Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2016/10/30

2016-10-30 | 過去の制作日記


全体的に観れば非常に非効率的な方法論で
細部的に観れば非常に効率的な方法論を用いて作り進めています

例えるなら
無数の彫刻装飾を施しながら一本も釘を使わずに建てられ
何百年も崩れない五重の塔のような音を残すことに
ほんの少しでも近付けたらという願望を抱きつつ

全体像を組み上げる作業を最後まで残しながら
今は細部の細かい装飾を作っている感じです


僕にとって独奏を主軸に作るアルバムというのは
五重塔創造に関わった職人達の役割分担と
それらの統括という設計図を
独りで担いながら進めて行くしかないわけです

もしくは十数体の仏像を
無垢の切り株から掘り起こすかのようなものかもしれません
時という無限の存在を
音で任意の位置に区切る訳ですから



どちらにせよ
10年近く前に制作した時より
ありがたいことに
制作工程を客観視する力は増したように感じています

それはその期間に
1つ1つのライブでの1音1音を
真剣に時の中に置いて来たから
増した力だと思うのです

それをしなければ今もまだ
その頃と同じ迷路の中に居るのでしょう


10年近く前には行き当たりばったりに
五重の塔を建てようとして苦しんでいたのだと
今は客観視出来ます
そして 設計図を用意する事を今は知りました
当たり前で単純な事ですが当時の自分は気付けなかった


もしくは
かつては
十数体の仏像の表情や姿勢を全て同じに揃えようとして
苦しみましたが
今は仏像それぞれが
様々な表情や姿勢を呈していて良いと思えるのです

そして
制作するという楽しみを
少しずつ学んでいます


やれるところまでやってみて
駄目だと気付いた先に気付きはあるのですね

人間による完璧は無いのだと諦めたから気付けたこと


諦め
負け
などなど
ネガティブと言われ排除されがちな思考の中に
活路を開く鍵は隠されているものですね



今は
感謝の中
制作出来ています












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もしかして今年最後の日記?

2016-10-23 | ギターの栄養




ソロライブの名残がだいぶ落ち着いて
気が付けば秋もすっかり深まっている







頂いた花束の中のレタス?はその後、立派な花を咲かせ






ベランダの朝顔の種は
あと数個採れれば今年は終わる







そして今日はクローズの演奏仕事に
朝から出かけた



空が高い
秋刀魚が食べたいなぁ

季節の物を食べたいと感じるなら
今の僕の心はきっとバランスが取れているのだろう


昔は四季など全く関係無く閉じ籠り
日光と人の放つ気配をひたすら避け
視界に入る現実に目を背け
イマジネーションの中に宿る光だけを求めて
ただただ夜中にギターを弾いて生きていた


このまま生涯
陽の光を浴びることなく終わるな、と思っていたが
気が付けば今はちゃんと朝起きて
陽の光を歓びとして受け止め
人が放つ気配を慈しめている

当時現実の中では見出し得ず
内観の中だけに求めた光と
今、現実の世界に降り注ぐ光が
自分の中でやっと一致したからだ




今回のソロライブを経て
物凄くアンテナの感度が上がった

スピリチュアルなことを沢山感じているが
最近文章に書けない

感じたことを文章にする楽しみより
じっと静かに味わう楽しみを覚えてしまったからだと思う


ありがたいことに
「ブログの更新が無いと
何かあったかと心配しちゃう」
と言ってくださった方が居られましたが...

