Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2013/8/19//叶ありさRh@春日部

2013-08-19 | 過去の制作日記

今日は叶ありさちゃんRHで山崎隊長宅に行く

このところ頻繁に隊長と演っている


昨日の北千住は
モニター環境を煎じ詰め切らなかったことが原因で
自分は上手く歌えなかった

暑さに負け
いつもの全ての機材を車から降ろさなかったことが敗因

上手く歌えなかった日はモヤモヤが残り
気持ちがささくれてしまう

自業自得である


長年かけて育てた耳と
奏でる心に騙しは効かないのだな


演りづらい環境下で
適当な帳尻合わせのプレイが出来るようになるために
何十年も訓練してきたわけじゃないのだから
当たり前と言えば当たり前過ぎる話しなのだ

歳をとって体力が落ちても
演奏環境をベストに近付ける下準備を怠けないようにしなければ…


一生涯、下積み
と思っていればきっと間違いないだろうな...



少し鬱屈とした気分で空を見ながら運転する


今日は少し夏らしい雲





生きることは雲の如く
…か



その遠景は雄大で
中に入れば霧が立ち込める

しかもどちらにしても常に形を変え
掴むことは出来ない

…と



己の人生を嘆いても何にもならない
雲が形を変えるのを止めてくれるわけじゃなし

…と来て



悲しみとは
傷付いた痛みを指して言うのではなく
傷付くことを恐れるために
一つの想いに囚われ身動き出来なくなった心の窮屈を指してそう呼ぶ…

…なんて




幸せとは誰かが与えてくれるものではなく
不毛の地に自ら耕し育て初めて手に入るものである…



答え
というものが「在る」と考えているうちは答えは得られず
答えは何一つ無いと悟った時
初めてそれが答えだった…と気付く


…とかとか

運転しながら今日も妄想




この世の仕組みは
陰陽表裏一体
必ず「裏」がある


「右折車に注意」
という標識を見たら
左から飛び出してくる車に気を付けなければなりませんね

神様に皮肉を言ってみたくなる






通り道なので叶ありさ女子を拾って
話すともなく話しながら山崎邸へ


今日はとても丁寧なリハを行った

ありさちゃんの歌にはナチュラルなグルーヴがあるので
そこに自分の呼吸を寄せて行けば良い

それでしっくりこない時は
ありさちゃんに合わせている隊長のベースのグルーヴを意識して
僕がそこに付けて行けば 3人の音は良い感じに重なり合う


打楽器が居ないアンサンブルの中
場面場面で
3人のうち誰が一番イニシアチブを取るか
という確認を
音の対話で念入りに行う


音だけで理解出来ない時は相手の動きを目視する


それでも解らない場所があると
言葉で確認する


一曲の中のあらゆる部分を3人で確認してゆく と
演奏はふくよかに、そして立体的になってくる


それをワンマンのライブ分の曲数
全部やるともうクタクタになり
同時に今朝までの鬱屈は浄化され
心地好い疲労だけが残った



昨日の大地穂ちゃん 今日の叶ありさちゃん

比べるべきことではないけれど
合奏させていただくと
歌の方、お一人お一人の世界観が全く違うから
本当に興味深いし面白いのだ


その歌い手さんの心の中にちょっとお邪魔させていただき
そこの家の座敷で半日ほど過ごさせてもらったような感じがする


帰り道に
自分の心が安心を得て落ち着いていることを感じた

そして
この安らぎは
音楽でなくとも充分に得られるはずだと思った


誰かと歩調を合わせ呼吸を合わせ
一つの仕事を育てれば良い


安らぎはきっと
そういうところに沢山転がっているのだ

石ころのように



コメント (2)
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