Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

Jammers / 会場入り~本番

2013-08-31 | 参加ユニット『Duo LIBRA』
高崎Jammer’s / 会場入り~本番へ


少し早目にロビーに降りると
少年野球のチームが遠征で泊まりに来ているようで賑やかだった

ウェルカムサービスの珈琲を飲みながらメンバーを待つ


先ほど和泉さんが覗き込んでいた菩薩様に
今日の演奏の健やかを願掛けた




菩薩様
僕ら男という生き物は
永遠のマザコンから脱け出せない生物なんです

無限の母性で僕らのインナーチャイルドを包んで欲しい

心から願った



メンバー集合




10分弱
車を走らせ会場に到着






懐かしい ...


1回目に僕が出させていただいたのは2月
まだアルバムも作ってなかった

あれから半年




ステージでサウンドチェックからリハをしながら
半年前と比べ、今の自分の中の演奏への自信が
ずいぶん育っていることを自覚することが出来た




ピアノ越しにはいつものように
真摯に音楽と向き合って人生を歩いて来た和泉さんの顔


客席のど真ん中で音のバランスを確認してくれる
興行百戦錬磨の中村氏の姿


昨日やった新曲を今日もリハしてると
中村氏はその出来を自分の誇りのように褒めてくれた




リハ演奏しながら
音が僕らを浄化してくれるのを確実に感じていた


やはりこれで良かったのだ
と感じながら
少し泣けてきた



本番まで
あと15分


お客様は少なかった

とても意義のある晩になる予感に満ちていた


和泉さんと僕は楽屋でくだらない話しをして笑い合い
そして
いろんなことがあった上に成り立ったハッピーな心で
ステージに上がった



。。。。



1部 終わって


大変良い演奏
そして
大変良い演奏スピリッツだった



楽屋に戻った途端に頭を過ったこと...



僕らはみんな
いつでもマイナスの海に面した崖っぷちを
青空を見上げながら歩いているんだ


下を見れば足がすくみ
心は固くなり
固くなった心にマイナスの海は
「おいでおいで」をする


上を見て歩きたい

心からそう思った





15分休憩


朝はあんなに固かったのに

楽屋で3人で会話が弾んだ



「リブラでギリシャ行きたい
南仏でもいいよ
地中海沿いの国に行きたい
中村さんブッキングしてよ」

(一同ゲラゲラ)

「行こうと決めればきっと行けるんだよ」

和泉さん


そうこうするうちに2部



演奏しながら
ホテルのロビーに置かれた菩薩を思い出し
「守って…」と
心の中で思うたびに涙が出そうになった

守って、と思いながらも
もう安心していた

僕らのチームから邪気が全て消え去っていることを
確実に感じていた


自然な心でお客様に感謝が生まれた

自分と、そのまわりの人たちのことを
大切に思った

これが
音楽なのだと思った




終演後
オーナーさんが軽い打ち上げを用意してくださった


彼はネイティブアメリカンと深い交流を持っている
数少ない日本人の中でも一番の位置に居る人で
インディアン名も授かっている


僕はネイティブアメリカンの教えに昔から心惹かれている
インディアン名を授かったオーナーさんが羨ましい


打ち上げの席で
オーナーさんからネイティブアメリカンの話を沢山聞いた

そこに内在されている確固たるヒューマニズムと
昨日今日の我々への試練とを重ね合わせて聞いているうち
またも涙腺が緩みそうになった



オーナーさんと記念撮影して解散

ありがとうございました
高崎Jammer’s





僅か数分でホテルに到着


ホテルの建物の前で
お疲れさまをした


昨日のトラブルから
今日がどうなるのか
そしてこの先がどうなるのか
わからないまま
自分たちを信じて今日を奏でた


緊張が解け
ホテルの前で気付いたら僕は泣いていた


和泉さんが抱きしめてくれた


僕は中村さんを引き寄せ
ホテルの前で3人で肩を抱き合った


こうして
夕べから神様が与えたDuo LIBRAへの試練はクリアーされた


思ったより
ドラマチックなツアー終盤になったようだ ;;



明日は宇都宮

LIBRA結成以来、最大集客だそうだ


雑念無しに臨めそうだ



。。。。



このブログを読んで
いったいどんなトラブルがあったのか
さっぱり訳もわからない方がほとんどだったでしょうし

こういう裏話を書き記すことを
普通のプロは避けます

でも僕は等身大のDuo LIBRAを
ここに記して行きたかったので
ずいぶん曖昧な記事になりましたが
敢えて記しました


公に記すことは
もう引っ込みがつかなくなること
無様に自分たちの弱さに負けることは許されない

おかげさまでなんとかクリアー出来ました


わからないなりにも読んだり
励ましてくださった方も
心よりありがとうございました


生身の人間の、剥き出しの演奏ですから
いろいろなことが起きます

この先も多分起きるんでしょうね

でも
毎回、人間らしく向き合って行きたいんです


全部、パワーとなって自分に還元されることですし
還元された力をまた
誰かのために使えるから




今夜はもうこれで
心からゆっくり眠ろうと思います







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2013/8/31//高崎 Jamers

2013-08-31 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



今日は高崎ジャマーズさん
2回目の出演です

いつも携帯で
その時その時の記録をメモして
後でまとめてブログに立ち上げています

嬉しいことに
ブログを読んで楽しんでると
伝えてくださるお客様も少しずつ増えて来ました

昨夜の終演後ちょっとした事件があり
未解決なまま今日という日を迎えました^^

そんな今日という日を
どんな切り口で綴ってゆこうかと考えながら
さっきからゆっくり支度しています

今日は1日
ずっとインナーチャイルドのことを考え
インナーチャイルドを見過ごさないようにする1日になる
と思っています

音楽を用いて
隣の人と手を取り合い
皆で微笑むために



。。。。。。。。






11時チェックアウトそして出発です

今日の仙台は曇り
高崎までは330キロです

出発してすぐ東北道に乗った





助手席に座りながらのんびり考える


ミュージシャン同士の関係性には一つ
なかなか合いまみえない相性があると常々思っている



インナーチャイルドが受けた傷の深さと
そしてそこから生まれる枯渇を
音楽で浄化しながら精神を保っているミュージシャンと

比較的インナーチャイルドの傷や枯渇が少ないミュージシャンが
喜びや楽しみを誰かと共有するために音楽してる場合と


もちろん両者はクッキリ分けられる類いの話しではなく
両者の間はグラデーションで繋がっている


人間が寄り合って物事を進めてゆくには
集団生活の中でのルールが課せられる
「常識」「モラル」などと呼ばれるものだ


傷口が痛み
インナーチャイルドが泣き声や脅えを露にした時は
この「常識」というものなどは全く通じなくなる

何故なら
まだ一人では生きてゆけない赤ん坊が
親に捨てられるなどの命の危機感を感じた時に本能的に脅え泣き
届かなければ怒る
ということと同じだからだ



僕らの精神の内部には
常識やルールを守る能力がある大人の部分と
邪険に扱われれば
脅え泣き怒る赤ん坊の部分との2つが存在している


大人同士の喧嘩に見えても必ず
当事者の内部のインナーチャイルドが暴れており
自分が大切にしているのオモチャを粗雑に扱われた子供の喧嘩と同じだ


僕は
他者と向き合う時は必ず
その人の中に居る大人と赤ん坊の二人分の人格を感じるようにしている
そして
自分の中の大人と赤ん坊の二人分の人格に気付いてもらう努力をする


目の前で怒りを露にし
争いが治まらない人間関係を見た時
片側の人間のインナーチャイルドが傷の痛みを訴え
もう片側の人間は相手を子供っぽい非常識人間と詰っている構図が必ずある

