小学生くらいの小さな女の子が
どこかの小高い丘の上に天体望遠鏡を持ち込んでは
ある一つの星を観測していました
その子にとって天体望遠鏡は
一人で運ぶにはちょっと大変な大きさだけど
その子は毎月１回
必ずその丘の上にやってくるのです
そもそも、その子が何故その星を見付けたか
何故、観測する気になったかは
彼女の親も親友も知らないのでした
彼女はその理由を話さないし
彼女自身もよくわからないみたいなのです
その星の色は、もともとは綺麗だけど
変化が激しくて
よくガスが溜まって鈍い色になったり
光が弱くなったりします
女の子は、そういう変化の激しいその星を
丘の上で
夜中から数時間、黙って観測しては
夜が明ける前に
また大きな望遠鏡を担いで家に戻るのです
ある月に観たその星は
ガスが溜まり、光が少し弱まっていました
女の子はただ黙って数時間観た後、帰宅しました
女の子は次の月の同じ日の頃にまた丘の上にやってきました
その月のその星は
ガスも正常で光も綺麗に戻っていた
彼女はそういう時も黙って観測して
黙って明け方前に帰るのです
その子は何故
いつも黙って一人で観測するのでしょう...
星が
いつも綺麗な光を放っていることが
彼女に取って大切なことではないのです
星が在りのままの様子を放っているから
毎月観ていて飽きないし
何か言葉で上手く言い表せない愉しさを受け取って帰るようなのです
そんな彼女を
一番、傷つけるものがあるとしたら...
それは何でしょうか
それは
星の光が
輝いたり鈍ったり変化することが自然な営みからではなく
ハリボテの芝居だったとしたら...
きっと少女はとても失望し
誰にも話さないで集めていたものも
掌からこぼれ落としてしまうでしょう
今月のその星は
だいぶ調子良く
光が綺麗だったようです...
定点観測を終えた少女が
微かに微笑んだことは
誰も知らないこと...
～おしまい～
自分の親の話ではない
自分が親になるという話
あと1ヶ月と少しで、人の親になる
初めての体験
この半年以上か、いろいろな変化は自分にあったと思うが
驚くような変化ではない
あぁ、自然ていうのは巧く出来てるな、と思うような
自然の摂理の一つに自分が組み込まれて流れていってるな、というような
一つの命というものが、僕のところに流れてくることを
別に不思議には感じなかったが
そのことに大きな喜びは感じた
喜びは僕の場合「絵」になったり「生まれる子供への手紙」になったりした
命っていうのは、当然だけど親のために生まれてくるわけじゃないみたいだ
もうお腹の中で自分の意思表示をし続けてる
生まれて２歳くらいまでだったか、
会話が出来るようになり始める頃まで
赤ちゃんは子宮の中の記憶を憶えているそうだ
その記憶は「言葉」という道具を使いこなせるようになることと引き換えに
潜在意識の底へと沈んでしまうらしい
そういう２歳くらいまでの幼児の記憶の発言をもとに
こしらえた絵本なんかもあるらしい
赤ちゃんになる魂（みたいなやつ）は
雲の上のようなとこにいて気楽に過ごしてるらしい
そして、自分が「あそこに降りたい」って決めたとこに降りてくる
それは、彼等にとってかなり勇気のいることらしい...
あそこに降りたい えいっ！
ぴゅ～ん
っていうんじゃなかったら、こんなの
宇宙の藻くず、であってエネルギー
まぁ、QPみたいな役の奴が先導してきて
大気圏のあたりからグルグル回りながら落ちて来て
いずれにせよ、ここに来る
だって、魂みたいなやつ（赤ちゃん）が
最初から降りる先を決めてるっていうんだったら、僕はただ選ばれただけで
現実世界ではこの命のために、母体は精神まで変化して大変なことになってえらい騒ぎなのに、
選んでもらったことに感謝したくなる不思議な営みで
「赤ちゃん」ていう呼び名が付いて一応一段落修まって
知ってる人からは祝われたりしながら、こっちもそんな気になっていって
この世で「親」っていう役の心の準備が始まって
だけど段々体が動くようになってくるとエイリアンとしか思えない
もう好き勝手に振る舞いっぱなしで
お腹の中でダンスしたり歌ったりしてる
どうしたって肉食獣的生き物
知らぬ間にエゴが出来てて、ポジティブもネガティブも、
誰が教えたわけでもないのに既に修得してる
僕は...相手が胎児でもネガティブが恐ろしい...
