ふぁ~むずの一歩 ~ 見えないものが見えてくる♪

Runブログ。最近トレラン始めました。練習嫌いのおっさんがもがく日々を綴ります。

【レポ】OSJ安達太良山トレイル50K ~レース編(その2) もうこりごりだけど、おススメしたいレースでした!

2023-09-12 20:27:13 | トレラン
いつも見に来てくれてありがとうございます。

OSJ安達太良山トレイル50Kのレポ(レース編)、その2です。その1はこちら
その2では第2エイドの沼尻登山口 からレポ再開です。





沼尻登山口(第2エイド)→マウント磐梯(第3エイド)

10:10、第2エイドの沼尻登山口に到着。
ここでのエイドワークは7分。ほんとはゆっくり休みたいところだけど、無駄な時間はもったいないと思って出発。
今思うと、少しクールダウンしても良かったのかもしれない。
スライド区間を登り返すが、先程自分がすれ違った選手とは余裕度が全く違ってヘロヘロだ。

スライドが終わると程なくして、先程の爆裂火口(沼の平)のしたにある硫黄川にでました。
ここを一旦下まで下って登り返すのです。下らなくてよくない?ほかにルートないの?って思っちゃう。

この硫黄川、温泉で温いって書いてあったから手を付けてみましたら、ほんとに温かった。
レース中じゃなきゃ、入って汗を流したいところ。どうせ全身汗でずぶ濡れだから浸かっても良かったか。

ここからの登り返しがきつかった。疲労困憊にくわえてカンカン照り。遮るものがなくグロッキー寸前。
何人ものランナーに抜かれちゃいました。みんな強いね。ちゃんとペース配分を考えているんだろうな。

途中、抜いてくランナーのなかに「一緒に行きましょう」と声掛けしてくれる選手がいたんだけど、
何一つ反応できず。この場を借りてお礼を言いたい。ありがとうね!(見てないとだろうけど)

胎内岩を超えたところで前に進めなくなりストップ。
胎内岩って写真スポットなんですがスルー。ブロガー失格っす。
周りは低木しかないんだけど、その低木の木陰に滑り込んでへたり込んじゃいました。無駄な時間を使いたくないと言っていたのにね。。。

ここでとりあえず復活を待つことに。ヤマザキの薄皮パンやらジェルなどでエネルギーを補給するも復活する兆しなし。
することなくなって目をつぶってじっとしていたんだけど、いつのまにか寝てしまったようで(汗)
目覚めたときはどのくらい時間が経過したのか分からずリタイアを覚悟。
とりあえず動き出したけど、思うように体が動かないし、きっと次の関門で制限時間に引っかかってしまうだろうと、
時間を確認することなくトボトボ歩き出した。
周りのランナーの人数も減っており、前を歩いていた2人が平らな場所でも歩いているのを見て、同じくリタイア組かなと勝手に想像していた。

ここも歩いて通過。周りは閑散としており、走っているランナーはいない。

奥さんが応援のため登山してきてくれている鉄山避難小屋になんとか到着。
開口一番「もうあかんわ。もう無理」と弱音を吐きながらちょうどいいころ合いの岩に腰を掛けてぐったりしていると、
「予定通りの時間やで。いける」というではないですか。完全に制限時間に引っかかるものとばかり思っていたからびっくり。

タイム表を見ると確かに予定通りの時間でした(胎内岩でへたり込んでいたのは20分ほどでした)。
そうは行っても、ペースが落ちてしまった今、この後予定通りの時間で進める気はしない。まだ残り25㎞もあるのだ。
でも自分からはリタイアしたくない。とにかく行ってみようと思えた。奥さんに感謝。

ここからはまた笹ボーボー地帯。ゆっくり進んでいても突き出した枝にグサッとやられる。もう嫌。

箕輪山への登り。ここは行ったん下って登り返してきた選手とのスライド区間。
速い選手はすでにここを下ってきており、ビックリというか感動もの。どうしてそんなに動けるんだろう。
邪魔にならないように道を何回か譲りましたけど、基本的には向こうが先に気付いて待ってくれているのです。マナーがいいですね。

