古い本を読んでいたら(最前線物語2)、43銀型への急戦で、振り飛車からの(当時の)新手が出ていました。
先手有利で片付けていたのですが、ここから32飛46歩35歩45歩52金左34歩34銀48飛42飛
71玉ではなくて42飛を先にして、46銀に47歩を打つのが
2003年12月の室岡克彦先生の新手です。47同飛44角55銀22角
実戦では44銀43歩55銀と進行して形勢は互角だったのですが、AIに読ませると42飛成同金44銀
これは53銀成~22角成ねらいです。71玉43歩41金33歩
53銀成ねらいで、62金と受けても32歩成同金41飛で先手有利です。ゆえに82玉ですが、96歩同歩53銀成
端を突き越されているのに96歩同歩を入れるというのは人間には考えにくいですが、評価値は+411で先手有利です。進行例は31角42歩成同金同成銀同角41飛64角21飛成19角成53桂
あっさり進めると(評価値的には後手の最善ですが)簡単に先手優勢になりそうです。
他にも抜けているところや、振り飛車の工夫もあるのでしょうが、結論は変わらないでしょう。