20150821今日の一手

8日の名南将棋大会から、NさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
香歩と銀の交換です。後手も持ち歩がありますから歩を考慮せず、先手の駒損です。
玉は後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒角桂香で3枚。
後手の攻め駒は34飛と持ち駒角銀桂で4枚。
総合すれば後手が優勢です。
少し前にこの局面で

22角成とやってしまい、37桂成で銀を取られてしまいました。
大局観として
後手の攻め駒が4枚あります。といってここから攻め合いにはなりません。後手の嫌な筋も見えますが、先手陣のほうが隙が多いです。どうにか受ける手段を考えねばなりません。
× 実戦は45角でした。攻めるならここなのですが。

44飛64桂

61玉84歩

これは悪手で、後手は45飛から55角があります。後手も気が付かなかったようですが、ここから実戦の55角77桂79銀でも先手が劣勢です。
64桂から金をとってもそのあとがありません。桂馬を渡せば後手の攻撃力が上がるだけです。
× 先に64桂でも

64同歩45角54飛56香44歩

これもだめです。
× 55角の筋を77桂で防いでみます。

(55桂の筋はどうにか耐えていますが)25桂で

48玉は28角、38玉は37歩、なので28玉に14飛とかわしておきます。

これで17桂成同香19角が厳しい筋です。
67銀(飛車の横ぎきを通した)には44角

29桂には87銀同飛69角。

普通に指していてはつぶれるようです。
× 56歩は

55桂の筋に備えたようでも前の変化と同じように25桂でつぶれます。今度は66角も残るので条件が悪いです。
× 38玉は25桂を受けた手。

でも55桂に37金しかないです。69角が厳しくなります。

前の形なら45角で受かっていたのが、今度は47銀でだめ。
59桂の受けは87銀
58角は同角成同金87銀

87同飛に69角でつぶれます。
△ ということで、77角しかないです。

25桂には48玉で、28角には22角成ですから後手も銀取りを受けるしかないです。
32飛28玉33銀67銀44銀56銀

まだ先手が苦しいのですが、先手の駒が働いてきて守備力が上がりました。とにかく守ってからの反撃を考えます。