箕輪山のピーク。エイドがあるわけでもないのでスルーしましたが、こういう要所要所って休憩したくなるんですよね。

箕輪山を越えると第3エイドまでは下り。ちょっとホッとしたんだけど、この景色(↓)をみてしんどくなった。
左下に白っぽく見えているのが箕輪スキー場の駐車場。あの辺りまで降りていくのだ。
もうね、トレランってバカじゃないの?!と本気で思っちゃいました。

第3エイド手前の車道。なだらかな登りなんだけど、1ミリたりとも走ろうとは思えませんでした。


マウント磐梯(第3エイド)→塩沢温泉スキー場(第4エイド)

13:40、第3エイドのマウント磐梯に到着。
ほぼ予定通りのタイムで鉄山避難小屋から下ってこれたことに安堵。
エイドを入るとき、「少しだけ掛水しますねー」といって頭から水をかけてくれた。
助かる~と思うと同時にもっと掛けてくれ~と思うが、水も有限。他の選手に残しておかないとね!と思い
エイドに入ったが、エイドの出口にも掛水用の水を置いてくれていました。感謝しかありません。
とりあえず水を補給したあと、腰を据えてしっかりとエネルギー補給です。今回は時間が長いレースなので腹持ちするものと思い、
コンビニのおにぎりを持ってきていたのです。美味しかったぁ。疲弊していて多少の食べづらさはあったけど、なんとか水で流し込みました。
さっき補給した500mlを一気飲みしちゃったので、もう一杯おかわり補給して出発しようとしたところ、
リタイアを申請している選手が2人、目に入りました。周りをよく見るとリタイア申請済みで座り込んでいるようなランナーもちらほら。
さっきまでリタイア覚悟で歩いていた身ですが、まだ間に合うのにもったいないなーと思う。

エイド出口にあった掛水で体を冷やして出発。3回ほど掛けてもまだ掛けたりないけど、キリがないので出発。

ここからは鬼面山まで60分、さらに箕輪山まで40分の登り。考えただけで頭がクラクラしそうなのでもう考えないことにした。

エイドを出ると、いきなり送電線の下をとおるルート。樹木が刈り取られていて直射日光が辛い。
さっき濡らしたアームカバーが早くも乾きかけており、もっとかぶり水をしておくべきだったと後悔。
戻るわけにもいかないのでとりあえず前に進んだけど、この区間もほんと辛かった。
途中、水たまりを見かけたんだけど、迷わずに帽子で水をくみ取り頭から掛けた。ちょー気持ちいい。最高!
水たまりの水は私がくみ取ったことで濁っていたが、もうこの際構っていられませんでした。
歩き出したとき土のにおいがしたのには笑っちゃいましたけど。
そのあとも水たまりを見つけては頭からかぶってました。もうこんな上に登ってきたところにはないよね?!
と思うようなところでも水たまりがあったのには本当に助かりました。

それから少しガス(霧)が出て風が吹いている区間もあって、これまた助かりました。
風が吹くたびにザックを降ろして、背中に風を当て、「ふぅ、最高!」なんて言ってテンションアップ。
私が完走できたのは、水たまりと、ガス&風 のお陰と言っても過言じゃないかも。

14:45、鬼面山を通過。予定タイムより若干前倒し。

箕輪山への登りは撮影、一切なし。
完走は、急斜面でつらかったしかない。
天気が回復?というかガスがなくなって暑くなることがあるんだけど、
その度に、「神様~、ガスを出してください!!」「神様~、風を吹かせてください!」と神頼みしていたのは内緒。
何回 連呼したことか。神様いないと思っていたけど、いるね!

