書 名:コロナ現象
著 書:室岡 義廣
出版社:コロナ社
ひとことで言うと、様々なところに現われている弱電離プラズマ現象の解説書といえる。
○針の先端から発生するコロナ放電をロケット推進に応用するアイディア
イオンクラフトでも知られるイオン風をイオンロケットに使うアイディアらしいのだが、ロケット方程式の考えが入っておらず、現実的と思われる。
○流動帯電
ガソリンなど可燃性の燃料の多くは絶縁体であることから、長く伸ばしたホース中に流体を流すと表面での摩擦による帯電が起こることが知られている。これを流動帯電という。ちょっとしたきっかけで放電が発生して火災が発生することもあるらしい。
○オーロラ上空のプラズマ電流
オーロラ上空では磁力線に沿って太陽から流入した電子による100KAから1MA(メガアンペア)程度の電流が流れている。通常、太陽風のエネルギーは50~200[eV(エレクトロン・ボルト)]であるが、オーロラ特有の発光現象が起こるためには5,000~10,000[eV]まで何らかのメカニズムによる加速が必要だという。
次にオーロラの色だが、赤は酸素原子から放出される630nmの発光で、同じく酸素原子が電離する際に生ずる557nmの緑の発光などが主体ということ。
○雷の物理量
積乱雲の帯電量: 20~200[C(クーロン)]
雷の電流: 10,000~100,000[A]
雷の電圧: 1億ボルトのオーダー
(検証)
①地上での電界強度が1,400[V/cm]になると雷が発生する。
②夏期の雷雲の運低は1~3km
①、②より V=1,400[V/cm]×(1,000~3,000)×100[cm]
=1.4~4.2億ボルト
○コロナ放電による植物成長促進実験
コロナ放電雰囲気内でクローバーを育てたところ、成長速度と生育量の促進作用が見られたという。生育量では約2倍の大きさまで育ったと書かれていた。特許出願はしたそうだが、科学的には解明されていないという。
著 書:室岡 義廣
出版社:コロナ社
ひとことで言うと、様々なところに現われている弱電離プラズマ現象の解説書といえる。
○針の先端から発生するコロナ放電をロケット推進に応用するアイディア
イオンクラフトでも知られるイオン風をイオンロケットに使うアイディアらしいのだが、ロケット方程式の考えが入っておらず、現実的と思われる。
○流動帯電
ガソリンなど可燃性の燃料の多くは絶縁体であることから、長く伸ばしたホース中に流体を流すと表面での摩擦による帯電が起こることが知られている。これを流動帯電という。ちょっとしたきっかけで放電が発生して火災が発生することもあるらしい。
○オーロラ上空のプラズマ電流
オーロラ上空では磁力線に沿って太陽から流入した電子による100KAから1MA(メガアンペア)程度の電流が流れている。通常、太陽風のエネルギーは50~200[eV(エレクトロン・ボルト)]であるが、オーロラ特有の発光現象が起こるためには5,000~10,000[eV]まで何らかのメカニズムによる加速が必要だという。
次にオーロラの色だが、赤は酸素原子から放出される630nmの発光で、同じく酸素原子が電離する際に生ずる557nmの緑の発光などが主体ということ。
○雷の物理量
積乱雲の帯電量: 20~200[C(クーロン)]
雷の電流: 10,000~100,000[A]
雷の電圧: 1億ボルトのオーダー
(検証)
①地上での電界強度が1,400[V/cm]になると雷が発生する。
②夏期の雷雲の運低は1~3km
①、②より V=1,400[V/cm]×(1,000~3,000)×100[cm]
=1.4~4.2億ボルト
○コロナ放電による植物成長促進実験
コロナ放電雰囲気内でクローバーを育てたところ、成長速度と生育量の促進作用が見られたという。生育量では約2倍の大きさまで育ったと書かれていた。特許出願はしたそうだが、科学的には解明されていないという。