Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

ハードボイルド

2009-07-31 | 竹斎先生





僕の母が4泊5日して
た~ぷり可愛がってくれたから
竹斎先生はやっぱり抱き癖..というか
甘え泣き癖がついたような気がする








なんて考えながら、食事中僕の腕の中で
完璧なる甘え泣きをしていてる先生を見ながら、ちょっと



「こらっ!泣くんじゃない」と
ドスを利かせて言ってみた



そしたら妻が

「ちょっ、ちょっと、どしたの?なに?」



「いや、泣き癖を止めさせようと思って」と言ったら



スッと先生を連れていかれてしまった




妻的には(こらっ、泣くんじゃない)はNGだったらしい




まったく女達は赤子に甘い...










am6時



おっ
起きたのか、先生



まだ母が寝てる間に、父とハードボイルドな時間を過ごそう
女達が付けていった甘い垢を、一気に落とそうじゃないか




まだカーテンを引いたままの薄暗い部屋の
鏡に映った俺たちはハードボイルドか...
おまえはどう思う?



ほら
カメラの方見てみろ

なかなかハードボイルドに写ったじゃないか


よし

もっとアップでハードボイルドな写真を撮ろうよ先生






どうだいこれ?


先生がもうちょっと顔をキメてくれなきゃハードボイルドにならないよ


じゃ、もう一枚




いいんじゃない?
先生




じゃ撮影スタジオを替えてもうちょっと撮るか



いいかい、先生


ヘソの下に


しっかり力を込めるんだ








そうそう
そんな感じ




それで、こっちをしっかり見る





ちがうっ
あくびじゃない








そうそう
近い
それでもう少し、ヘソの下に力を込めてみな



そう
じっくり落ちついて
丹田に力が満ちたら
静かにこっち見てごらん














よしっ
出来た



違いがわかる男のハードボイルド








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2009-07-31 | ギターの栄養


明日、箱庭という
アンプラグドのイベントに生まれて初めて出るのだが
そのためのリハを昨日やった



明日使うガットギター、というものを(他のギタリストさんは知らないけれど)僕はこう感じている

大体どんな楽器にも音量で負ける楽器


ピアノに負ける、バイオリンやチェロなんかに負ける、打楽器には負けまくる
サックスなんか話にならないフルートさえ大声に聞こえる
あの小さなマンドリンにさえ完敗するのだ

電気でいくら増幅しても関係無く負ける

それは、何と言ったら良いか...
「ガットギターは音が薄い」とでも言ったら良いだろか

なのにアンプラグドを受けてしまった...




このイベントの入場料は、はどこかの国に樹を植える基金になるそうだが
特別そこに賛同して受けたわけではない


ギターを持って旅してくだけの人生なのに
何かを避けて迂回するのが嫌だから受けただけなのだ



音量は大抵の楽器に負け続ける中
(大抵のヴォーカルにも負けるのだが)
僕のバンドのVo、矢野かおりのヴォーカルだけには負けない

とんとんの勝負なのだ

だから、多分、15年くらい一緒の音楽活動が続いているのだと思っている


音量で音楽を持って行かれたとき
ポツネンと取り残されるのは必ず僕のガットと矢野だからだ


僕の合奏体験した楽器奏者さんの大半は
僕と矢野かおりが1センチの中の1ミリと2ミリの間を
額に汗しまながら描いてるところに
1センチとか2センチとかの単位で、ガァ~ッと通って行く

一瞬で1ミリは吹き飛ばされる

相談しても彼等は最低単位が「センチ」だから
「1センチか0」かを行き来する

ちなみに「0」とは音楽になっていない、という意味

そして誤解なきよう、よく説明を付け加えておくが
そういう彼等は弱音楽器ではない彼等の楽器を駆使して
1センチ以上の表現では素晴らしいプレイをする


「1センチ以内」のことをやってる人間が
こんなに少ないとは当初は知らなかったから
自分たちがオカシイのか..まわりがあまりに乱暴者なのか..と
巨人の国に迷い込んでしまった逆ガリバー状態が続いて
冗談ではなくノイローゼになった