そうですよね
思いがけず結構な度合いで
波瀾万丈気味になったここまでの僕の半生
しかもブログにだいぶ書いてますしね


でも僕は今
全く大丈夫です

便りのないのは元気な知らせ
と思ってください





でもでも

たまには書こうかな



くだらないことでも








気持ちよく秋だし






おまけにカラッと晴れてるし









。。。









ところで
今日のお仕事は
曲数少ないので当日リハのみ


そうだ曲数少ないんなら
今日は仕事前に一杯引っ掛けて行ってやろう

そうだそうだ
昼間っから飲んでやろう

大丈夫大丈夫

飲んで
車で来た事も忘れ果ててやろう


よし
リハ場所のある街に到着したぞ


飲む店を物色

よし!
リハ場所に近いからこの店でいいか




ガラガラ


「ママさん
ちょっと早いけどやってる〜?」





「やだぁ
ちょっと早過ぎっ
まだ化粧もしてないわよ〜」






「かまへんかまへん
お〜
並んでるね〜茶色い液体が」





「じゃそこの
特に濃い茶色のやつ一杯ちょうだい
...ていうことで
じゃ
乾〜杯〜〜」






じゃなくて
ここがリハ場所
タンポポ(大地穂女史の店)

そしてご本人
「ちょっと〜まだすっぴんだから〜」
と顔半分隠しました



ちゃんとリハして
(もちろん飲んだりしてません)




今日の現場
神田明神へ


神田明神と言えば
1300年近くの歴史をもつ有名な神社
(今、PCで神田明神と打ったつもりが
咬んだ女布人、、、と変換された)



(ズボラな僕はいつものことなんですが)
今日の仕事の内容ちゃんと聞いてないので
妄想を膨らませている


本堂で神前演奏するのかな…なんて

ドキドキ





到着

お〜この鳥居を車のままくぐっていいんだ?
神様に叱られないのかね...



げ〜
この赤門も車でくぐっていいの?




なわけなかった




迂回して駐車場に停めて
ご挨拶して
搬入して
機材組んで

そして期待していた今日の演奏場所は
本殿神前ではありませんでした ^^;












気持ちよく晴れた秋の日に

演奏の場を頂き

自分が人生の中で試行錯誤しながら
ひとつひとつ集めた歓びを音に乗せて
この会場に置いて来ました
穂ちゃんと力を合わせてね




今日も良い一日でした




この先もうすぐ
Dellaさんのアルバムの制作に入ります

少しでも良い作品にするために
録音以外へ使うエネルギーをシャットアウトしながら数ヶ月籠ります

きっと毎日産みの苦しみが続くだろうから
ブログでも何も語らなくなると思います
語れば弱音が出てしまうかもしれないから

でも遣り甲斐のある時間を過ごしていますので
出来上がるのを楽しみにしてください


今決まっているのでは
年内2つくらいライブも参加します
詳細がわかったら告知させて頂きます



ではでは皆様

(もしかしたら… ですが、一応)
良いお年を^^



















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2016/10/16//SoloLive@カナフ

2016-10-16 | 演奏記録


終演後に綺麗なお花を頂きました
(というところから今日は書き始めてみる僕)





オレンジのはバラかな?
美味しそうな色




こちらは薄ピンクのバラ
紫のはリンドウとかかな?
(とか、知ってる花の名を適当に言ってみてる僕)




こちらは4人の皆さんでくださった大きな花束
ゴージャス







ん?


これは?




いや…

まさかね ^^;




え?


でも

やっぱり?











レタスですか…





ということは?





こう?



















3本の大切な大切なソロライブが
とにかく終わった解放感から
独りボケしてふざけています


PCの向こうで
きつく突っ込んでやってください






。。。。






真面目な話します




いわき市での2本と今日のカナフの3本のソロライブを
させて頂いた中で
一番の気付きは
「キミと僕」の「キミ」が
自分の中の悲しがっていたり
寂しがっているもう一人の自分を差して
作曲したことに気付いた事でした



そしてこの「キミと僕」という曲を演奏する時は
自分の中の泣いている小さな自分に語りかけるように奏でると
突き抜けた良い演奏になります


(何言ってるか解らない方もいらっしゃるでしょうが
すみませんが書き進めます)



