名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-16 居飛車穴熊に66銀型四間飛車(24)

2024-06-28 | 基本定跡の研究

次は後手の有力変化で

55歩同歩64歩同歩55銀の時に86歩同歩54歩。

石井先生は大丈夫だというのですが、25桂に55歩が厄介な変化です。

33桂成に同銀右で解説していますが、後手としては33同金寄のほうが堅いです。64飛56銀

(33同銀右の形で) 先手が指せるというのですが、この図の評価値は-154の後手ペース。61飛成47銀成同金75歩64角76歩・・・と、48金引65桂68角67歩・・・先手が悪いというほどでもないのですが、ちょっと苦しいです。

さかのぼって調べてみると、

ここからの仕掛け手順は、55歩同歩64歩同歩25桂が正しいようなのです。

ここでは24角しかないので、55銀86歩同歩。

話は戻りますが、今日調べたい54歩の他に、これまで見た75歩64飛76歩66角86飛88歩

のほうに合流しても問題ありません。おさらいしておくと、54歩の時に25桂24角が入るかどうか問題はクリアしているので、54歩には同銀同飛85飛14歩 (25飛は先手有利) 同歩13歩同香同桂成同銀52飛成

先手有利でした。

また

ここで85飛には14歩同歩13歩同香同桂成同銀65歩

54歩同銀同金同飛65飛

44角33銀打66歩

すでに先手ペースになっていて、44銀と75飛を調べましたが、44銀のほうは65歩55桂48金打66角56金

47歩57金上同角成同金・・・先手有利になるのでした。

ということで二枚替えの筋を回避すると、先手が指しやすくなるということに。

話は戻って

ここで54歩がどうかというのが今日のテーマです。

64銀を選ぶと45歩

65飛46歩48金引31銀右

ここでは先手の角筋が通っています。14歩同歩13歩に、同香は同桂成同桂15歩・・・簡単に先手有利になるから、13同桂のほうです。

石井先生は14香を選び、25桂13歩

13同香同香成同角16香

先手優勢だとしているのですが、実はこの図の評価値は-206の後手良しなのです。確かに先手が駒得になるのですが、12歩13香成同歩25飛47香

穴熊はまだ堅く、後手の攻めは続きます。

なので修正手順をAIに聞いてみると、

14香ではなく、13同桂成同香25桂

21桂ではだめ (13歩に同香の変化に合流) なので、12玉44歩42金引55歩

この図の評価値は+213で先手良し。55同歩には同銀。放置すれば54歩の取り込みです。

戻って

54歩に44銀というのも有力なのですが、同金同角55銀

71角成86飛では悪いので、55同角同歩14歩同歩64飛48歩

石井先生はこの歩が嫌味だと。評価値は-25の互角なので、確かに難しそうです。48同金引86飛・・・

ということで54歩には64銀のほうを選べばよいです。

 

コメント
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