Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2012/2/25(土) Solo Live Vol.6   ~ I'm In Love ~

2012-01-26 | 演奏記録

Solo Live ~ I'm In Love ~@blackA



GatGuitar:榊原 長紀
Contrabass:山崎 洋







詳細はこちらをご覧ください







前回までは独奏という形態で表現して来ましたが
今回はコントラバスとのDuoです

独奏ではどうしても出来なかった曲などをやりたいと思います
リーダーアルバム「夜カフェ」からも演奏します


2月はバレンタインがありますから
愛をサブテーマにステージを進めてみたいと思います


この世界には
いろんな愛の形があります

憎しみすら愛の変形


この世の音楽のほとんど全ては
愛にまつわるものばかり


何を奏でても結局 愛

優しくても憎んでも愛


コントラバスにサウンドの底辺を支えてもらい
自由になった音場の中で
僕という人間の等身大の愛を描きたいと思います











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2012/2/28 叶高チャリティーコンサート

2012-01-26 | 過去のスケジュール記録













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白の景色 後記

2012-01-21 | 演奏記録



今回のセットリストです

(M1)ALWAYS 三丁目の夕日
(M2)冬メドレー
「おおさむ、こさむ」
「おしくらまんじゅう」
「たきび」
「雪」
「春よ来い」
(M3)からたちの花
(M4)椋鳥の夢/浜田広介(朗読と演奏)
(M5)天からの手紙(オリジナル)
(M6)Anniversary Song(Ralph Towner)
..........
リクエストコーナー
(M7)サヨナラをするために(ビリーバンバン)
(M8)いそしぎ~The Shadow Of Your Smile~
(M9)ロミオとジュリエットのテーマ
..........
(M10)積った雪/金子みすゞ(朗読と演奏)

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



雪のチラつく足もとの悪い中、足をお運び頂き
本当にありがとうございました

心から感謝をしております


いつも申しますが
感謝は音に変換して
僕がギタリストである間ずっと
繰り返し繰り返しお返しさせていただきたいと思っています






今回のサブテーマは「白の景色」でした

冬の色彩、雪のイメージ、新しい年の始まりのイメージ


でも本当は
入り口はどこからでも構わないんです

夏でも冬でも
白でも黒でも
ギターでも朗読でも


テーマを決めるのは
入り口がわかりやすいように標識を立てているだけなんですね


そして入ってゆく世界はインナーギャラクシー
無限大∞までも広がる内的宇宙



カバーした作品から
それを産み落とした作家さんたちの命の声を聴き取り
それをお客様と共有する

そしてそれが内的宇宙を旅するエネルギー源となる



僕はただのナビゲーターで
トラベラーはお客様お一人お一人なんですよね



同じ方向に向かわなくて全然構わない

それぞれが好きな方に向かえば良い


ただ、淀みに滞らず
それぞれが惹かれる方向に向かうこと自体を
皆で共有していることが愉快なのだと感じます
そして愉快がまた命を活性化してくれる

群れから逸れることを恐れて迎合することもなく
群れの中に身を置ける
とでも言うか...

個を尊重しながら全を形成してゆくというような...


。。。。


ライブが終わるといつも
自分の技量の貧弱さに凹みます

でも今回は凹みながら愉快でもあります


だからこれで良いように感じています





2月のソロライブは、2/25(土)に決まりました
時間等はまだですが

2/25はウッドベースとのデュオの形でやります


独奏ではなかなか出来なかったパキッとした曲調のものもやっと出来ます

ずっと独奏でやってきたからかやけに楽しみで

2/25は何も喋らないでずっと演奏してるかも




tanosimi...



この先は
今回の本番の中で
僕が見ていた心象風景
感じていた観念のようなものを
書き残しておきたいと思います




。。。




夜の部では
1曲目の最初の1音を弾く前に
思い切って音を鳴らしてしまいました

ほんの少しでもそれが出来ると助けられます

何故なら
僕は自分の膝の上に乗せたギターを鳴らすのではなく
その空間を鳴らそうとしているからなのだと思います

控え室でいくらギターのウォーミングアップをしても
お客さんが入った状態の会場(という楽器)の響きは
本番でしか体験出来ない

なんの確認もせずにいきなり演奏に入ると
しばらくは会場の響きにばかり気をとられて
楽器を歌わせることまで気がいかない


無粋ではあるけれど、まず音を鳴らしてから1曲目に入ることで
演奏は、それをしなかった昼の部よりスムーズな滑り出しになりました


しかしそこをクリアーしても
すぐその先にはまた無限の選択肢が待ち受けているのです


独奏の場合、全てのチョイスは自分の自由だから
1音弾いてから、次の1音までの間に宇宙が存在するようなもの

それは、どこに次の音を置いても構わないからです


だから選択選択の連続でくたくたに疲れてしまう


どこに音を置いても良いはずなのに
迷って置いた音は不正解の音となり
無限の選択肢の中から迷わずに置かれた音だけが正解となる


迷いの無い選択は、意識を越えなければ得られない

恐れを捨て、無意識の領域に入り
エネルギーのナチュラルな流れのようなものに身をまかせないと
決して正解は得られない

そして恐れたらその先にすぐミスタッチが必ず待っている



普段、自由を求めて止まないのに
手に入れると自由はとても疲れます

自由過ぎて不自由を感じたりします


あれほど規則が嫌いだったというのに
自由過ぎると逆に規則の中で生きたくなります




誰かとアンサンブルを組む、ということは
音を置く位置の自由を手放すことになります

in tempoで演奏しなくても(ルバートであっても)
次の1音を置く位置は
相手との合意の間の先に置かねばならないことは暗黙の約束なので
その不自由さが嬉しかったりする