では
常識を守っている側の人間に
「相手はインナーチャイルドが暴れているわけで赤ん坊と同じなのだから
赤ん坊を安心させるように接してやれ」と伝えると上手く行くか
というと
これはまた上手く行かない

常識を守っている大人役の人間も
自分の中のインナーチャイルドがむずがるのを抑制しながら
常識の中で立っているからだ


「相手はガキみたいにワガママが許され
何故自分ばかりがワガママをするなと言われなきゃならないのだ」と
今度は大人役の人間のインナーチャイルドが暴れ出す



人間とは多かれ少なかれ皆、自分の中のインナーチャイルドの泣き声を
我慢させながら生きているのだ



その泣き声に対し
自分も他者も
誰も気付いてやらねば
インナーチャイルドはどこかで必ずガス抜きをすべく
爆発する












ミュージシャン
という目線に話を戻そう


インナーチャイルドの枯渇が音楽に食い込んでいるタイプのミュージシャンは必ず
その人の音や作品に癒しの要素が多く含まれてくる
(例えば和泉さんや僕はそちらの傾向が強いミュージシャンだ)


インナーチャイルドにそれほど深い傷を持たないミュージシャンは
喜びや楽しみが多い表現をする



インナーチャイルドが脅えている前者にとって
後者が表す喜びの表現が(それが誠実な表現であったとしても)
茶番に感じてしまったり粗雑で暴力的にすら感じることはよくある

粗雑だとか茶番だと低評価された後者は当然憤慨する



逆に
脅えを抱えた前者が
自らを癒すために試行錯誤している時間を
後者は意味の無いロスタイム(ぐずぐずと優柔不断に時を浪費しているだけ)と捉える場合がよくある

ロスタイム扱いされた前者のインナーチャイルドは当然
ささくれ暴れる




前者と後者はクッキリ分けられるものではないが
人間関係にトラブルが発生し
それぞれが自分の主張を強くした場合

両者は必ずどちらかの役にまわり
相手と歩み寄りの無いぶつかりを続けるのだ




昨夜起こって
未解決なまま今日に持ち越された事件というのはこうした構図の中にある



僕は直接の当事者ではないが
無関係な位置に居るわけでもない

何かしらのフォローをすべき位置に居る


僕は車中でずっと
誰ものインナーチャイルドを否定しないスタンスを取りながら
ただ黙っている


否定されなければ
インナーチャイルドは自力で自然に治まってくる

否定されたままなら
どんなに強い力で頭打ちされそうになっても
猛烈な反発のパワーを爆発させる



否定が争いを生む


だからといって
否定する人間は駄目だと否定してしまったら
あっという間に自分も争いに巻き込まれ
気付いた時にはマイナス感情を吐き出していることになるだろう




意見の食い違いや
いさかいに対し
安直にただ柔らかく取り持とうとしたり
大上段から正論を打ちおろしたりしても効果などない

ただ
誰のことも否定せず
時の流れに任せる


誰からも否定されない心は
脅えや悲しみを感じなくなってゆき
そうなれば人間の心は
元々 自然と善行をするような仕組みに出来てる





13時45分

車は西那須の辺り

高崎のホテルまで
あと160キロ





朝一には張り詰めていた車中の空気も
今は落ち着きを取り戻している





このまま
今日は黙って
心の中でずっと微笑んでいよう




誰のインナーチャイルドも脅えないように




目を瞑り
少し頭を休めることにした












。。。。








すっかり眠り込んで
気付くと15時半過ぎホテルに到着






到着間際に夢を見ていたな...

白い砂浜に立っているバラックのカフェで
今日は15時からの演奏で
着いたのが14時で
1時間で機材を組みサウンドチェックとRHをしなければならない

けれど夢の中の自分はずいぶん
のんびりした気分だった






さて、そして現実の僕は
今から1時間後、17時にホテル出発です



チェックインの時
ロビーに置かれていた2mほどの観音像の慈愛に満ちた目を
和泉さんは下から感慨深げに覗いていた




夕べから我々のチームを襲った邪気は去ったようだ



僕はといえば
誰のインナーチャイルドも否定しないようにして
ただ黙っていただけ




最後の仕上げは
この後奏でる音楽が全て浄化してくれるだろう





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仙台enn vol.3/会場入り~本番

2013-08-30 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


17時半にホテル発
あっという間に会場です



二回目となるennさんは
前回の時の音作りを覚えていてくださっているのかわかりませんが
とにかくgtはスッと音が決まり
中も外も良い音に整いました

ここの会場はピアノがアップライト
グランドとは鳴りが全く違うらしく
和泉さんはプレイに相当神経を使うようです


ennは「ロック小屋」と呼ばれる
ロック寄りのライブハウスで
一つの建物内に
3つのライブハウスやRHスタジオがある
...ライブハウスは2つだったかな?

まぁ我々の出る会場は3rd

会場内は防音がなされてるけど
楽屋に居ると
1stと2ndやリハスタの若者の
有り余るエネルギーの若者ロッカー達の雄叫びや
ドラムのシンバルの連打など
常に聴こえてきます

彼らは今の僕の生命力の10倍以上あるように感じます

若いということは凄いことだと
この歳になって痛烈に感じます

この有り余るパワーを「全体」のために使って欲しいし
そこへ導く力がある大人でありたいと思う


こういうラウドな音環境の中で
本番前に心中に波一つ立てぬように寂然と過ごすのは
修行でもあり
人生に於いては面白いシチュエーションでもある


運命は
否定しない心に味方してくれる



本場まであと7分



。。



一部

ステージに上がり演奏を開始してみると
リハーサルよりだいぶ音が吸われていた

残響が減り、音は細くなったが
ピアノとのバランスは良いので
そのまま環境を変えず集中して奏でました

グランドに比べるとダイナミックレンジが狭いアップライト
ということを考慮に入れ
普段より1割2割減 のタッチで歌心を表現してゆくと
ピアノとのバランスが整ってゆくように感じられた

難しいが決して悪くない演奏だと思った


二部は一部よりもっと
そこを攻めてみた

手応えも得られたし
客観的にも良い演奏だと感じられた

和泉さんはアップライトを弾くことで
相当なエネルギーを費やされたようだが
ピアニストでない僕にはその大変さはわからない

あくまでもギタリストの感覚からだが
今日はお互いバランスを必死に取り合って
共に作り上げた心ある良い演奏だったと思えます

演奏中までは自分たちを褒めたいと思います


そして「終演後のこと」
に関しましては
今夜は僕はノーコメントにさせて頂きたいと思います


会場に残ってらっしゃったお客様の一部の方は
何となくお分かりと思いますが
本当に申し訳ありませんでした

この記事を読んで意味が分からない方も
すみません



足を運んでくださったお客様
そして
ennさん

本日は本当にありがとうございました


また明日頑張ります^^






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仙台enn vol.2

2013-08-30 | 参加ユニット『Duo LIBRA』

11時出発



朝一
師匠が言うことには
夕べはホテルに入って何も食べずにすぐに寝てしまったので
デニーズでクダを巻くことも出来なかったよ
とのこと


むしろクダを巻かずに済んで良かったじゃないっすか
師匠



「だから珍しく朝一からお腹空いちゃった」
という師匠だけチェーンのラーメン屋に立ち寄る間
中村氏と車内で待機

最近また鉄道撮影熱が復活してきたという中村氏の作品を
パソコンで見せてもらいながら撮影エピソードを聞く


先日の浄土が浜ジャズフェスタへ単独移動中
Googleマップ航空写真で目星を付けておいた寂れた山間の鉄橋

二台のカメラと三脚を担ぎ
道路からかなりの急斜面をよじ登ると
鉄橋の真ん前
ベストポイントだった


鉄橋を通る上り電車の線路は眼前でカーブして
その先は木々の緑の中に消えている

2時間に一度しか通らないというその電車が
その緑の中からカーブを曲がって眼前に現れた瞬間を撮影すべく
カメラを設置した


時刻は夕暮れ白墨の時間帯に露出を合わせ
あとは主役の登場を待つのみ


待つこと15分

来たっ!