そして「キミと僕」という曲を奏でる時に限らず
僕の独奏は全般に
僕の中のもう一人の(いつまで経っても心が埋まらない)僕
に向けて奏でられているのだと気付きました



自分の内側に向けて話しかけ
心が枯渇した部分を自分で癒そうとしている
その行動、光景が
僕の独奏ステージの本質的な姿なのだと思います


そしてこれはもはや
娯楽としての音楽というより
むしろ精神医療に近いのでは、と思ったりします

でも、そんなタイトルを付けた音楽コンサートは
見たことありませんし

もしあるとすれば
急に怪しげな宗教の臭いがして来てしまうだろうし
(注:僕は30万で壷を売ったりはしませんのでご安心を)




「泣く」
ということは良い事だと
以前から考えて来ました


泣く事は悲しい事ではない

膠着して泣けなくなってしまった心の方が悲しいと感じます


泣く事で解れて行き
解れた事で昨日の自分より少し元気に生きる事が出来る

心も肩凝りと同じなんでしょうね
解して血行を良くしてやらないと
酷い頭痛や病気にもなる


「笑って」というメッセージは
笑えないところに立ってしまっている人には
苦しい圧力にもなります
(僕自身が過去にそういう苦痛な体験をしました)

むしろ「泣いて良いのだよ」と伝えた方が
元気になる人も沢山居る


ですから自分の演奏が
聴き手が「解れて泣く」という
ひとつのきっかけを作れるならば
それは良い事だと自分はずっと考えて来ました

そこにスポットを当てた交流や表現を
「暗い」と捉える方も世間に沢山いらっしゃいます

僕は
「それは暗いのではなく
明日に向かって力を取り戻すために
一時的に休憩しているだけ」だと言いたい

でも
暗いと思われる方は多分
内観から得られる精神休息を必要としておられない方なのでしょうから
それも結局その人の自由なのです




話しを戻しますが

泣く事は良い事と考えて来ましたが
物事には表裏がある


名優、笠智衆は
「男は泣かないもの」という
確固とした信念のもとに生涯俳優を貫き

晩年の山田洋次監督の映画で
泣く演技を要求され

「すみません、先生
私は泣けません」と言ったそうです



笠智衆にとって
「泣く事」は「心を解す事」とは別物なのですね

だから僕の
(泣けよとばかりに)憂いを満たした独奏は
笠智衆にとってはきっと
厚ぼったい衣の付き過ぎたトンカツ
のようなものかもしれません



泣く事は恥ずかしい事と思っていた子供時代から
泣く事は良い事だと気付き
その市民権を得るために
独奏という形で市民権運動をして来たようなところがありますが

ここにきて
泣く事が万人にとって必ずしも良いかどうかは
誰にも決められないのだと悟りました

一回りして振り出しです

音楽を追究すればするほど
表裏は一体で
1つの答えはその逆の答えも併せ持つことを知らしめさせられます


ただ
僕が今思うのは

その人にとって
泣く事が必要な事か不必要かわからなくても
結局僕にはこういう演奏しか出来ない、ということです


もし出来得るならば
聴く人の心を解し

笠智衆でさえ無意識の涙を一筋流すような音を奏で

そしてその時
自分は微笑んでいたい









僕の大切な3本のソロライブは終わりました

次ぎは何も決めていません

また僕が
1つ心のステージを登った時に
やりたくなるかもしれませんし
もしかしたらもうやらないのかもしれませんし


ただこの先どこで、どんな形で弾いていても
僕の音での語り掛けは
自分の中のもう一人の泣いている自分「キミ」
に向けられたものだと思います

そこに共鳴してくださる方が
きっと僕の音の傍に残ってくださる方なのでしょうね



本日はこの
ある意味とてもマニアックなライブに足をお運びくださり
本当にありがとうございました


そしてカナフの皆さん
お世話になりありがとうございました













。。。
。。







そう…


これは余談なのですが



今日
カナフに着いてサウンドチェックを始めました

今日のPAのエンジニアさんは初対面の方でした



音質の注文をさせて頂きながら
徐々に自分のやりやすい音に近づいて行きました


やりやすい音に近づくにつれ僕は
無意識のうちに演奏に没頭して行ってしまいます


