名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS4-1 ノーマル中飛車に右46銀急戦(5)

2024-09-12 | 基本定跡の研究

32金の代わりに42金とする形があります。

私が大学生のころ、中飛車を指す先輩がこれを愛用していましたっけ。懐かしいです。37桂54歩16歩64歩68金上

先手は金無双に構えてみます。後手は32金~42金としていないので1手得 (というか手損していないというか) しています。53金26飛32飛

53金32飛の形で右46銀急戦を迎え撃つのが後手のベストです。実は金無双ではなくてエルモ囲いの右46銀にも最善の構えであり、四間飛車、三間飛車でも共通しています。場合によっては玉の囲いよりも優先すべきです。

さて35歩の攻めに42角でも悪くはないのですが(細かいけれど36飛35歩同銀34歩に26銀の可能性がある)、35同歩同銀51角

先手は右桂を跳ねているので、36歩34歩24歩35歩23歩成34飛

という形に自信がありません。この図の評価値は-91です。以下を追えば、35歩同飛36歩34飛22歩25歩

25同桂37銀29飛36飛21歩成38銀成69飛55歩

この図の評価値は-75、変わらず後手のほうが指しやすそうです。

ということで

ここでは36歩ではなくて36飛、34歩46銀ということになります。

この図の評価値は0近辺の互角です。55歩同歩同銀は35歩なので先手は動きにくい。失敗でしょう。

ということで

ここで53金とされたら、57銀63金46歩22飛

45歩急戦に切り替える方が優るのでしょうけど、ここでも後手が1手早いので63金の形だから仕掛けにくいです。45歩同歩同桂88角成同玉44銀46歩

この図の評価値は+76ですが、先手の攻めがうまくいっているという感じはありません。後手からは55歩同歩37角29飛56歩同銀46角成という攻め筋もありますし。

 

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