そこを越えて今がある(偉そうだけどね)

ザックリ言えば
大抵のミュージシャンには解ってもらえないというところからスタートしてる自分が居る

そこからスタートして、ミュージシャンにもオーディエンスにも
「どこまで解ってもらうか」っていうのが、
弱音楽器奏者の、いつもの僕の勝負所なのだ


明日は対バンがいる
どの対バンより、ウチ等は弱音楽器となるだろう


しかし、リハをやって
やはり「生」は心地良くて
いつもライブで使ってるエレガットでは絶対得られないものがあった


電気で増幅しても負けるガットという楽器を
どういう弾き方をすれば他の楽器と同じ土俵に立てるのか
どんなピックアップをつけ、どんなゲージのどんな弦を張ればベターか
さんざん研究してきた..

そして僕の中で、ガットでライブでやる場合
結局
電気を通して他の楽器と土俵を同じにするための
普通のガットではまず張らない弦やら弾き方やらを施した
「もうガットとは呼べない新種の楽器」とするしか無い
という結論に至った

そうして初めて、ピアノやら打楽器などと音でお話が出来る

でも純粋には僕はガット奏者としてではない
新種の楽器奏者として喋っているのだ

てんとう虫ではなく
てんとう虫だまし
みたいなものなのだ


たまには僕だって、てんとう虫として生きてみたい^^


音量の問題が解決するなら
ちゃんと、本物のガットを
そのままの響きで奏でる、7星てんとう虫として生きてみたい


ガットを生で聴ける場って
咳さえはばかられるようなクラシックのコンサートしかない

ラインで拾うよりナチュラルな音質を得られるとはいえ
ハウリングを起こしやすいマイクで拾ってライブをするのも
音量の小さいBossaみたいなジャンルでないと絶対無理なのだ

世界に名を轟かせている日本のクラシックのギタリストさんが
オーケストラをバックに自分の音が聞こえず
ダイナミクスを描けず
力んだ弾弦でペンペンに潰れた音を出してる気の毒な光景をテレビで目撃したこともある



明日は、レコーディングでしか使わないガットを使う

会場は電気もほぼ使わず、ロウソクの灯りだそうで

その微弱な瞬きの中で
ちゃんと二匹の7星てんとう虫が見えるといいんだが..







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ハイハイの気配...

2009-07-31 | 竹斎先生






ん~...








ぴょん!









もう一回



足をカエルにして...




右足で蹴ったっ!



プチ逆ブリッジ



さらに蹴って蹴って









足、強くなってきたから
ハイハイまでもう少しだなぁ...オレってば

クスッ





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3種混合 vol.2

2009-07-29 | 竹斎先生


3回目の注射



ジャン!

泣かずにクリア





プスンと泣きかけたけど、グッと飲み込んだのです


こういうのは父は嬉しい


良くやった
さすが男の子だ
よしよし


誉めまくり
chuッchuッてしながら帰ってきたのであった





注射が終わったら、さっそくチュパチュパ



ウチに帰ってもご機嫌




久しぶりにお得意のポーズ






ここのところ、仕事立て込みと夏バテと育児ノイローゼ気味で
夫婦揃ってダウンしてたところ
僕の母が助っ人に来てくれて
もう、かれこれ...何日かな...?

4~5日、泊まってくれている






一泊のつもりが、孫が可愛くて、実家に帰りたくないようなのだ
(助けてもらっといて偉そうではあるが)

先生はおばあちゃんに付きっきりであやしてもらい
すっかりおばあちゃんの顔も覚え
またここ数日で、何やら進化して、しきりに喋っている

妻は、抱き癖がつくことを少し心配しているが
子育てや人生の苦労をし終わって、隠居生活に入ったおじちゃんやおばあちゃんという存在は
孫から「100%優しい存在」と、懐かれる権利があると思うのだ

明日、実家に戻るが
おばあちゃんが帰った後は、すっかり育児に馴染んでしまった僕と妻に
適当に泣かせっぱなしにされる日々が戻るだけなのだ

これも、生まれてしばらくは、とにかく泣かせたくないと細かく対応していたが
神経質な僕も、さすがにこう毎日毎日泣かれ続けると
「適当」とか「図太さ」ということを学習した



先生の体はもう重くて重くて..