緑の中からヌッと現れた主役の電車は
夕暮れモードの露出設定に反し
煌々とライトを点灯していたため
写真はハレーションを起こし全滅とあいなった…


愉快な中村氏である
行く先々で好奇心を全開にし
失敗を含め楽しんでいる


冷し担々麺大盛りを食べ終えた師匠を乗せて再出発してしばらく行くと
中村氏の嬉しそうな声

見ると焼肉屋の看板に「宝島」とある

一同爆笑

更に中村氏
「夕べのホテルの近くにはスロット宝島ってのがありましたよ」

一同大爆笑

「この際いっそのこと全部集めてみますか」
と師匠


「カスミかぁ…
茨城近郊のみのスーパーなんです」

筑波大学時代に茨城に暮らしていたという中村氏が
懐かしそうに言う



いつしか車は郊外を抜け
晩夏の常磐道を快走


後部席からは師匠の長閑な鼾






後頭部をヘッドレストに付けて
眩しさに瞼を細めながら
ボーッと前方を見るともなしに見ているのが好きだ



12時45分
磐越道に入る










外気は34℃
ホテルまで190キロ






トイレ休憩

トイレに近い駐車スペースに前進駐車した際に
思いの外、高低差があった歩道の淵に
フロントバンパーをガリッと擦ったが
何事もなかったようにやり過ごした中村氏は
ただ者ではないと感心した


再出発

さっきまでと雲の様子が違ってきた






只今
郡山辺り



ここまで走ってくる間に16台の競馬搬送車を抜かした

どうやら搬送車一台に一頭だけの専用車らしい
搬送車には馬の名前が書いてある



13時半
東北道に入る





東北道に乗るとすぐ安達太良山



雲の様子がどんどん変わってゆく



13時50分
遂に福島西辺りで雨がパラパラしだした
ホテルまであと80キロほど








知らないうちに小一時間ウトウトしていたようだ
14時40分
高速道を降りた











15時ホテル着



会場へは17時半出発

少し横になって体を休めることにした




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2013/8/30///仙台enn3rd 出発前

2013-08-30 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



今日は仙台enn3rdさん
ここ水戸からは約340キロ移動


出発2時間前に起きてゆっくり朝湯です


33本目ともなると
演奏後記も書くことが無くなってきて
残る頼みの綱は和泉さんの駄洒落ネタになってきました

最近の師匠は
ご自分の出展なさる駄洒落が
僕のブログにどんな風に描かれるかを楽しみにしてくださってるようで…

それは大変光栄かつ有難いことではありつつ
まだ未完成の駄洒落を早漏気味に出展なさる傾向になってきました

昨夜の水戸も
本番直前、前後の文脈無しに
「水戸の納豆食って納得って」
と唐突な御出展

相変わらず出来は高得点ではありますが
文脈無しのご出展

これをどう拾えとおっしゃりまするか…なかなかの傍若無人ぶり

こうなればもう
この傍若無人ぶりを弄りながら記録してゆくしかないわけであります


夕べは終演後
ホテルチェックイン後、解散直前に
ホテルの一階に入っているデニーズに
これから一人で入ってクダを巻いてくるのだと
意味不明の意気込みを見せておられた師匠でありますが
果たして夕べはどう過ごされましたことやら


今朝は11時出発

そこから師匠の駄洒落を聞き逃さないよう
こちらも感覚を研ぎ澄まして挑みたいと思います


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2013/8/29// 水戸Girl Talk

2013-08-30 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


レコ発ツアー全36本の最終ブロック
ラスト5連チャンの初日
そして32本目

今日は水戸Girl Talkさん
僕としては二回目の訪問です


しかし...
このご時世にツアー36本なんて数字
あり得るかな...

いや...
あり得ないでしょ


あり得ないところを
ブッキング敢行してしまうところが
マネージャー中村氏のクレイジーなとこで

体が持たないよ、などと
ブツブツ言いながらも
結局32本目まで脱落者が出ないことからも
和泉氏も榊原氏もクレイジーなのだということ
まぁ
早く言うと3馬鹿トリオなんだと思います


誤解無きよう言葉を一つ付け足しますなら
「愛すべき3馬鹿トリオ」ということになりますです

3馬鹿隊が今日はどんなことをしでかしますやら




14時半
和泉邸にて積み込み 完了
そして出発



出発後間もなく
「くだらない駄洒落を思いついたんだけど…
聞いてくれる?」
と後部席からの声


「どんなのです?」と僕


「レコ発ツアー最終5連チャンに
出発どぇ~す(ドS)と言っておいて
本当はドMだけど
と付け足す
っていうの…」
と和泉さん


「和泉さんがMであるということを知ってる
一部の人にしかウケない駄洒落ではないでしょうか?」
と真面目に受け答える中村氏


(和泉さんMなんかい…?
僕もどちらかていえばMではあるが…)
と僕の心の声


中村氏の真面目な返答に
和泉さん、こう切り返す

「だからぁ
肉体的に過酷な36本ものツアーの
最終の〆が地獄の5連チャンというのは
もはや我々はドMとしか呼べないと…
そういう意味も含んだ駄洒落なんですけどね
あっ!
あれっっっ!!!
あ~~~忘れ物大王
またエライ物を忘れてきちゃった

いや
戻らなくていいですから
いやなに...
この3泊4日の着替えを玄関に全部置いてきちゃった
着替え忘れてるのに
サンドイッチなんて持って来てる場合じゃなかったよ」


駄洒落と忘れ物という出発後の恒例儀式が落ち着くと
これまた恒例
和泉さんはモルフェウスの腕に抱かれ
後部席にて入眠

車内はまた静寂が戻り
車は西日の中、一路水戸へ向かう

筑波の辺りで
ついこないだまで目に眩しくらいの緑だった田んぼが
もう黄金色になり始めていた

昨年の後半に和泉さんとの再開を果たし
演奏するようになってから
あっという間に1年が過ぎてしまいました
感慨深いものがあります







17時手前に会場到着
いつものようにセッティング
いつものようにサウンドチェック
いつものようにリハ


音決め真剣な宏隆くん



ガールズトークさんの内装はとても洒落てます

『a dedication』のブックレット内にも
Girl Talkさんでの演奏シーンが使われてます




八丈島から何日か空き
お互いにリブラではない演奏をしてきてるから
演奏に於ける記憶がリセットされてるところがある

1部では探りながら演奏するようなところがあったが
このまま終わるのは絶対嫌だ
2部では攻めることに心を決めた

二人の呼吸が微妙に噛み合ない部分を
隠そうとした意識の演奏をするのではなく
噛み合ないことから生まれる揺らぎを楽しむことにした

そのことを2部の1曲目のピアノイントロの中で思いついたのだった

思い付くと同時に心身の固さが解れていた

そしてあとは楽しむことだけを考えて過ごした




終演後
和泉さんが
「二部でリバーブ足したの大丈夫だった?」


「大丈夫ですよ
むしろやりやすくなりましたよ」

和泉さん
「お客さん入ると吸われるからねぇ」


「お客さんが入ってみないと
どれくらい吸われるかなんて、なかなかわからないですよね」

和泉さん
「そうね
冬なんかもっと吸われるからね」


「あぁ
セーターとかね
音を吸うからね」

和泉さん
「それに音を吸う乳房と
音を吸わない乳房があるしね」


「え...?
ん??
本当に? 」

和泉さん
「な わけないだよ~
こうやって嘘八百並べてるのが
あなたのブログにどのくらい反映されるか楽しみでね」


そういうことだったので
ここにちゃんと書き残しましたよ、、和泉さん


奏でている時以外のミュージシャンの面白いとこを
書き残しておきたくて
こうして終演後、夜更かしして書き綴ってます
明日になったら明日のことで頭が一杯になって
もう今日のことなんて思い出せなくなっちゃうから



