現時点での世界の人口問題、食糧問題、環境問題で取り上げられている代表的な地域を図5-2に示す。
人口の増加と人類の活動が全世界規模に及んだことにより、自然の摂理に任せた物質循環だけでは処理しきれないレベルまで達し、その歪みがこれらの問題を引き起こしていることは多くの学者の指摘するところである。
山やオアシスと呼ばれる場所には表面を覆う土壌と植生の中に保水効果があり、これまで私たちの農業生産にも恵みを与えてくれてきたことが知られている。しかし、現在ではその多くの場所で保水が減り、植生が減少している。その結果として砂漠化が進んできた。砂漠化した地域では水蒸気が減り、雨雲が出来にくくなり、結果として更に砂漠化を加速させる方向に(物理)現象が進むことになる。(時間縁起) このような砂漠化または水不足はアフリカ、中東、インド、東南アジア、中国一部の地域、アメリカおよび南米など全世界規模で進んでいる。
水不足は食糧生産に直接的な打撃を与える。穀物1トンを生産するために必要な水は1千トンと言われている。生産地に要求されるこのような直接的には目に見えない水を「仮想水」という。日本は世界でも有数の食糧輸入国であるが、仮想水まで含めた実質的な水総量を考慮すると、実は日本は73%の水を海外から輸入していることになるのである。
図5-2 世界の人口・食糧・環境問題に関する地図
(「The Liberty」2006年3月号より転載)
人口の増加と人類の活動が全世界規模に及んだことにより、自然の摂理に任せた物質循環だけでは処理しきれないレベルまで達し、その歪みがこれらの問題を引き起こしていることは多くの学者の指摘するところである。
山やオアシスと呼ばれる場所には表面を覆う土壌と植生の中に保水効果があり、これまで私たちの農業生産にも恵みを与えてくれてきたことが知られている。しかし、現在ではその多くの場所で保水が減り、植生が減少している。その結果として砂漠化が進んできた。砂漠化した地域では水蒸気が減り、雨雲が出来にくくなり、結果として更に砂漠化を加速させる方向に(物理)現象が進むことになる。(時間縁起) このような砂漠化または水不足はアフリカ、中東、インド、東南アジア、中国一部の地域、アメリカおよび南米など全世界規模で進んでいる。
水不足は食糧生産に直接的な打撃を与える。穀物1トンを生産するために必要な水は1千トンと言われている。生産地に要求されるこのような直接的には目に見えない水を「仮想水」という。日本は世界でも有数の食糧輸入国であるが、仮想水まで含めた実質的な水総量を考慮すると、実は日本は73%の水を海外から輸入していることになるのである。
図5-2 世界の人口・食糧・環境問題に関する地図
(「The Liberty」2006年3月号より転載)
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