さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「告白」読破した…

2010-05-21 23:43:34 | さるみみ文庫
どこの本屋に行っても平積みされているこの本。
「衝撃のラスト」とか書いてる帯を見てやっぱり気になってゲット。
サボさんもちょっと気になるって言ってたから二人で読むことに。

読みやすくてサクサク読めるとサボさんが言ってたけど、
実際私は本の8割をコンタクトレンズ買うために行ってた眼科の待ち時間内に
読んでしまったのだよ。それぞれの章が一人称で手紙や告白形式での
語りで進んでいくから、本当にあっという間に読み終わったかも。

読んでみて、確かにラストは衝撃的だった。
そして内容が非常に救いのないものだった。
複数人出てくる登場人物のそれぞれの家族やお互いの関わりで
ちょっとボタンをかけ違えただけでこんなにも悲惨なことになるのかとか、
テロの仕組みみたいに、憎しみがまた憎しみを生んでテロが起きる
そんな感じで、人の憎しみが連鎖していて、憎しみによって復讐が起きるんだけど
その復讐は何の解決にもならなくて、新たな復讐を生むだけ…
そんなことを思ったね、読んでる途中に。
ネタばれになるので、あまり言えないけどさ。

それにしてもここに出てくる親子の物語はさ、
どうしてこんな風になってしまったんだろう…って思わせられた。
小さな親子間のすれ違いがこんなに大きな事件につながるなんて。
昔も親子間のすれ違いなんてゴロゴロしていたと思うんだけど
今は小さなすれ違いも許されないのかと思ってしまった。
大丈夫かね、うちの息子たちは…

映画化したようだけど、正直この本をそのまま映画化しても
絶対面白くないと思うよ。
だって全編を通して人の語りなんだからさ。
それはどうでもいいか。

いずれにせよ、一読の価値はある本だと思う。
終わらせ方にはいろいろと賛否があると思うけど、
私はこの本はよかったと思うな~
お勧めの1冊。

さて次はまた新書に行くぞ!


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