今日も開場時間の前に
PAさんの存在を忘れてしばらく没頭してしまいました


ふと我に返ってPAさんの方を見ると
彼は音を聴くともなしに聴きながら
外の風景を眺めてらっしゃいました
少し遠い目をして…

その時その遠い眼差しが少し気になりました



終演後、一段落して
PAさんにご挨拶をしようと思ったら
タカシさんから
「なんだかご不幸があったようで先に帰られた」
と聞きました


あの時の遠い目は
もしかしたら…
既にその知らせを受けておられたのかもしれない

音に没頭している時は
スピリチュアルなアンテナが働きます
RH中での演奏の合間に見たあの遠い眼差しは
きっと…



言葉には出来ませんが
その一瞬の光景が僕の中に深く焼き付きました



PAさん
お世話になりました





















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3作目

2016-10-14 | ギターの栄養


バスを待つ間に空を見上げると
電線で仕切られた遥か上空を
秋の薄い雲がゆっくり流れていた


雲の流れと逆行して
シラスのように小さな旅客機が飛んで行く

この気持ち良い秋空に心を投じ
大気と同化しながらバスを待った


今日は打ち合わせで都心まで出かける


過去に夜カフェ、大人の休日と
2作品を制作させて頂いたDellaさんから
3作目のお話を頂いた


2016/10
3公演の独奏ソロライブという
自分にとって大切な大仕事を終える頃
また此の様な制作の場を頂けた自分は
本当に幸せ者である



人が簡単に陥る穴というのは
この世に沢山ある

その穴にハマればむしろ
一時的に派手さや収益を得られたりする

必ずそういうものは廃れる

音楽制作も
音楽を売るという事も
その他ではない

安易な選択肢に走らず
ジッと堪え蓄えた力を思う存分使って
普遍的な作品を目指したいと思うのだ


ここからほぼ3ケ月
アレンジとレコーディングという
穴隠り生活になる




















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2016/10/8&9//Solo Live 後記

2016-10-10 | 演奏記録



開演時間が来て
ステージに上がる

まだ人の心のざわめきがランダムに飛び交って
空間はカオスの中にある

1つ呼吸を整えてから構わず弾き始めた


カオスの中
真直ぐな直線を貫かせるように
慎重に音を紡いで行く

舞い上がった湖底の沈殿物が
徐々に湖底に戻って行くように
ランダムに飛び交っていた「気」たちは
徐々に整理されて行き
そして最終的には僕の方に全てが向く


臆さないように
媚びないように
呼吸を整えてから
ゆっくりとまた自分という存在を
音に乗せて歩を進め始める


価値観はこの世界に生きている人の数だけある
僕が僕を音に託しても
共鳴してくれる人としてくれない人が必ずいる

そういうことに臆すことさえ忘れ
貫く事だけに集中出来たら
ランニングハイのようなゾーンに入れる

演奏することで感じるハードな肉体的負荷も
聴き手から肯定されないかもしれない疑心暗鬼も消え
無重力の中に浮かびながら
思う存分自分を音に乗せて伝える事が出来る


1つとして同じ価値観の無いこの世界で
人は共有をするため必ず集ってしまう
生きるために


今日という共有の場は
いろんな人達の力をお借りしながら実現し
そして開演後にその儀式を進められる役は
もう僕しかいない



10/8
17時ちょっと過ぎ

そういう場所に僕は立っていました





そこから先
共有の儀式の進行役として
どこまでの働きが出来たかは
僕が語る事ではありません

聴いてくださった方
お一人お一人の感じたままが
その答えだと思います



でももし…聴き手の方が
このコンサートに来てくださったことで
その明日にほんの少しの力が増したとしたら
僕はとても光栄です


それを信じてまたこの先も弾き続けます


10/8と9日の2日間のソロコンサート

関わってくださった全ての方に
心からの感謝を送らせて頂きたいです


また逢いたいです

