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さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「室町無頼(上)」読了

2020-01-03 23:49:11 | さるみみ文庫2020
もうとにかく屍人荘の殺人の読了の瞬間からイライラがひどくて
早くこの後味の悪さをなんとかしたいと思い、サボさんに「次何がいいと思う?」
と聞いて勧められたのがこの1冊。
サボさんはかなり前に読んでいて、彼は垣根涼介作品が割と好きなので
(私も以前「光秀の定理」読んでいて、それはすごくよかったこともあって作家さんには
割といいイメージを持っていた)「村上海賊の娘」みたいに爽快だよ、と言われて
早速読み始めたわけ。

室町時代という微妙な感じの、そして地味な感じの舞台ではあるんだけど
最初の数ページからグイグイ引き込まれる感じ。
これ、これ、これを待っていたのよね。

主人公の「才蔵」が成長してく様子を母のような目で見てしまう自分がいて
「頑張れよ」とか思いながら読み進めていたわね。
そして脇を固める大人たちも非常に魅力的なのよね。

なんと1日で読んでしまったわよ。

この年末年始は5冊本を読みたい、と思っていた私だけど、すでに3冊読了でいいペース。

室町時代という地味な時代だけど、そういう時代考証もかなりしっかりやって
書かれたようなので、下巻への展開も楽しみ。
ジブリで映画化されてもいいんじゃないかと思う。大人の上質の歴史エンタメだわさ。

「屍人荘の殺人」読了

2020-01-02 23:39:14 | さるみみ文庫2020
本屋さんでめっちゃ売れてる、的なディスプレイされていて
どうなのかな、と思いつつも買ったこの本。
サボさんが先に読んでいて、実に微妙なコメントを残していたので
どうなんだろう、実際…と若干の不安を抱きつつ読み始めたのが1か月前。

読む手が止まらない、の真逆で全然読み進められない…
最初の20Pくらいでもう限界に感じながらページをめくる手が重いのを
なんとか踏ん張って読んだ、というのがこの本。

映画化されたようで、本屋でも映画の予告編Vが流れていたのはわかっているんだけど
この本は本当に最低だった。
ラノベかよ、とか思った。

激烈につまらない。軽い。この1冊で話が完結せずに2作目に誘導されるとか
あるまじき行為に他ならないじゃないか。
もう絶対続きは読まない。

ゾンビとか出てくる段階でB級映画、B級小説のにおいがするのはもちろんなんだけど
登場人物の会話とか出で立ちがもうラノベ的、漫画的、もうゾンビ前で即死寸前。
読書好きな人にとってはこれが賞を取る文学賞ってもう、そんなの作らなくていいんじゃない?
って思うほどの駄作で、もう自分でもこれ以上口汚くなるほど
批判している作品っていうのもここ数か月のうちに珍しいんじゃないかと思う。

とにかく時間の無駄。
私の1か月を返して!と言いたくなる作品だった。

ああ、ゲロが出る。



「発達障害」だけで子どもを見ないでその子の「不可解」を理解する 読了

2020-01-01 23:31:12 | さるみみ文庫2020
新年最初の1冊は、「むすびめ」の田中先生の著書。

田中先生はこの方面では本当に有名な素晴らしい先生。
新しい本が出るというのでワクワクしていたんだけど、やっぱりよかった。
途中でたくさんメモを取りながら読んでいた私。
よかった本に関しては忘れないようにと途中で付箋をつけたり、ポイントや気になったキーワードを
メモしておくなどしながら読むんだけど、この本もたくさん付箋つけた感じ。

仕事柄いろいろな人に出会う機会も多いけれど、
田中先生は心から尊敬するわ。

去年はなんだかんだ忙しさを理由にして読書が滞っていたけれど
やっぱりしっかり本を読んで、知識や教養をつけることは大事で、同時に本を読んで
自分なりに考えるというプロセスが断然必要だと改めて感じたので、今年は小説も
ノンフィクションも、なんでもかんでも興味を持ったものはどんどん読んで
自分の糧にしていこうと思ったわね。

素晴らしい1冊に感謝!