名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-12 右四間飛車(3)

2023-06-23 | 基本定跡の研究

舟囲いから右四間飛車の急戦の続きです。この仕掛けから

24角45歩同歩以外に、45同銀も有力な変化です。

45同銀同歩には33銀

この場合は11角成だと46歩~47銀が厳しいから、先手は急いで攻めなければならないのです。銀を打ち込むのは駒損ですが、33同桂同桂成41飛32成桂43飛55桂

変化の余地はありません。44飛63桂成

飛金銀取りですね。ここでやっと選択肢が出てきます。

74飛52成桂同金。もし先手の仕掛けが1手遅れていて(後手番で仕掛けたとか、49飛などと待ったとか)、後手が64歩を突いてあればこの形にはなりません。この図では先手としては75金しかなくて、75同飛46角49飛

評価値は+62で互角です。先手は駒得だけど後手に攻め駒が多いから難しいです。

あるいは戻って75金に54飛と逃げて

45飛44歩47飛

44同飛同飛同角もあり得ます。45桂46歩38銀48飛37桂成

38飛同成桂55銀

この図の評価値は+72、74歩54銀75歩55角73銀打65銀・・・と続くみたいですが、やはり難しい形勢でです。先手が指せないこともないか。

あれ、待ってください。

72飛に52成桂だと思い込んでいましたが、AIによると72成桂同金65銀

このほうが良いみたいです。評価値は+232、先手良しとして良いでしょう。金を取って75金よりも筋が良いのですね。75同飛と取られることもないですし、54飛もありません。46角74銀同歩11飛

先手の駒得、玉の堅さで優り、攻め駒が少ないですが、19角成45飛は十分で、63金左に33角成としておけばよいようです。従来の定跡が変わりました。

また65銀に84飛は

45飛44歩同角

44同飛同飛55角41飛成51金21竜99角成88銀

98馬には25歩があるので、馬を切って暴れるしかないようですが、評価値は+437の先手有利です。

ということは74飛がだめならば、戻って63同金44角ですが

この図の評価値は+412、先手有利なのです。そうか45同銀は先手良しになるのでしたか。振り飛車は昨日の変化を考えるしかなかったのだとわかりました。


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