さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「共震」読破

2014-03-22 21:34:27 | さるみみ文庫2014
「震える牛」でおなじみの相場英雄作品。
今回は被災地が舞台になっていて、復興に一生懸命関わってきた県職員が殺された、
というところから始まる推理小説。

なかなか読み進まなかった。
なんで読み進まなかったのか。

一つは、時間が飛ぶこと。
震災直後と、2年後を行ったり来たりするのが読みにくかった。
しかも人が何人か出てくるから、震災直後のAさん、2年後のBさん、とかそんな感じで
いろいろ飛んじゃうのがね。とにかく頭の切り替えが大変でね。
決して読み手に優しい本ではないな、という感じ。

二つめとして、震災直後の被災地の様子が生々しすぎて
重たかったのが、読み進める気力を萎えさせたということもある。

そういう意味で、この本は被災地に生きる人々の現状を伝えるノンフィクションだったら
非常に重厚で読み応えがある本だと思うんだけど、
なんか途中で犯人のトリックを読み解いていくところがね。
犯人を完落ちさせる手がね。

とにかくB級な感じなのよね。
なんかこの本に出てくる宮沢という記者が途中から船越英一郎に思えてきて
もう2時間ドラマ的な感じが随所に表れて。
ノンフィクションだったらすごいリアリティがあって評価できるんだけど
ミステリーとしてはB級すぎる。
なんかそれをわざわざ被災地ネタで書く必要があるのか?と思ったよ、ホントに。

特にプロローグに出てきた女性が、途中で事件のキーになるのかと思ってたのに
結局何の役割も果たさないまま最後に出て来たりして、それも小説の構成として
必要な人物だったのか?と思うし。
とにかくエンタテインメント小説としては三流すぎるのが残念だったかな~

もうここ3冊くらいハズレが続いてるのでちょっとスカッとする本が読みたい!

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