それから「嫌」っていう意思表示がハッキリ激しくて..

以前よりは少しまとまって寝てくれるようになってきたが
別の大変さが出てくるものなんだなぁ、と

つい、こないだまで妻のお腹の中に居た
その頃
「あと何ヶ月かすると、キッチンで、僕等が食事するのを
バウンサーに乗って見るようになるんだよ」と話したのが
今、現実に先生がキッチンで「あ~う~」と言って動いてる


想像もつかなかったことばかりだが
起こってみると何の不思議も違和感も無い

この後
ハイハイ、立ち上がる、離乳食、言葉を喋る、など
いろんなことが起こって
起こってみると、自然でもっともな感じで

次は保育園とか怪我とか病気とか
友達が出来たり、自転車に乗るようになったり
初めてのお使いをしたり...
妄想が膨らむ


さて、これを書き終えたら
先生とこに遊びに行こう^^






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2009-07-29 | 竹斎先生





よぅっ!

みんな夏バテしてないかぁ~?



(隠した口でこっそりぺろぺろ中)








オレは結構平気..



(...ぺろぺろ...)







もう首が据わったからな

(ペロ..)

いよいよ縦抱っこだよ

(...ぺろぺろ...)







縦抱っこされたら、あっという間に寝ちゃったんだよ オレ





そしたら..







家の中に

小さな虹が遊びにきた







すやすや..

静かな夏の午後

...








p.s

今日はこのあと先生は
第3回目の予防接種であります


泣くのかな.. ^^










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嫉妬

2009-07-29 | 竹斎先生


母に抱かれると



こ~んな甘えた顔をするくせに







父に抱かれると



大体こんな顔になる







ちょっと態度が違いすぎませんか?先生



そりゃ、無理矢理立たせて写真撮ったり
グリーンマンで攻撃したり
片腕で粗雑に抱いたりはしますとも


だけど
今日も朝4時から哺乳瓶あげて
大漁うんち節やって
抱っこしてあげてるじゃない?...







でも
やっぱり父が抱っこすると



ブスッ...




...





そんな不機嫌な顔しなくったっていいじゃない...






あれ...?





眠かったの




な~んだ
眠い顔だったんだ?





おやすみ


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high and dry

2009-07-29 | ギターの栄養

選択肢が一つしかない



たとえば雨でも傘を持たないと決めてれば
濡れても平気





僕にはギターしかない


だから濡れても平気







迷子になることは、昔たくさんあったけど
今は
迷子になるような誘惑は
心が勝手に選択肢からはじいてくれる



一度、近づいたものを
また遠ざけることも出来る


それはきっと悪い事じゃない




high and dry





美しいアルペジオの中に

今、生きて

そして嬉しくて泣いている





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見栄を切らない江戸っ子に「ちょうどいい」場所を

2009-07-23 | ギターの栄養


僕の作品「夜カフェ」を評して
「ちょうどいい、がここにある」というキャッチコピーを
遊び心で贈ってくれた人がいる



僕は言葉を捏ね回すくせに、いざとなると自分のことはよくわからない

効率悪く、迷路に迷い込んでることもしょっちゅうある




なるほど...

「ちょうどいい」か...




僕自身はといえば、ちっとも「ちょうど良くない」極端人間だから
ちっとも気付かなかったけど
確かに「ちょうどいいライン上」を歩いていたいと思ってる

「自分が思うところのちょうどいい」をキープするために、相対的に自分の位置を常に微調整している

右が重いと感じれば左に行くし
もし世界中が右に行ったとしたら..
多分、一人でそれに見合う重さを身に付けなければ、という強迫観念を抱え込みながら
左に行こうとして
まぁ...
凡人だから多分、自己崩壊するだろうけど...

