79角があります。でも実戦では後手が寄せそこなって先手玉は中段で頑張って逆転勝ちになりました。
この筋をやるなら飛車を切る前に75歩が筋です。
手抜かれそうな手を先にやるほうがいいですね。23歩には34飛で受ける方の味が悪すぎます。
75同歩22飛成同金23歩
と行くわけです。32金とはしてくれなくて、33金にどうするかは悩みます。実戦でも23歩に33金はあるわけです。
また、75歩が入らないなら84歩がどうかですが、
84同銀41角31金74角成
83金64馬44角75歩
74歩から桂馬を取れるので、そこそこ指せるように見えます。
また、41角に22歩成があって
22同金に64角なら と金が作れました。これのほうがよさそうです。
ということで、23歩に32金なら先手が指せそうです。でも33金の時にどうか。1歩使うのももったいないような気がします。59飛に69歩と思うと歩切れになってしまいますから。
○ 問題図では64角と打つほうがいいでしょう。
32金53歩成51銀97桂
桂馬を使って後手玉に直接迫ります。角筋は止めにくいものです。
64角には31角で53歩成は防げるのですが、同じく97桂で
角を打った分だけ後手からの反撃が鈍ります。あるいは64角に51銀が正しいのかもしれませんが、それでも桂馬を使えば飛角のにらみが大きいです。
× 97桂は手順前後で
59飛69歩64角
このラインに角を先着されてしまいます。
× 55角は33角と合わせられて損です。
取ってまた64角を打てばいいので悪手というわけではありませんが。あるいは55角に28飛もありますね。
× ゆっくり攻めるなら52角のような手ですが
51飛は53歩成があるのでいいのですが響きが薄いです。
59飛69歩29飛成41角成33角52馬
53歩成が狙いですが、19竜から66香に対抗できるかどうか。
問題図だけ見たら64角はすぐに見えそうです。そのあと97桂に気が付きましたか?85歩の拠点が消えるのも大きいですし、飛角がよく働きます。
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