名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-10 居飛車穴熊に藤井システム(12)

2023-06-10 | 基本定跡の研究

先手番の藤井システムで、後手の急戦に備えるならば15歩を保留して46歩と36歩を突く

この形が良さそうだという結論になりました。後手が居飛車穴熊に組もうとするとどうなるか。33角37桂44歩15歩43金47銀22玉65歩32金

後手は先手の急戦を警戒して43金32金の形に。先手は後手の穴熊が見えないうちに攻めても無理そうなので、47銀型を選べばこの図になるのでしょう。実戦例も多いです。

2002年の藤井猛-佐藤康光の王座戦がおもしろい進行でした。65歩42角45歩12玉

46銀45歩14歩同歩同香

先手は銀を捨てて攻めかかります。13歩同香成同桂14歩46歩

13香成21玉14香22金

23と12歩13歩

13同歩同香成同金同と12歩

14歩13歩同歩成12歩・・・では千日手ですから、23桂21玉31桂成同玉23と15角

ほぼ絶対手の攻防でしたが、この15角が攻防兼備の好手、後手が少し良いようです。評価値は-130。

 

戻って

65歩に24歩26歩

24歩26歩を入れるとまた違った将棋になります。74歩25歩86歩同歩73桂

56銀右(56銀左もある)25歩同桂24角47金33桂

評価値は-1、全くの互角です。振り飛車党が先手を持ちたがるかどうかがよくわかりません。経験の多いであろう美濃囲いから外れていますし、先手の得もないですが、振り飛車を選んだことの評価の低さからは逃れています。居飛車党が後手を持つのは、それほど違和感がないでしょう。

また戻って

ここから穴熊も指されました。12香25歩11玉24歩22銀

56銀左24角45歩23歩

評価値は-24の互角、後手としては穴熊に組めた安心感はあります。

 

 

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