ということで
残り4連チャン

連チャンは体にはキツイが
演奏は濃密になってゆきますから
気持ちさえ緩めなければ残り4本
どんどん濃くなってくはずです


「最後の4本でそろそろ和泉は壊れて
とんでもない醜態を曝し
さかきぃに笑われたい」
などと訳の解らないことを和泉さんは口走っておりますが
軽くスル~^m^


結局ここのチームの人たちは
一筋縄では行かない濃い人たちで
何本ライブを重ねても薄まらない

そこがいい


明日は33本目
仙台ennさん

遂に明日
中村氏から言われていたタイムリミットが来る... --;

或る新曲をやらねばならない --;

アメリカのすんごい有名なロックギタリストの名曲をカバーする  --;


ネタバレになるから曲名書きませんが
明日ennに来る人は
アコギでその曲やってる人って聴いたこと無いから
お得だと思うなぁ...まじに
(自分で言うのもなんだけど...)


ということで明日はまた
どんな駄洒落が飛び出しますことやら
乞うご期待です




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「夢」

2013-08-26 | ギターの栄養


このところとにかく沢山眠りたくて
やっと夕べから今日にかけて
20時間以上眠り続けた


最後の方は夢を見ていた



水に潜る夢だった




もともと自分が水生生物であったかのように
水中で縦に立ったまま浮遊し
顔を上に向け鼻先だけを水面に出して静かに空気を吸い込むと
波もほとんど立てずそのままスーット水面に沈む


体を反転して頭を下に向け
平泳ぎのように手だけで水を一掻き
3mほど下の水底まで潜る

水底は粒子の細かい泥が沈殿していたが
自分が水底まで潜ることでは
ほんの僅かな土煙しか立たないようだった



僕の両手のひらには一つずつ
ヒヤムギの乾麺の束が持たれている


水底からヒヤムギの束を採って来てるのだが
それは
「勇気が出ないから一歩を踏み出せない」
と言っている或る人に頼まれ
先に僕が、やれることを示しているようだった



水面と水底を5往復ほどし
その度に水底からヒヤムギの束を持ち帰った



6度目に潜るのを止めて
水面から顔を出し或る人に伝えた


「だけど
これは僕がいくらやっても意味がない
本人がやらねば意味の無いことだよ」


「僕がヒヤムギを取ってくるのには
呼吸も苦しくないし波も立たない
特にストレスはないのだけれどね…」

アザラシのように水面から静かに顔だけ出した自分が
いたって穏やかに或る人に伝えていた




水面の上は居間になっていて
長方形の膳に4人で集まり
もう一度、この先の計画を話し合うことになった


僕は水から上がった


不思議と着ている衣類は濡れてなかった



自分と或る人と
こないだ会ったばかりのジャズピアニストと
もう一人は弟と
4人がなんとなく居間の膳に集まってくる


家の外は建て売り建設中の分譲地になっており
平日は建設音でうるさいのだが今日は日曜で音がしない



ピアニストからトイレの場所を聞かれ弟が教える

ピアニストがトイレにたどり着く一瞬手前に
別部屋から父が出て先に入ってしまう

入り際に
平日の建設業者のマナーの悪さと建築騒音を
誰に言うともなく言って行く


その辺で目覚めたが
どうも夢というものは
現実の日常時間の共有を長くした相手より
本能的に気にかかっている相手やら
事柄が出るように思う


気になるのだろうが
夢の中
自分の呼吸が静かであったことと
楽であったことが
最近の自分の精神の安定度を示しているように思えた





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2013/8/23//八丈島の余韻

2013-08-23 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



チェックアウトから搭乗時間まで時間があるので
1BOXタクシーで島を軽く案内してもらうことに

漁港



太平洋漁船の避難場所にもなっているようで
港を囲う防波堤はかなりの高さだった



船から出てる棒は
カジキマグロの一本釣り竿だそうだ

1匹釣り上げたら
漁師さんは幾ら儲かるかと話題になる
運転手さんに尋ねるが
時価で変わる、としか答えは得られず


昔は代官所があったという辺りに丸石垣



流人が海岸から一つずつ担ぎ上げたという丸石垣は
一つの石を六個で囲う六個囲い







関ケ原で敗北し流刑者として島に流された宇喜多秀家の石像
これはだいぶ新しいな..



35歳で島に流された秀家は84で亡くなるまでの50年
八丈島で釣りをしたり短歌を読んだり悠々自適の生涯を送ったといわれてる




雲を被った八丈小島が見える



波が高い





海岸線に近付こうとするとタクシー運転手さんが波に拐われるから近づくな
と注意

海の色がエメラルドで
波打ち際まで行き
撮影したかったが
残念
命には代えられない

海岸は溶岩で出来ていた




着いてからずっと島の山の頂にはいつも雲がかかっていた




この辺りの海岸沿いは
南原園地というらしい






物産展の建物かと思う小さな空港の建物に着いて
アシタバの蕎麦を食べた


夕べ打ち上げでご一緒した婦人連の会長さんが
黄八丈の名刺入をお土産にわざわざ空港まで届けてくださった

まだまだ島の面白い処がいっぱいあるから
今度はゆっくりした行程でおいで

そして島をもっと好きになってほしい




もう充分好きになってます

また来年来れたらいいな





搭乗口で待機



今回のコンサートで
島のジャズギタリストさんとDuoで参戦したピアニスト福本さん
川崎在住ということで
飛行機の便が一緒
記念撮影



大路さんが「髪型がスポック船長くん」と呼んでました
僕は個人的には「フランシスコ ザビエルさん」かと...
いずれにせよ、なかなかキャラの立った人物であります

始発便で東京に戻った上原女史に一目惚れされておりました
若いというのは羨ましいことであります^^



機内に搭乗
飛び立ってすぐに眠ってしまった

一瞬で
着陸体制に入りました
のアナウンス

行きと同じだ…
タイムスリップしたような
あっという間感

東京は雨が本降りだった




飛行機で僅かな時間移動しただけの別天地、八条島

どこか夢でも見ていたような感じもする...




夢だとしても

良い夢だった









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2013/8/22//八丈島 2日目

2013-08-23 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



八丈島二日目

朝になってから何度も目が覚めたが
遮光カーテン越のうっすらした光の中で何度も二度寝しながら
結局昼過ぎまで眠った


今日も良い天気なようで 外はこんな感じ



宿泊してるホテルは完璧にリゾート仕様
平屋のコテージ
芝生の中庭

貧乏ツアーに慣れてるので
いいのかなぁ…と
罪悪感すら感じる程の素敵な環境


こういう贅沢な環境を
どう使うかで性格が出る

マネージャー中村氏は
朝から既に3時間も汗だくで散歩してるようで
メンバー宛に一括メールが入っていた

「人生こうはなりたくないものですね」
とのジョーク付きの写メ



それに応え
不思議ちゃんキャラのサックス上原女子は
ビーサンを買って海辺へ行ったとの一括返信


中村氏以外の男性陣は返信無し

大路さんはわからないけど
和泉さんは僕と同じで確実にギリギリまで寝てるだろう

それが最高の贅沢なのか
それとも人生時間の無駄遣いか
どっちでしょうか

Duo LIBRAを営むに
二人とも完全なるインドア派
という、価値観が近いことは
ある意味、便宜が良いことなのかもしれないが
少なくとも妻や恋人からは喜ばれない男の標本かな…と
自虐感を楽しみながら起き出し
大きめの湯船にお湯を張った


