名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-10 居飛車穴熊に藤井システム(11)

2023-06-09 | 基本定跡の研究

先手番の藤井システムで46歩がダメならば36歩がどうかを見てみます。

85歩77角74歩48玉

ここは75歩ではなくて72飛39玉75歩同歩同飛

袖飛車から攻められます。65歩はかなり突きにくいので67銀ですが、76歩88角55角

37桂に14歩。

詰めている端を突き返されます。我慢は出来ないので14同歩ですが、86歩同歩14香。

15飛と取り返されない形での香捨てですが。14同香87歩には76銀

先に香をもらっているので、銀を捨てるのが返しの手筋なのですが(銀と香歩3の交換になる)。76同飛77角79銀67飛88歩成

12香成としても角取りにならないのが大きいのでしょう。この局面は評価値-425、後手有利です。

ということで先手の最善の待ち方は、15歩を保留して

46歩~36歩とする形です。端を突き合ったり突き越したりしていないので、袖飛車の筋は大丈夫です。だから85歩77角74歩48玉75歩

歩を突き捨てての右64銀の急戦なのでしょうが、75同歩64銀74歩84飛65歩55銀56歩

36歩も突いてあるので、46銀には47歩、56銀には57歩、銀ばさみで先手有利になりそうです。

AIの評価値的には、途中74歩の突き出しではなくて、単に65歩のほうが良いです。

77角成同桂75銀76歩

86歩同歩76銀64歩

64同歩同飛86飛61飛成88飛成

さばき合った図から、89歩78竜96角

銀を取らせて寄せを見ます。竜が逃げて52角成は先手有利なので、58竜同金51金打

後手は二枚替えの駒得を主張するわけですが。81竜77銀成72飛

この図の評価値は+285で先手ペース。駒損でも攻撃力があり、先手玉の広さも加味されています。

よってこの形は後手の急戦に対応できるようです。基本図ができました。

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