心からありがとう




















。。。。






後記は
ここで一旦、中〆

こっから先はスナップを貼付けながら
砕けた後記です







そもそもこの物語は
ここから始まったのでした




今春
ベランダのゴーヤに住み着いた1代目のカマキリ君



そのうち1代目が居なくなってしまい
しばらくしてやって来た2代目君



赤ちゃんの時にやって来た1代目
何度も脱皮した2代目
の両君によって
この春から夏まで
生命の営みの一端を見せて貰えました

そして2代目も居なくなってしまい
今年はもうカマキリの姿を見る事も無いだろう
寂しいな、と思っていたら
なんとなんと3代目の登場



10/6
家から離れた駐車場に停めておいた自転車に
お腹の大きなカマキリちゃんが乗っていたのです



逃げないんですな
この子がまた


家に連れて来て
虫取り網に乗せて運び
(ベビーカーに乗った赤ちゃんみたいでしょ)



無事ゴーヤに移りました

本当にお腹大きい
卵産むかな…










10/7

ソロライブ前日
いわきへ前乗りすべく早朝起き
ベランダに水やりに出ると
この3代目は産卵していたのでした




この1ケ月
自分のギタリストとしての殻を1つでも破りたくて
かなり集中して練習した

その成果がいよいよ試されるソロライブへの出発の日に
新しい命を産み落としてくれたのだ

ぐったりとして動かないカマキリの姿を眺めながら
命を繋ぐ、ということを
愛しく思いながら出かけたのでした







出発っ









(注:Mrマリックさんではありません)







。。。



いわき到着


今回8日の方で歌と朗読をお手伝い頂く
高原あかねさんとのリハが始まりました


演奏の手前に
僕の書いた短い詩を読んで頂くのですが
どんなニュアンスで読むか
いろいろ話し合いました


希望を感じさせるのか
悲しみや孤独感を表現するのか
いろいろ話すごとに
彼女は色鉛筆で色を塗る、、というメモをしておられました


喜びも悲しみも生きていれば必ず両方出会う
決してどちらか1つではない

文字に暖色と寒色の色が塗られて行くうち
そのメモ書きは
なんだか綺麗な絵のようになりました











アヌーさんへ到着

昨年も同じ時期にソロライブをやらせて頂いたので
ちょうど1年ぶりです

ここの皆さんにとても良くして頂いてるので
ライブ前にして緊張も全く無く
今年もここに来れた事がただただ嬉しい






アヌーさんの店内の色調は
高原あかねさんの色鉛筆メモと同じ色調




ご挨拶してセッティング開始


お花屋さんでもあるCafeなので
ステージの横に大きな観葉植物が沢山


植物の近くで奏でるのは
植物からとても良い気を貰えるので落ち着きます

いっその事
この観葉植物の中に埋もれて演奏したい





まぁ

こんな感じになるかもしれませんが…












アヌーさんの方で
このライブのためにいろんな物を作ってくださってました






独奏も
窮極の手作りの世界だから
こうした手作りの感じられる物たちに囲まれて
僕の精神はどんどん落ち着いて行くようでした







出来うる限りの良い演奏を残したくて
エネルギーが空っぽになるまで
バカみたいに長時間リハをして

本当に空っぽになってしまい
しかも頭に血が上ったまま逆上せが取れなくなって

本番ギリギリまで氷で首を冷やし
5分前になっても逆上せの取れなかった僕は
遂に神頼みまでした


「どうか良い演奏が出来るよう守ってください
聴く人に少しでも多くの潤いが生まれますように」


神様に祈ったのは小学生以来だったかもしれない





そして本番


本番で放った音は
放たれた瞬間からもう僕のものではなく
聴いてくださった方お一人お一人の物になったのです

音に宿った言霊が
善き方へと人を導いてくれる事を祈るだけです







終演後

任意で残ってくださった方達と
会場での打ち上げをさせて頂きました

誕生日も祝って頂きました






皆さんから「おめでとうございま〜す」と
次ぎから次ぎへと
いつ終わるとも無しにハワイのレイを掛けて頂きまして...