ザブンと浸かり
夕べ見た美しい夜空を想い出した


東京で見たことない空だった


スモッグが無い夜空に
満月の明かりは煌々と雲を照らし
隆々とした呈の夏雲は
夜なのにクッキリとその陰影を見せていた

ホテルチェックインの時ほんの1分ほど眺めただけだが
夕べの夜空を僕は多分
ずっと忘れないだろう

この焼き付いた美しい風景を
いつか何処かで音にしたい


演奏陣一行
14時出立








目の前が海だったんだ…










八丈島

海は紺碧
空は真っ青

排気ガス無し


会場までの道は
低い建物しか無いのと椰子の街路樹が
今日もまた南国情緒を煽る


朝から3時間歩いた中村氏は一段と日焼けしていた






会場に到着すると
吹奏楽団がリハーサル中



出して頂いた島のパッションフルーツ







見た目は種が魚の卵みたいだけど
酸味が強いがとても美味
病み付きになりそうな味でした


中村氏
立て続けに6個喰らう

人のことをとやかく言えない
僕も4個ほど









小一時間経って吹奏楽との合同リハーサル開始

沢山の管楽器に混じりながら
指揮者を仰ぎ見ながらの演奏は初体験

指揮者が目の前の高い位置に居てくれると
何となく安心するもんだなぁ…と


しかしまぁ
管楽器隊の中では
ギターはやはり掻き消されほとんど聞こえないが
今日は子供たちに混じり参加することに意味があると納得出来る




吹奏楽だけの曲のリハーサルで
「吹く時にセクションで立ち上がりませんか?」と大路さんが意見を出す








立ち上がった子供たちの表情には
はにかみが浮かんだり緊張の固さが現れたりした

それこそが普段の自分の殻を破る良いことだと
指示した大路さんは当然わかっているはず



指示された子供はそこまで今の自分を客観視出来ない



今はわからずとも良いのだ
と思う


表現する楽しさが何か1つでも見つかると
その子の内部は急に変わるんでしょうね
サナギから孵るみたいな…

そのきっかけを
こんな機会に見つけられたら良いな
なんて

いや…

立って緊張した記憶だけが残ったのでも良いのかもしれない

その感覚の中には
未来に芽を出す種が
ちゃんと仕込まれているどんな子供の中にも

…なんて
美しげなことを考えていた







リハ終わって
お弁当タイム




僕は黙って携帯で後記をメモ

その時の皆さんの会話から知ったことには
八丈島は東京都だったんですね

車は皆、品川ナンバーで
驚くべきことに楽屋の内線には都庁直通ダイヤルがあった


お腹いっぱいになって
本番前に
「あとは眠くなるだけだね」
とお決まりのジョークで
あとは皆さん三々五々、控え室から散ってゆく


部屋には黙った和泉さんと僕の
リブラ2人だけ

吹奏楽の個人練習の音が長閑に聞こえて来る

本番まであと40分


今回
管楽器のお二人と合流してよくわかったが
僕も和泉さんも他者と喋るのが結構苦手なんだ

多分…
内側にいろんなものが渦巻き過ぎて
言葉にならなくなってしまうのだろう


管楽器のお二人が楽屋に居られる時は
中村氏もはしゃぎよく喋る
和泉さんは少し参加し
人見知りの僕はほぼ黙っている

管楽器のお二人が楽屋から出て行かれると
僕と和泉さんは何も話さない
中村氏も黙って
楽屋は無音になる


この浮遊感のある空気が好きだ


本番30分前



本当に眠くなってきた…



目を瞑る…



ホルンかチューバが
鯨の鳴き声のように平和的に聞こえている



1ベルにビクッとして目覚め
体を起こすべく本番に備える

時間が来て
本番前にステージ袖に行くと
吹奏楽の女の子たちが沢山居た


緊張てしないですか?
とか
昨日の演奏聴きました
とか話しかけてくれた


弾けないくらい緊張してるから
誰か僕の代わりにギター弾いて来て
なんて
冗談言いながらリラックスしてステージ上へ


今日は大所帯の吹奏楽との合同演奏があるため
モニターは転がし無しのサイドのみ

だからとにかく演奏に集中した
そして攻めた


昨日より一段階二段階
自分のマインドが開いてゆくのを感じた



八丈島の子供たちとは
直接はほとんど話す機会が無かったけど
昨日リハーサルホールで聴いた時より
今日この会場での彼らのリハ演奏には
熱いものが増しているのを感じた


先生の情熱と
子供らがそれに応えようとしていることを感じて
僕の内部ではじわじわ感動が始まっていた


そんな状態でステージに上がったのだった



マインドが開いていることが
音楽をする上で一番
力を与えてくれる


今、僕のマインドを普段より開かせてくれているのは
先生と子供たちの呼応のエネルギーなのだ


リブラと
そして大路さん上原さんの加わった我々の演奏は
昨日より更に2割増しくらいに充実を感じられた

僕らの枠の後は一気に転換し
吹奏楽団全員と僕らの合同演奏になる


転換時に
和泉さんと大路さんが
生徒さんからインタビューされた



袖から見ていると
作曲者としての和泉さんはシャイな感じで受け答えていた


大路さんは
普段は冗談みたいなことしか言わないのに
やけに真面目な表情で話しておられた



主宰者である小泉先生がステージ袖から眺め
「いつもの大路さんの雰囲気と違うなぁ」と怪訝な様子

袖からだと音声がモゴモゴして
何を話してるか内容が聞き取れなかったが
後から聞いたとこによると
「演奏は間違えても構わない
合奏する皆で助け合って作って行く
という気持ちが大切」

語っておられたようだ


子供たちに向かって
照れず茶化さず直球を投げたのだ

思った

この先輩を
僕は完全に信頼した...



転換が整い
吹奏楽団だけで1曲








吹奏楽団の演奏に
和泉さんが心をリンクして
その背中から美しい気が立ち上っていたので
コッソリ写真に撮った





そして大路さん上原さんが加わり
音楽の女性の先生が指揮を取りシングシングシング







そして本編最後に
和泉さんと僕が加わり宝島をやった




主宰の小泉先生は
和泉さんのファンなのだ

技術科の教師である小泉先生は
八丈島に赴任して2年目に今回のジャズフェスティバルを開催し
大好きな和泉さんを呼んだのだ

そして和泉さんの音楽を子供たちと共有しようと頑張った


小泉先生が指揮台に立ち宝島が始まった

リハーサルより明らかに音が厚みを増していた

皆がやる気で奏でていることを感じながら僕も奏でた


斜め後ろの和泉さんを振り返って見たら
指揮台の小泉先生と目を合わせて笑いあっていた
僕は一気に涙腺が緩み
その後
和泉さんのピアノソロに突入した時には
ヤバイくらいに込み上げるものがあった


演奏が終わり
立ち上がり客席に向いた時に
ステージ上の自分たちにとても誇りを感じられた

僕のここまでの人生で
あまり体験したことのない感動だった


客席からアンコールを頂き
オーメンズ オブ ラブを演奏


無意識のうちに手は勝手に動き
熱くなって必死に弾いている自分がいた


音楽の持つ大きな力を感じていた


そして
音楽の持つ大きな力は
人間の一途な想いから生まれることを学んでいた


今回の八丈島
本当に本当に良い体験をさせていただいたと思う




記念撮影
左から
和泉さん
上原さん
小泉先生
大路さん




打ち上げ
というか
親睦会を模様して頂き
島のライヴハウスへ






あっ
島焼酎っ!



