先手番の藤井システムで、後手の急戦に備えるならば15歩を保留して46歩と36歩を突く
この形が良さそうだという結論になりました。後手が居飛車穴熊に組もうとするとどうなるか。33角37桂44歩15歩43金47銀22玉65歩32金
後手は先手の急戦を警戒して43金32金の形に。先手は後手の穴熊が見えないうちに攻めても無理そうなので、47銀型を選べばこの図になるのでしょう。実戦例も多いです。
2002年の藤井猛-佐藤康光の王座戦がおもしろい進行でした。65歩42角45歩12玉
46銀45歩14歩同歩同香
先手は銀を捨てて攻めかかります。13歩同香成同桂14歩46歩
13香成21玉14香22金
23と12歩13歩
13同歩同香成同金同と12歩
14歩13歩同歩成12歩・・・では千日手ですから、23桂21玉31桂成同玉23と15角
ほぼ絶対手の攻防でしたが、この15角が攻防兼備の好手、後手が少し良いようです。評価値は-130。
戻って
65歩に24歩26歩
24歩26歩を入れるとまた違った将棋になります。74歩25歩86歩同歩73桂
56銀右(56銀左もある)25歩同桂24角47金33桂
評価値は-1、全くの互角です。振り飛車党が先手を持ちたがるかどうかがよくわかりません。経験の多いであろう美濃囲いから外れていますし、先手の得もないですが、振り飛車を選んだことの評価の低さからは逃れています。居飛車党が後手を持つのは、それほど違和感がないでしょう。
また戻って
ここから穴熊も指されました。12香25歩11玉24歩22銀
56銀左24角45歩23歩
評価値は-24の互角、後手としては穴熊に組めた安心感はあります。