これ企画した人は絶対
確信犯です...





祝ってくださった皆さん
ありがとうございました



嬉し恥ずかし榊原さんが
照れて道化る、、の図です








色鉛筆で独創的なメモ書きをしながら
朗読と歌を聴かせてくださいました
高原あかねさんと


(高)
「カメラ、何処見ればいいのかしら〜?」

(榊)
「ここですよ」



パシャッ






昨年も、そして今年もまた
ウェルカムティーを出して
お客様をお迎えするリスペクト度を
グッと高めてくださいました
日本茶のソムリエさん


(ソ)
「カメラは何処見れば?」

(榊)
「だからぁ〜ここですってばぁ〜」




パシャッ


(この人達、、何で?ロウソク持ってるのか…)




ということで

アヌーさん
お世話になりました






いろいろホントにありがとうございました





。。。



翌9日


昼まで寝て
体力を回復させようと思ってたけど
普通に朝起きてしまい

また念入りな指のウォーミングアップとイメトレ



ソムリエさんと合流し話す




(ソ)
「榊原さんの音楽は
ヒーリングミュージックというものとは
違うものですね」


(榊)
「ほう…」


(ソ)
「聴き手の内観を促し
言ってみるなら
なんというか
self meditation
促進させる音楽、というか」


(榊)
「僕自身
弾くにあたって
全くヒーリング的なスタンスじゃないですよね
むしろ
神経をピリピリさせながら弾いてる」


(ソ)
「音の中に含まれるピリピリした成分を排除するために
神経の方を極限までピリピリさせる…という」


(榊)
「そうそう
まさに」


(ソ)
「では今日もまた本番まで
思う存分にピリピリなさってください」


(榊)
「ありがとうございます
迷う事無くピリッピリにまでなって
ウォーミングアップさせて頂きます」




そこからソムリエさんは全く無言になって
僕に自由な時間をくれた





。。。





会場であるオードリースタイルさんに到着



ご挨拶して店内を見渡すと
本当にオードリー一色

ママさん
オードリーヘップバーンが大好きでらっしゃるんですね















開演時間が来て
とても近い距離でお客様と向き合っての本番


本番前に思いっきりピリッピリになるまで
神経を研ぎ澄ませておいたので
本番ではとても滑らかな音色が紡ぎ出せました

媚びる事無く
自分の想いも全て放ち
やり残した悔いも残らず


オードリーの映画の歌が大好きなママさんと
ムーンリバーのduoもさせて頂きました

その日初めて会った者同士を
音楽が繋いでくれます







。。。


この二日間
物凄いエネルギーを使いながら
そして
すごく多くの気付きと歓びを受け取りました


とても濃く生きた時間
とでも言いましょうか






夜の常磐道を走りながら
僕はもう
何も考える余力も残っておらず
ただただ深夜に無事帰宅しました


僕が留守をしてた間にも
朝顔は種を熟させてました





卵を産んだあのカマキリは
何処にも姿が見えなくなっていました


新しい命を繋いで
そして自らの命を終え

全ての生き物が
刻々とその命を生き

そんな僕らを時は見て見ぬ振りをしながら
ただただ過ぎてゆく



そんな無常の中で
ただ生きているという感謝と真を見付けられた者が
幸せなのかもしれない





















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おもしろいもの

2016-10-01 | ギターの栄養




面白いなぁ…これ

https://www.youtube.com/watch?v=1GFkN4deuZU#t=17





ウォルト.ディズニーとサルバドール.ダリの共作なんだそうです

















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