箕輪山をクリアして、今度は90分の下りだ。登り、下りがいちいち長いんだ。
登りと下りで使う筋肉が違うので適度に登り/下りが織り交ぜられているのが理想なんだけど、
90分下りっぱなしってなると辛いしかない。

この集団について行ったのですが、ちょうどいいペースというか、ちょっと遅いんじゃない?というくらいのペースが良かったようで、この下り区間はずっと動けていました。

箕輪山からの下りで一部歩行区間があるのでそれで歩いていると思っていたんだけど、ずっと歩いているんです。
私は歩行区間の終わりを見落としたようで結局どこが終わりだったのか分かりませんが、長くても500mくらいだから絶対終わってるはず!と確信したけど、
その後もずっと早歩きについていきました。これが完走ペースというものかと勝手に思い込んで。
おかげでこの区間、あまり疲れずに下ることが出来ました。

だんだんと日が暮れてきてライトを点灯する人もちらほら。



塩沢温泉スキー場(第4エイド)→ゴール

17:10、第4エイドに到着。早歩きでずっと下って来たけど、予定タイムで到着。
完走するには頑張りすぎないことが大事!って学んだ気がする。

ここでのエイドワークは10分。我ながらいい感じです。
補給はちゃんとするけど必要以上に休まない。ただし、休憩すべき時もある! ←これ大事。

ヘッドライトのチェックを受けて出発。

エイドで他の選手が「もう歩いてもゴールできるらしいで」と言っているのが聞こえてきたが、
私は全然安堵できないでいた。

エイドに到着する直前に足裏に激痛が走っていたのだ。足裏の皮がずりっと裂けたような痛み。
しかも両足ともで、一歩一歩が辛い。痛みに弱い私にはリタイアするレベルだったけど、
もうここまで来たら行くっきゃない!と強い気持ちで進みました。
(家に帰って確認したら直径3㎝くらい水ぶくれができているだけでした)

この区間、くろがね小屋分岐までは私の予定タイムでは90分の登り。
ただ傾斜が比較的緩やかなので、なんとか進むことが出来ました。
途中からは完全に日没になり、ヘッドライト頼りの行動になりました。
初めての完全日没での行動で、怖さしかない。
沢沿いのコースとなり、湿度が高く光が水滴に当たって見えづらくなるので困った。
しかもメガネが泥水とかかぶっていたものだから曇っているんです。安物買ったらダメっすね。

なんとか目を凝らしながら進んでいると、急に人が現れてびっくり。
スタッフでした。ランナーが近くに来るまで電池の消耗を抑えるためにライトを消しているんだろうと推測したが、
マジでびっくらこいた。

暗闇が怖くて早く前の選手に追いつきたい一心で歩いていたんだけど、
ようやく追いついたと思ったら、前の選手が立ち止まって「お先にどうぞ」とか言うんです。
ペース的に考えたらそうなるんだろうけど、こっちは抜きたいんじゃなく、追いつきたかっただけなんです。
えっ?と思っちゃったけど、仕方ないから前へ出ました。そしたら付いてくんのね。まぁいいさ。

渡渉が5,6か所あり、鎖場も数か所ある区間でしたが、
18:45、なんとかくろがね小屋まで登ってこれました。
あとは馬車道と呼ばれる林道を5㎞弱下るのみ。

ここでようやく完走を確信。きっと歩いても制限時間に間に合うだろうけど走らずにはいられませんでした。
途中、リタイアを覚悟させられたり、グロッキーになる場面が多くあったので、敗北感しかない今回、
せめて最後の下りだけでも走ろう!と。

しかし5kmが長いっすね。ゴール会場近くになりマイクの音声が聞こえてきたのになかなかたどり着かないのには参りました。



なんとかゴール!!!


OSJ安達太良山トレーディング50K。
アップダウンが半端なくコテンパンにやられてしまったので、また出場したいとは思わないけど、
コースはいいコースで、おススメします。
里山にはない景色が満載で、しかも火山帯の荒々しさも間近で感じられるコースは未体験のものでした。
制限時間なしで2日くらいかけてゆっくり回ってみたいっすね。


さて、ほんと苦しいレースでしたがなんとか完走(完歩?)できてITRA3ポイントゲット。
次は4ポイントのレースなんだけど、怖さしかありません。





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