さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

卒園式で思ったこと。

2010-03-15 17:21:57 | Weblog
べびざるさんが無事に卒園した。
3年で3つの園を渡り歩き、結局最後にはこざると同じところを卒園した彼。
どこでもすぐにお友達を作って楽しく過ごしていた彼には本当に驚かされる。

ここの園もこざるの頃から見ていて随分変わったな~と思う。
ベテランの先生が続々辞めていき、若い先生が増えた。
化粧っけもなく、でも子供たちが大好きで園の先生が天職みたいな
先生が多かったけど、今はこぎれいな先生が増えた分、
なんていうのか「仕事」と割り切って保育をしているようにも見えたりして。

そのせいか、行事もなんかこざるのときと比べてレベル低かったり…
夫も「なんかすごく統制が取れてなかった」と残念がっていたり。
今は過渡期なんだろうなあ…数年したらまたいい園に戻ってくれるといいな。
二人がお世話になって本当によかったと思うからね。

でも一つだけいただけないことが。
今回卒園を前に「世界に一つだけの花」を子供たちが練習していて
いろんな場面でその歌を聞かされる羽目になったのだけど、
私はこの歌が大嫌い。

みんなこの歌を子供たちが歌うのを見て泣いていたけど、
私はどうしてもだめ。

なんでって、こういう歌があるから国力が低下するんじゃないの?
って思うんだよね~。
金子みすずの「みんな違ってみんないい」って言うのは納得だけど
「ナンバーワンにならなくてもいい」っていうのは違うと思うんだよね~

オリンピックでメダル取れなくなったのだって、
日本企業が国際社会で競争力を失っているのだって、
一番を目指そう、って気持ちがみんなの根底になくなったからじゃないのかと
ずっと思っているのよね、私なんかは。
みんなが向上心を持たなくなって現状維持でもいいんだ、ってなった途端
絶対人は成長しないと思うのよね。
この年になってよく思うけど、現状維持しようと思っても維持できない。
維持せず落ちていく一方なわけよ。
人より努力してようやく今が維持できている感じ。
仕事の質もそうだし、老化を食い止めるとかもね。
だからこそ、子供とか将来のある人たちが、努力してどんどん上を目指せる
人たちが「このくらいでいいのさ」と思うことが残念。

あの歌は、金子みすずと同じことを言っているようで絶対違う。

そんな歌を子供たちに歌わせること自体どうなってんの?と思う。

たぶん保護者の中でそういうことを思ってるのは
私くらいだと思うんだけど、
私はおかげで全然泣けなかった。

別に勉強だけの話じゃない。
べびざるには絵でも何でもいいから、誰にも負けてないと思うものを
身につけてほしいと思うし、そこまで打ち込めるものを探して
その道を極めてほしいと思う。

こう書くと「でも、この間まで兄貴の塾はゆるい方を志向してたくせに」
って思われるかもしれないけど、それとこれとも違うよね。
私はこざるがロザン宇治原に憧れて京都大学を目指そうと
ずんだもち食べるために東北大学を狙ってみるのも大いに結構と思う。
でもね、そこに行くまでの道は中学受験で私学に入るだけではないと思うから
そのルートに必死になることには否定的だもんね。
そのくらいなら公立中に行って公立高校のトップ狙ってその先目指せば?
って感じだしね。

とにかく、あんな歌に惑わされず、ひたむきに頑張って欲しいと思う。

これが母からのお祝いの言葉だよ、以上。