と思いきや



僕これ全部、御相伴にあずかっちゃうもんね
(by 宏隆)



店のステージには大太鼓

お店のマスターが
島太鼓のパフォーマンスを観せてくれた



生で観る大太鼓は迫力

島の男の逞しさに圧倒された



続いて女太鼓



これはまた柔らかくて赴きがある



「誰かやりませんか?」
というマスターの呼び掛けに
サックスプレイヤーだけでなく
ドラマーでもあるという大路さんが指名されステージへ

よっしゃ
いっちょうやったるで





ドドン
ドロドロドン



そりゃ
カカカカカカカカカッッ!!!!!!




え~い
ままよ
こうなりゃ連打じゃ!
ドドドドドドドドドドドドドドドッッ…………



大路さん
最後は大きな雄叫びを上げて終了



ショーの最後はマスターの
力強くも憂いを含んだ島唄と太鼓で〆









主宰
小泉先生到着
挨拶




和泉さんと小泉先生は
アーティストとファンから関係が始まり
先生の情熱が垣根を取り去り
今はマブダチであることを知った


小泉先生から指名されて和泉さんのご挨拶



「え~
小泉先生とは
思い返せば
江南ジャズフェスティバルというので知り合いましてから
もうずいぶん長いお付き合い

小泉先生
結婚なされたと思いきや新婚早々
八丈島に単身赴任と聞き
教育委員会も酷なことをするものと同情の念を寄せておりました

しかし不屈の小泉先生から
必ず和泉さんを八丈島に呼びますからと言われて
赴任からたった2年目でこんなイベントを興され
もう本当に頭の下がるところでございますです
本当にありがとうごじゃりました」

ペコリ



ペコリ



こんな姿を見ると和泉さんも純な人だなぁ
なんて思う



ということで
全体で乾杯~










え~と
誰だかよくわからないのですが
島の方言で仕切るパワフルなおば様

「島の女は目配り気配り無ければ嫁の貰い手無いでおじゃる
めんそ~れ 」
みたいな感じでいきなりパワフルな登場

方言で喋るので半分以上解らないんだけど
多分
小泉先生と同じ学校の先生なんだと思う...
(違うかなぁ…)




島の子供たちは
どうせ島から出られないから
と諦めてしまう
と先生や島の方たちは言う


島の方たちと話しながら
昔からの島の文化を守りながら
新しい文化の風を入れて行きたい
と本気で思っていることを知った


八丈島は東京都だけど
緯度は長崎と同じ

東京都と言いながら
ここはもう南海の孤島と言っても過言でない

その地で
次の世代を育てようとする実に人間臭く
また味わい深い活動が沸々と展開されていたことを知った




東京都の職員である小泉先生は
いつかまた島を離れる辞令が来るだろう


だけど
小泉先生が特攻隊長のように切り込んで興した
今回の八丈島ジャズフェス第1回目が呼び水となり
後継者に引き継がれながら
来年も再来月もずっと続いてくことを心から願っている


リブラ レコ発ツアーで
全国を周ることになり
その土地土地で皆が真剣に人生を営んでいることを
痛烈に肌で感じさせていただいてる

かけがえ無い体験をさせて頂いてる


この感謝を
必ず
世の中にお返ししたいと思う



さっきからずっと頭の中で
小椋桂の愛燦燦の歌詞がループしてる



♪人はか弱い
か弱いものですね
でも人生って嬉しいものですね♪


信じる力を
この八丈島で貰いました

ありがとう
八丈島









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2013/8/21//八丈島

2013-08-22 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



今日から2泊3日
Duo LIBRAで八丈島

学校の吹奏楽の生徒さんたちとのコラボ的なお仕事です


大音量の吹奏楽と弱音楽器であるアコギは
普段ではまず接点は無いので
リブラを始めた当初は全く知らなかったのですが

和泉さんの代表曲「宝島」とか「オーメンズオブラブ」とかは
吹奏楽で取り上げられる定番曲なのだそうで
今回のような吹奏楽部と作曲者との共演的なオファーがたまにあるみたい


なので今回は
宮本大路さんと
もうお一方女性の上原さんという
お二人の管楽器奏者さんも同行する変則的な形です


宮本大路さんといえば
和泉さんがよく呼ばれる「ちょい悪オヤジ」
で構成されるピンクボンゴのリーダーさんです



初めてお会いするのに
ドキドキしまする



ちょい悪かなぁ...

もしかして
激悪だったりして…



いやいや
ちょい悪と名乗る場合
きっと
凄く良い人なのだと思います

ちょい悪
じゃなく
良い悪おやじであってほしい...








今回はいろいろ
現場に入ってみないとわからないことが多いらしい


演奏する手前に少しでも複雑なことを把握するのが苦手なので
マネージャー氏にくっついて八丈島に行き
弾くタイミングになったら弾き
あとは子供たちの無邪気と
島の自然に触れることを楽しみしてよう

心中で無責任を決め込む


せっかくの八丈島
カラッと晴れて欲しいところだが
天気予報は晴れたり曇ったりらしい






10時半
マネージャー氏と合流

「明日はそれほどでもないと思いますが今日はそうとうバタバタです」
とマネージャー氏


高速道路で羽田へ






集合時間より30分前に羽田に着いたが
駐車場が渋滞で3時間待ちとの情報



とりあえず第2ターミナルで荷物降ろし
マネージャー氏は羽田から何駅か離れた駅周辺の
コインパーキングまで車を停めに行った


最悪フライト時間に間に合わない場合を考慮に入れ
マネージャー氏の荷物も預かって
二人分の荷物をヨタヨタ運び搭乗手続き
そして荷物預け



和泉さんとは無事合流



搭乗口辺りで大路さん上原さんと合流
初めましてのご挨拶
(やっぱり良い人でした^^)

マネージャー氏もギリギリ間に合って
結局全員揃って無事搭乗



機内に乗り込んで
大路さん
「皆、強運だね」と








羽田を飛び立って
ウトウト30分ちょっとしたかと思ったら
13時過ぎに
あっという間に八丈島に着陸










天気はカンカンの晴れ

椰子の木が南国情緒をくすぐる





主宰の先生が迎えに来てくださりマイクロバスで 八丈島高校へ














ようこその紙を持って出迎えてくれた生徒さんたち
可愛い




昔から和泉さんファンで
元々東京勤務だった主宰の先生が八丈島勤務になり
アート活動やイベントの少ない島の子供たちに

今回こういった企画を興してくださった


島の高校 中学 OB 先生達からなる吹奏楽隊と御対面で
初めましてのご挨拶

シャイな感じで可愛らしい




お弁当を頂いた





島ずし
白身魚を漬けるのが八丈島風だとか


吹奏楽隊との割り振りなど打ち合わせがザクザク進む



今日はリブラと管2本でコンサート



吹奏楽隊とは明日のコンサートで合同演奏する







15時から学校内のホール教室で
明日のための吹奏楽隊と我々の合同リハがあるようだが
リハホールにはPAが無いので
ギター生音は聴こえないので僕だけは見学

リハーサルに参加しないと
「あのギターのおじさんは何しに来たのだろう」
と思われるかも
そしたら恥ずかしいから先生から生徒さんに
その旨説明してくださいね
とお願い

明日改めて
PAの入ってる会場でリハに参加することに
(結構、体裁を気にする器の小さい男^^;)