話がそれたが
結果、音にもそれが反映されていたのだろうか、とボンヤリ思いながら
思考モードに入って行く






でもな
「自分が思うところのちょうどいい」は言い換えれば「エゴ」だ

相手にとってはちっとも「ちょうど良くない」ことも多々ある

それじゃぁ、1ミリも身動きが取れないから
なるべく多くの人と共有できるための真理を探そうとはしてきたが..
最近はこう気付いた


音楽は、決して完璧な共有などありえない、と


強者と弱者の関係性を取り除くべく「共有」を実践しようと試みたミュージシャンは
僕は「ローリー寺西」以外知らない

人から聞いた話だが、ちょっとそのことを書きたい

ロックコンサートで当たり前のように皆が揃ってやる
予定調和の「拳を突き上げながらノル」という形を
「自分の意志ではなく、固定観念にやらされている」と感じるローリーは
自分のコンサートが盛り上がったシーンで「動くなっ!」と
オーディエンスに言ったそうだ

オーディエンスは舵取りから放り出され何をして良いかわからず戸惑った

彼は後に「ファンに理解されないアーチストは僕ぐらい」と語っていたという



固定観念という圧迫に「やらされている」ことに苛立ちを持ちながら
オーディエンスを解放させたいと感じた彼がとったこの行動がまた
あまりに勇気があるというか、鋭角的なものだったため
その時その場は「よくわからない状態」に陥ったのだろうと想像するが
彼の想いは痛いほどわかる




話を戻して
音楽は、決して完璧な共有などありえない、ということは
むしろ、こう言った方がわかりやすいかもしれない

「共有をまず巻頭に掲げる音楽は一種の暴力」なのだ、と

「共有」などと作者が軽々しく提示すべきではない
あくまで受け手の100%の自由意志に任せなければ真の共有は無い


しかし、受け手が「自由のあり方」を知らない場合は多々あり
送り手が過剰な共有を演出する
(もっと言うなら、それが手っ取り早く商売になりやすいから)


そういうことは僕にとっては何よりも苦痛なことなのだ


こういったものたちから迫ってくる「圧迫」は
(例えば「感動」と呼ばれる類いの)多少の興奮状態に入れば一時的に消える

だから常に、この興奮状態に「逃げ込もうとする行為」が
この世のには沢山存在する


だが、無駄な物音を立てぬように生きていれば
常にこういう圧迫が、世の中に充満していることを感じ続ける


この苦しさの中で「ちょうどいい」を模索し続けずにいられない性を持ってしまった生き物

自分である


自分が生まれ育った場所に、ただ居て
そして「その苦しさごと音にした」ものが
たまたま贈ってくれた人にとっての「ちょうどいい」だった..



決して、ファンタジーなどではない
現実の形






ひとつ
愚痴を書きたい





こういうパターンがよくある


若い頃散々エントロピーを上げた人間が歳をとり
自分のしている行為によるものだと気付かぬまま自分が疲れ
自然などに癒しを求めるようになる

そこで休息を得て、パワーを取り戻し
また血気盛んにエントロピーを上げに都会に戻ってくる



そうではなくこの都会の中でエントロピー減少系を見付けてほしい

そうしたら僕みたいな人間ももう少しは生きやすくなる

この東京を「仕事の場」ではなく
「単なる自分が生まれた場所」として出発している僕は
滅多に見栄を切らない


こんな僕に「ちょうどいい場所」がなかなか無いから
音を用いて自分で作ったのだな、と思った


















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皆既日食 09/7/22

2009-07-23 | 竹斎先生


12:15





おおっ!


あれは...

