そして奴は、もう一回大きな賭けに出る
骨盤の中の僅かな広さ、を、探しながら
胎児は（時計と反対の）左に回転しながら産道へ出てくる
出産すると丁度、母体と対面する向きで出てくるそうだ
生まれたばかりの赤ちゃんを、病院で管理してしまうのではなく
動物がそうであるように、余計な手出しをせず
赤ちゃんをただ母親のお腹の上に乗せる
すると赤ちゃんは自力で這い上がり、自ら乳首を探し当てチュウチュウ吸うのだそうだ
そしてそれは「初乳」と呼ばれるもので
粉ミルクでは絶対に得られない
赤ちゃんにとって大変強い免疫力をもたらすものなのだそうだ
ぼくは、妊娠出産にまつわる話で
この「出産後すぐ這い上がって乳首をくわえる」という話に必ず泣いてしまう
まだ、言葉も操れない
筋力も弱くて
親という助けが無ければ生きてゆけない
なのに
元々の生きようとする力が漲っている
僕等大人も本来そうだったのだ
そして今でもそうなのだ
生きようとする健気は万人にあるってことを
雲の上から来たエイリアンが教えてくれる
来月
その、実物を見るのが楽しみだ
たぶん...こんな感じだろう
自分が親になるという話
あと1ヶ月と少しで、人の親になる
初めての体験
この半年以上か、いろいろな変化は自分にあったと思うが
驚くような変化ではない
あぁ、自然ていうのは巧く出来てるな、と思うような
自然の摂理の一つに自分が組み込まれて流れていってるな、というような
一つの命というものが、僕のところに流れてくることを
別に不思議には感じなかったが
そのことに大きな喜びは感じた
喜びは僕の場合「絵」になったり「生まれる子供への手紙」になったりした
命っていうのは、当然だけど親のために生まれてくるわけじゃないみたいだ
もうお腹の中で自分の意思表示をし続けてる
生まれて２歳くらいまでだったか、
会話が出来るようになり始める頃まで
赤ちゃんは子宮の中の記憶を憶えているそうだ
その記憶は「言葉」という道具を使いこなせるようになることと引き換えに
潜在意識の底へと沈んでしまうらしい
そういう２歳くらいまでの幼児の記憶の発言をもとに
こしらえた絵本なんかもあるらしい
赤ちゃんになる魂（みたいなやつ）は
雲の上のようなとこにいて気楽に過ごしてるらしい
そして、自分が「あそこに降りたい」って決めたとこに降りてくる
それは、彼等にとってかなり勇気のいることらしい...
あそこに降りたい えいっ！
ぴゅ～ん
っていうんじゃなかったら、こんなの
宇宙の藻くず、であってエネルギー
まぁ、QPみたいな役の奴が先導してきて
大気圏のあたりからグルグル回りながら落ちて来て
いずれにせよ、ここに来る
だって、魂みたいなやつ（赤ちゃん）が
最初から降りる先を決めてるっていうんだったら、僕はただ選ばれただけで
現実世界ではこの命のために、母体は精神まで変化して大変なことになってえらい騒ぎなのに、
選んでもらったことに感謝したくなる不思議な営みで
「赤ちゃん」ていう呼び名が付いて一応一段落修まって
知ってる人からは祝われたりしながら、こっちもそんな気になっていって
この世で「親」っていう役の心の準備が始まって
だけど段々体が動くようになってくるとエイリアンとしか思えない
もう好き勝手に振る舞いっぱなしで
お腹の中でダンスしたり歌ったりしてる
どうしたって肉食獣的生き物
知らぬ間にエゴが出来てて、ポジティブもネガティブも、
誰が教えたわけでもないのに既に修得してる
僕は...相手が胎児でもネガティブが恐ろしい...
そして奴は、もう一回大きな賭けに出る
骨盤の中の僅かな広さ、を、探しながら
胎児は（時計と反対の）左に回転しながら産道へ出てくる
出産すると丁度、母体と対面する向きで出てくるそうだ
生まれたばかりの赤ちゃんを、病院で管理してしまうのではなく
動物がそうであるように、余計な手出しをせず
赤ちゃんをただ母親のお腹の上に乗せる
すると赤ちゃんは自力で這い上がり、自ら乳首を探し当てチュウチュウ吸うのだそうだ
そしてそれは「初乳」と呼ばれるもので
粉ミルクでは絶対に得られない
赤ちゃんにとって大変強い免疫力をもたらすものなのだそうだ
ぼくは、妊娠出産にまつわる話で
この「出産後すぐ這い上がって乳首をくわえる」という話に必ず泣いてしまう
まだ、言葉も操れない
筋力も弱くて
親という助けが無ければ生きてゆけない
なのに
元々の生きようとする力が漲っている
僕等大人も本来そうだったのだ
そして今でもそうなのだ
生きようとする健気は万人にあるってことを
雲の上から来たエイリアンが教えてくれる
来月
その、実物を見るのが楽しみだ
たぶん...こんな感じだろう
福岡に行ってる間に
まわりから「ゆーすけ」と呼ばれてる男性と絵描き仲間になった
これどう思う？似顔絵（注： ゆーすけ、と呼ばれている男性への問いかけ）
この次、横浜んときは、一人一人、もっと、よーく
観察してみよう
まわりから「ゆーすけ」と呼ばれてる男性と絵描き仲間になった
これどう思う？似顔絵（注： ゆーすけ、と呼ばれている男性への問いかけ）
この次、横浜んときは、一人一人、もっと、よーく
観察してみよう
今日、音や言葉で語り合った
しかも、今夜の空気がとても澄んでいる
夕べの雨は、匂いも音も好きだった
一昨日も、心が共有という場所で遊んだ
しかも初めての人と会話した
それらの向こうに、山ほどのことがある
けど
どれも言葉に出来ない
というか
言葉にしたくない
そんな最近の自分が
「木」のようになってきたのなら
うれしい
ぼくに
日差しと水だけ、くださいな