15時から
先ほど挨拶をしたホール教室でリハーサル開始




女性の音楽の先生が指揮
左手に和泉さん





左手に上原さん
右手に大路さん





大路さんがアドバイスしながらシングシングシングを練習

初めて聴かせていただいたのですが
大路さんのプレイはホントに素晴らしかった
マジに




次に宝島

もらった譜面のサイズ変更だけメモった

そしてオーメンズ






合同リハはタイトな進みで終了

16時過ぎに八丈島高校を後に
今夜の会場へ移動








島の広さはどれくらいなんだろう

空港から高校までも近かったし
高校から会場も、もっと近かった


八丈島役場の建物内にある綺麗な2フロアーの中ホール





今夜はチケット売り切れで二階席まで満席
250人だか300人だかの満員御礼状態となりました

リハの時にピアノの向こうから顔を出した和泉さんが
「Duo LIBRAで
こんなに大勢の前でやったことないからねぇ^^;」と言う

「そうですねぇ^^;」と僕



リブラのサウンドチェックとリハーサルを終えて
大路さん上原さんとやる曲の振り分けをバタバタ決めてゆく


柔らかいサウンドのリブラが管楽器と合奏するのは初めて

リハの最初は少し噛み合わなかったが
百戦錬磨のお二人
すぐにサウンドするようになってきて

客入れギリギリまでかかったが
なんとかリハ完了


楽屋で打ち合わせする管楽器チーム





お弁当タイム




大路さんのトレードマークという白いバリトン

白というよりパール色で非常に美しい





。。。


本番は
客席からが声が掛かったり
結構良い雰囲気で進んだと思います

初めての管楽器とのコラボでした

管楽器は音が大きいので
僕は自分のアコギが掻き消されてしまう懸念から
ずっと敬遠して来たようなとこがあるのですが
上手な奏者さんとなら、ちゃんとサウンドするんですね


アンコールで宝島の独奏する和泉さん



僕はこのアンコール枠に
独奏の宝島が来るのが好き
ちょっと涙腺をくすぐられるのです





今回のコンサートは「八丈島JAZZフェスティバル」と名打たれてありました
第1回だそうで
「JAZZフェスの卵だね。これがずっと続いて成長してくといいね」
と和泉さん


八丈島にもっとイベントやアートを
という主催者の先生の気持ちがとても伝わって来て
心が温まりました







即売会も結構賑わいました





和泉さんから噂には聞いてましたが
大路さんの
「思い出は金で買える!」というCDの売り口上が笑えた


タイトな行程だったけど
とても良かった気がします

明日は子供達とのコラボ
楽しみです










あ...

今回
ホテルが贅沢です^^

先生
ありがとうございます




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2013/9/11//セプテンバーコンサート@平塚KANAFU

2013-08-20 | 過去のスケジュール記録





9月11日(水)
平塚カナフ セプテンバーコンサート


16時15分オープン

16時30分ライブスタート
21時終了予定

   
入場無料



。。。

 
ニューヨークで起こった9月11日の忌まわしい同時多発テロ。
その後アメリカで9月11日という日を音楽で世界中を満たそう・・という運動が始まりました。 
日本では歌手の庄野真代さんが率いるNPO法人「国境無き楽団」がその活動を始めて
今では全国数十か所の会場で音楽が奏でられています。
カナフも昨年に続いて参加します。
昨年は主催者の真代さん(実はサーカスとはデビューが同時期で友達なんです)も駆け付けてくれました。 
今年は更に盛り上がって14組ものアーティストが「セプコン」の趣旨に賛同して参加してくれます。 
様々な音楽に込められたメッセージを共有して下さいね。

~KANAFUオーナー
叶たかし~


。。。


☆僕は自分名義の17時半からの15分と
叶高さん、叶ありささんの枠で伴奏をさせていただきます


【タイムテーブル】

1.叶高(挨拶と一曲)16時30分~
2.ツイン・ソウル16時45分~
3.Bech17時~
4.叶ありさ17時15分~
5.榊原長紀17時30分~
6.マンハッタン・スリム17時45分~
7.マリエリカ18時~
8.タケシィ18時15分~
9.辻村結實子18時30分~
10.ハット18時45分~
11.ダイナマイト・ミキ19時~
12.工藤慎太郎19時15分~
13.中村新史19時30分~
14.オカピ(時間に間に合えば)19時45分~
15.てつろう20時~
16.叶高(最後の挨拶と一曲)20時15分~

20時半 終了予定


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大地 穂 youtube

2013-08-20 | SUI(大地穂)



2013/8/9
北千住、赤門寺ライブより


カバー
「ハナミズキ」











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2013/8/19//叶ありさRh@春日部

2013-08-19 | 過去の制作日記

今日は叶ありさちゃんRHで山崎隊長宅に行く

このところ頻繁に隊長と演っている


昨日の北千住は
モニター環境を煎じ詰め切らなかったことが原因で
自分は上手く歌えなかった

暑さに負け
いつもの全ての機材を車から降ろさなかったことが敗因

上手く歌えなかった日はモヤモヤが残り
気持ちがささくれてしまう

自業自得である


長年かけて育てた耳と
奏でる心に騙しは効かないのだな


演りづらい環境下で
適当な帳尻合わせのプレイが出来るようになるために
何十年も訓練してきたわけじゃないのだから
当たり前と言えば当たり前過ぎる話しなのだ

歳をとって体力が落ちても
演奏環境をベストに近付ける下準備を怠けないようにしなければ…


一生涯、下積み
と思っていればきっと間違いないだろうな...



少し鬱屈とした気分で空を見ながら運転する


今日は少し夏らしい雲





生きることは雲の如く
…か



その遠景は雄大で
中に入れば霧が立ち込める

しかもどちらにしても常に形を変え
掴むことは出来ない

…と



己の人生を嘆いても何にもならない
雲が形を変えるのを止めてくれるわけじゃなし

…と来て



悲しみとは
傷付いた痛みを指して言うのではなく
傷付くことを恐れるために
一つの想いに囚われ身動き出来なくなった心の窮屈を指してそう呼ぶ…

…なんて




幸せとは誰かが与えてくれるものではなく
不毛の地に自ら耕し育て初めて手に入るものである…



答え
というものが「在る」と考えているうちは答えは得られず
答えは何一つ無いと悟った時
初めてそれが答えだった…と気付く


…とかとか

運転しながら今日も妄想




この世の仕組みは
陰陽表裏一体
必ず「裏」がある


「右折車に注意」
という標識を見たら
左から飛び出してくる車に気を付けなければなりませんね

神様に皮肉を言ってみたくなる






通り道なので叶ありさ女子を拾って
話すともなく話しながら山崎邸へ


今日はとても丁寧なリハを行った

ありさちゃんの歌にはナチュラルなグルーヴがあるので
そこに自分の呼吸を寄せて行けば良い

それでしっくりこない時は
ありさちゃんに合わせている隊長のベースのグルーヴを意識して
僕がそこに付けて行けば 3人の音は良い感じに重なり合う


打楽器が居ないアンサンブルの中
場面場面で
3人のうち誰が一番イニシアチブを取るか
という確認を
音の対話で念入りに行う


音だけで理解出来ない時は相手の動きを目視する


それでも解らない場所があると
言葉で確認する


一曲の中のあらゆる部分を3人で確認してゆく と
演奏はふくよかに、そして立体的になってくる


それをワンマンのライブ分の曲数
全部やるともうクタクタになり
同時に今朝までの鬱屈は浄化され
心地好い疲労だけが残った



昨日の大地穂ちゃん 今日の叶ありさちゃん

比べるべきことではないけれど
合奏させていただくと
歌の方、お一人お一人の世界観が全く違うから
本当に興味深いし面白いのだ


その歌い手さんの心の中にちょっとお邪魔させていただき
そこの家の座敷で半日ほど過ごさせてもらったような感じがする


帰り道に
自分の心が安心を得て落ち着いていることを感じた

そして
この安らぎは
音楽でなくとも充分に得られるはずだと思った


誰かと歩調を合わせ呼吸を合わせ
一つの仕事を育てれば良い


安らぎはきっと
そういうところに沢山転がっているのだ

石ころのように



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2013/8/18// 大地 穂 @ 北千住サンローゼ /// 後記