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gigi

2009-07-22 | SUI(大地穂)



今日7/22にお台場のCafe gigiに出る

前回は自分のバンドKCで出たが、今回は大地穂ちゃんと



今回は彼女が連れて来た2人のVoが、途中で1曲ずつ歌うことになっている
その3人分のリハを昨日した

フォークギターだけしか使わないから、僕のアンテナは気が散らない


だから3人それぞれの表現の色がハッキリ感じられて面白かった




桃源郷を遠くに見るような、朧な瞳の色で歌う大地穂ちゃん

食い付くような健気を瞳一杯にたたえて一分の隙も見せない1400mmの小さなエリカちゃん

コンプレックスを逆転させた誇り高きたたずまいでウイスパーする176cmの大きなエリカちゃん




「それぞれが越えてきたもの」「背負っているもの」が
良いも悪いも等身大でちゃんと歌に反映されて..


そしてぼくは..といえば、
中2の時初めて買ったお気に入りの2万5千円のモーリスで
色の中を好きな間合いで、好きな方向に泳いで行く遊びに興じている






二人のエリカ嬢と実家の僕の部屋で






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闘う怪物 竹斎先生

2009-07-21 | 竹斎先生





今日もこの憎きチラシを






つかまえてきて



引きちぎって



噛み付いて



新しいチラシも...




固いぜ、此畜生
うりゃっ




どうだい
これでだいたい片付いただろう













(...いいえ、散らかってます...)






(今度は、散らからないオモチャで...お願いします)


















「ケロッ」



「ケケッ」



ち...ちかい...



ムンッ



バフンッ



ぺろん





...









やっぱオレ自身の指の方が美味しい...



あ~ぁ...退屈...



キョロキョロ、、、
何か面白いことはないもんかね...



フン...
何もナッシングか...







...










いきなり泣いてみるか



あ~~~んあんあん



誰か!オレの好奇心を満たすものを持って来てくれ!












(ぬっ...)






そ~っ...








バシンッ!
やっぱもうこれいらないっ












(じゃ、お腹アグアグはどう?)












いいけど今日は絶対笑わないっ



パパの髪毛、引っ張ってやるっ









(あれ...?先生?急にどしたの?)




(先生?上に何かいるんですか?)




(あっっ!上に何かいるんですねっ?!)











し~ん...













...



(先生...?)





(どうしたんです?急に静まって...)




(先生...さっき上に...何がいたんですか...?)














ぐるんっ



(あっ!やっぱり上で何かを見たんですね?)




(泣かずにはいられない何かを見たんですね?)







(先生にしか見えないものが、もし見えても、
ほら、もう抱っこしたから大丈夫ですよ)





(明日は46年ぶりの皆既日食ですよ)






そして

やっとスヤスヤ...








>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>









先生は1日の中で、こんなことを何クールも繰り返しながら
目まぐるしく急成長してゆく

今はもっぱら「戦い」に目覚めてきたところなんだろうか...


「戦い」とともに、彼の中に既に存在していたのは
「意地」であった



自分の筋力、体力の限界を越えて泣くまで「諦めない」

しかも面白い事に
親を呼んだり(甘え)、お乳を要求する時(食欲)は簡単に泣くのだが
闘ってる時は滅多に泣かないのだ

歯ぎしりするような悔しそうな表情を爆発させて凶暴に闘うことを
誰に教わったわけでもなく彼はやってのける


この一つの凶暴な「命の芽」は、
彼より何十倍の体力を持っている自分にとっても心底恐ろしい

そして「恐ろしいが、命の芽を潰さぬようにしたい」という思いがある


思春期の鬱屈としたエネルギーをスポーツに向けさせて
不良化を防ぐというような類いの事は
もう始まっているのかもしれないと思った


この凶暴さを押さえつけるのではなく
例えば本人の中に「慈しむ心」が生まれれば
自然に凶暴さはコントロールされてゆくだろう

凶暴に破戒し、周りの悲しい顔を見るより
慈しみ育み、周りを巻き込みながら心を安らかにしてゆく「やり方」を
時期が来たら教えれば良いのだろう、なんて想像している


今はまだ、チラシを引き裂き、髪を引っ張りながら成長すれば良いのだ









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くすぐったい

2009-07-20 | 竹斎先生




あっ

知り合いだ






ようっ!

オレだよ、オレ







あっ...

行っちゃった...










な~んでオレに気付かないのっ!





え?





あ~そうか...





成長が著しいオレの変貌ぶりに

気付かなかったってわけ、、





じゃ、まぁいいか






ねぇ...

気を取り直してパパの指シャブシャブしたい..





とか言うや否や



パクッ




ぺちゃぺちゃ




ちょっと、、パパ

この指サビの味がするよ






鉄弦、弾いて来たんでしょ?




ぺっぺっ

まじぃ~






こうなったら逃げよう




サッ



それっ



ぐるんっ



もう半回転っ




バタンッ








あっ...

見られてた?





あ~ぁ

捕まっちゃった








え?

お腹アグアグするの?





あがっ...

くすぐっ... た...い...




ちょ、、ちょっと

ホントにくすぐったいってば





あへろへ~




ぶはっ!




アキャキャキャッ!









バシンッ!










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多次元美

2009-07-18 | ギターの栄養


あの人に言い忘れたことがある気がする


でもそんなもの
ホントはない


だけど...やっぱり言い忘れたことがある



そういうものを現実で、いつまでも言わず
心の中でジュクジュクと想い続けて
何か名前の付かないものを熟成させてゆくことが
僕は結局好きなようだ



僕の音は
そんなものが形を変えただけのもの...



それが僕から離れると
もう、それは更にいろんなものに形を変えていろんな人に届く

届き方が気に入らなかった人は
「届かなかった」なんて言ったりもする

届かせられなかった、と思っていても
勝手に届いてる場合もある...





『甲が空間に一線を劃する。
 乙がそれに続けて少し短い一線を画く。
 二つの線は互いにある角度を保っているので、これで一つの面が定まる。
 次に、丙がまた乙の線の末端から、一本の長い線を引く。
 これは、乙の線とある角度をしているので、乙丙の二線がまた一つの面を定める。
 しかし、この乙丙の面は、甲乙の面とは同平面ではなくて、ある角度をしている、
 すなわち面が旋転したのである。
 次に、丁がまた丙の線の続きを引く。
 アンド・ソー・オン。
 長、短、長短、合計三十六本の線が
 春夏秋冬神祇(じんぎ)釈教(しゃっきょう)恋(こい)無常(むじょう)を座標とする多次元空間に、
 一つの曲折線を描き出す。
 これが連句の幾何学的表示である。
 あらゆる連句の規約や、去嫌(さりきらい)は、
 結局この曲線の形を美しくするために必要なる幾何学的条件であると思われる。』

これは寺田寅彦のエッセイ




僕は、自分のプレイの出来映えの善し悪しに振り回される事無く
プレイが織りなす全ての作用を
良いも悪いも
こんな「多次元的な美しさ」として捉えてみたい
なんて思うのだ

















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2009-07-18 | ギターの栄養


気付いたら



さっきからずっと見てた

光と影




そして聞こえ出す蝉の声









一気に想いが

遠くまで飛んでった




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2009-07-18 | ギターの栄養


こないだ入道雲を見た


いつなのか

どこで見たのかもよく憶えてないけど




あの雲の下で

出来れば草が生えているところで

汗をかきながら家族で過ごしたい



それはきっと想像してるより凄く暑くて
すぐ帰りたいと思うかもしれない

もし
すごく暑くて辛かったら
ご褒美に帰りにアイスを買って食べながら歩きたい



だんだん夕方になって汗がひいてきて
開けた窓から夕食の匂いがするのを羨ましがって
自分たちが何を食べたいかなどと話しながら歩きたい



それは
もう降りる事の無い
一つの舟に乗っているから




実際はなかなかやらないくせに
こういう何でもない
いつでも出来るようなことを想っては涙が出てくる僕は
皆と少しだけ離れたとこに立ってるのかもしれない



だけど
決して遠くない
手を伸ばせばすぐ触れ合えるくらいのとこ




そこで
その舟が
少しでも大きくなって
定員が増えれば良いのに、なんて
ずっと考えている













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