2013-08-18 | 過去のライブ後記


今日は大地穂ちゃん北千住サンローゼライブ






車に乗るため外に出ると
良く晴れているのに空気の中には涼しさが感じられた


夏が終わりにさしかかっていることを知って少しの切なさに包まれた

今年の夏の出来事が既にノスタルジーという名の記憶の箱に収められ
もう二度と戻って来ない場所に行ってしまったことも同時に知った


善かったことも悪かったことも全部
この箱が浄化してくれるのだろうと思った


車のエンジン音を押し退けて
残り少なくなった鳴く間を惜しむかのような蝉時雨がずっと聞こえている





晩夏という季節の下り坂の中に
自分の年齢を重ね合わせ
1日に例えるなら夕方に差し掛かっていることを
まんじりともしないで感じている


こういう時の中に自分が置かれる時
僅かな切なさを代償にして大きな安らぎと平和を感じる


戦いや争いが悪だと強く唱え過ぎると
それはそれで
それ自体が戦いになってしまうこともある


僅かな諦めを代償にしながら生きてゆくと
不思議なことに
自然は我々に潤いを与えてくれ
それは代償として支払ったものより多くの分量を
返してくれるように思う


大抵の場合
何処かに必ず見返りが内在されている人の温情にすがるより
自然の中に身を置く方が
精神というものは正しく調整されるように思う







子供の頃から僕たちは
個性を伸ばせ
と教育される
まして表現する行為を仕事にまでした自分のような人間は
自己主張してナンボだと言われたりするが
結局人間なんて大差ない

容姿や性格は十人十色だろうが思考の落ち着きどころは似たり寄ったりなのだ

無理に個性を主張しようとすれば
それは寧ろ自然界のノイズになる





今日のこの後の演奏スタンスも自ずと観えて来る


何も欲さず
ただ空間の1景物となるべし

ノイズを立てず
風に吹かれる心地好さにも迫るような音を奏でるべし















お盆休みのUターンラッシュを予想して早めに出かけたが
予想を反して道は流れて
入り時間より1時間も前に到着してしまった




店の狭い駐車場にバックで停めて
通りを横切る人の姿を見るともなしに見ながら

その全くの他人の人生を想像するともなしに想像しながら

コンビニで買ったサラダなんかを食べながらメンバーの到着を待つ


集合時間30分前くらいになると
そろそろベース山崎隊長の観察日記モードになってきた

独特な切り口で毎回僕を楽しませてくれる隊長
今日はどんな味わいを見せてくれるか
楽しみにこっそり観察したいと思う




。。。







傾き始めた陽が
ビルのガラス窓に反射する


来たっ!

隊長到着




隊長
鎖をはずして...と




はい
隊長
バックオーライだよ




まだまだ全然大丈夫だよ









危っ!



近っっ!!
挟まれるってば 隊長!







隊長が停めた位置の運転席側には自転車が停まっており
結局隊長は車から降りられず...(爆)
早くも面白い隊長パフォーマンスが始まっております



搬入して...

そうそう
僕はここ半月くらいずっと
ぎっくり腰になりかけてるので
慎重に慎重に機材運び


店内には今月用の新しいポスター

毎月お店が作ってくださってます
ありがたいことです




ところで今日の隊長は
こんな出で立ち





隊長の音楽歴は
ハードロック上がりだったはずだが...
今日はチェックでコーディネートなの?


チェックといえば
ベイシティローラーズ
もしくはチェッカーズ
って
くくりはハードロックだったっけ…


そこは隊長
押さえはしっかりとチェックのシャツの下は黒のタンクトップ

機材搬入、機材組み上げで
暑くなるとシャツを脱いでハードロッカーに

落ち着くとシャツ着てベイシティローラーズ

使用楽器はサイレントWベース

ここで皆は
隊長のTPOがハチャメチャだと思ってはいけない
隊長だからこそ許されるハイセンスな荒業なのだ


機材組んでサウンドチェックして本番までの時間
隊長を更に観察



SNSを嫌う生粋のアナログ人間
昭和の残党ザキヤマ隊長は
先日酔った折りに
どさくさ紛れに僕に丸め込まれ
FBを立ち上げさせられてしまった事件は
おおよその皆様の既に知るところと思いますが

「おれはぜって~誰とも繋がらないかんな~」
と夜のとばりに向かって叫んでいた隊長

数日経ってみると
友達リストの数が二桁に

そして今日は
FBの機能についての疑問を熱く語る隊長がおりました


「右上の丸いとこの左を押すとメッセージが見れて
メッセージを返すことが出来ることを覚えましたぁ
まだそんな初心者で~す俺^^」
と身振り手振りで熱く語る隊長の様子を
盗撮したかったんだけど
見つかって意識されちゃいました







ミニの勝負ドレスでやる気を見せる今日の大地穂
最近の彼女は
人前に立つ人間としての艶を
どんどん身に付けてる感じがします







皆様
最近の大地穂の艶を是非ともお見逃し無きよう




今日のセットリスト です

(カバー)
少年時代
岬めぐり
愛燦燦
close to you

(インスト)
映画ひまわりのテーマ
サマータイム
スマイル

(オリジナル)
夏の匂い 春の色
愛するものの為ならば

(アンコール
オリジナルから)
一番好きな夏




次回のサンローゼ
9月22日(日)になる予定です
決定したらまた告知させていただきます
ということで帰り道







車に乗るとどうも...妄想モードに入る僕...



エアコンを消して窓を少し開けると
ムッとした空気と
夏の草木の甘い匂いが車の中に入って来て
記憶が過去に飛ばされる


中三の時...

塾の合宿に行ったのは

あれは何処だったのだろう…



合宿所の周りは熊笹の細い道だった


夜外に出た時
一匹だけフラフラと飛ぶホタルを見た


今思えば勉強に興味など全く無かったが
高校受験のために勉強し結構良い点数を取っていた


あの時
詰め込み式に覚えた 知識は
今は何一つ覚えていない




僕の人生で
あの頃の時間は必要だったのかね

なんて自虐的に思ってみる



もちろん必要だったんだよ…


何故って
初めて付き合った女の子も
その塾には居たんだから


高校に進んでも付き合う約束をして
違う高校になって
面倒になって連絡しなくなった


僕の中にはいつもそういう冷たさや
だらしなさがある
多分
今も…


フッと急に嫌になり
あとはどうでも良くなる


多分
深層心理に何か原因があって
夏の蒸し蒸しした空気が作用して
記憶を原因の近くまで引き寄せ
そして少し疼きを起こさせているのだろう


明日になれば
いや…

あと数十分で車を降りれば
そんな感覚も
一切消えてしまうだろう


そしてこの先に
今年の夏の蒸せかえる熱気が僕を包んでも
この感覚をもう一度思い出すとは限らない


そんなことを考えているうちに
既にもう感覚は薄れてゆく...



僕が
フッと急に何もかも嫌になる
っていう話だったっけか…


中三の時の彼女に恨まれた話だったっけか…



熊笹の甘い匂いと
一匹だけ飛んでいたホタルの話が重要なんだったっけか…


今 隣を追い越して行った4tトラックの排気ガスの臭いが
意識に鋭く刺さり
僕は現実に浮かび上がってしまった


もう考えても届かない…


今日という1日が
もうすぐ終わる
というだけ…






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2013.8.18.sun /大地穂@北千住サンローゼ 

2013-08-17 | 過去のスケジュール記録

2013.8.18.sun
場所:北千住サンローゼ 

vo:大地 穂
ag:榊原 長紀
wb:山崎 洋


時間18時開場 19時開演
前売1500円+1ドリンク 
当日2000円+1ドリンク



電話でのお問い合わせは
tel:03-3888-5003(18時以降)
居酒屋Tampopo内、大地穂まで

mailでのお問い合わせは
susususui1122@gmail.com




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