そしてその不自由さが選択肢を激減させてくれて
その分、迷わず無邪気に歌うことに専念出来る



人の価値観に絶対はなく
常に相対の中で変化する

プレイへの価値観もまた変化する




昨年9月からこのソロライブでずっと独りで奏でてきた
ということは
ずっと宇宙を漂流していたようなものだと思います

無限の選択肢の中で次の1音を置く
という1アクションは

暗黒の宇宙空間の中を小舟で漂流し
櫂(かい)で空間を一漕ぎするのと同じ

暗黒の空間には、相対的に比較するものがどこにも無いのだから
何漕ぎしても、いったいどれくらい進んだか解らないのです

もしかしたら
漕いでも漕いでも
同じ場所から1ミリも動いていないかもしれない...
という疑心暗鬼が息切れを起こさせる


5回目となる今回
実際だいぶ息切れしていた
だから他人の意見をしきりに聞きました

どっぷり浸かっていた主観の世界から
客観の世界に一度逃げ出してきたかった


家族やスタッフさんの意見を聞きながら
自分の呼吸を整えていきました

この年齢になって初めて
他人の意見を、心から素直に聞ける自分を発見し
ちょっと感動したりもしました

それでもやはり独奏で奏でるということは
次々に無限の選択の連続を迫られ続けるのだから

独りで表現するには
本当にパワー切れギリギリ手前で
今回のライブを終えることが出来たと思っているのです


僕と言う人間の独白

内観から産み落とされた世界

どこまでも主観の産物

自分では、ここまでを「ソロライブ:第1幕」としようと思います


この先は「第2幕」


ここまでとは違った角度から音楽をえぐり出してみたいと思います


僕が僕を内観し
消えてしまいそうなくらい脆いギリギリの部分を取り出して
音にして見せたのが、ここまでとしたら

第2幕では、相手の内部の奥深くに
音を纏った自分が沈み込んで行ってみたい


僕の内部の奥深くの触れたら壊れるくらいのピュアと
相手の内部の奥深くの触れたら壊れるほどのピュアを
壊れないように触れ合わせたい

慎重に慎重に
厚みのある誠実を伴いながら触れ合わせてみたい


そういう音を描きたい


これが第2幕の大テーマです













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ギタリスト榊原長紀ソロライブ Vol.5 ~ 白の景色 ~

2012-01-20 | 演奏記録


ギタリスト榊原長紀ソロライブ Vol.5 ~ 白の景色 ~




白の景色・・・それは、1年の始まりの気持ち

雪の朝の、深々と、包み込まれるような静寂

子供の頃に感じた季節感


今回は、日本作家達が作品に託した愛を探して
日本のわらべ歌や童謡、童話など
和の世界を奏でます


1月20日(金)
【1st Stage】14:00~15:00
【2nd Stage】19:00~20:00


詳細はこちらからご覧ください




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



徒然にちょっとだけ...



2012年1月1日

テレビの無い部屋で
1/20のソロライブのための調べ物に夢中になっていると

東京湾に停泊中の船が、一斉に霧笛を鳴らしたのが聞こえたので
年が明けたことを知った


昨年暮れの幾つかの
自分の心の奥に残ったライブのことなどを
言葉にして書き記そうと思いながら時は過ぎ
次ぎなるものへと意識は移行し
もう過去のことを言葉に変換する力を全く失ってしまった

過去の感動は言葉にならぬまま僕の心に積もり
別の何かに姿を変え
すぐに未来に僕の出口から発せられるのだと思う
(ギターの音か、文字か、もしくは涙などで)



12月のソロライブが終わってすぐ
1月のソロライブのテーマを模索してゆくと
年の初めのまだ何色にも染まっていない真っ白なキャンバスと
雪景色の白のイメージが重なる

そして12月にいただいたリクエストの中で僕の心に引っかかったフレーズ

「雪の日の朝のシーンとした無音の音を音楽にしてほしい」


無音の音...


雪の静けさの意味


そして汚れない白の意味



そこから次回のテーマを辿ってゆきました



過去の作家たちの作品と、その背景を
調べ、辿り、感じるほどに
抱え切れないほどの宝が舞い降りてきて
元旦から僕は息が上手く出来ないほどに心が充満しました
(苦しくて苦しくて...逃げ出したいほどに)



文脈がメチャクチャですが
そういう心で皆様に向けて


謹賀新年

明けましておめでとうございます


そして結局

誰もが健やかでありますように...







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老人

2012-01-08 | 「T」


化石のようなその老人の顔に深く刻まれた皺の
一番大きな割れ目の奥に埋まっている彼の瞳は
涙を湛えた象の目のように穏やかな表情に見えた







その瞳がチラッと僕を見た時

その瞳の奥深くに
肉食獣が獲物を狙う鋭い光が一瞬走った





僕が身震いする間もなくすぐにその光は消え
また化石の象に戻った





幻かと思う時
天と地を合わせたような大きな波動がやってきた



それは現実には
老人のかすれた静かな声だった






それは僕の耳には
こう言ってるように聞こえた







幸せを諦めてる人が苦しいのは
不幸せだからじゃなくて

幸せを諦めたくないという命の声に逆らっているからかも知れないね













狼の牙の
本当の意味を知っているかな?




そう言って老人は緩慢な笑顔を見せた









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叶ありさ と 榊原長紀  2012/1/29

2012-01-01 | 過去のスケジュール記録


叶ありさ と 榊原長紀

三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

夜の部 Acology / Kimi / 叶ありさと榊原長紀 

OPEN18:30/START19:00 C1900


。。。


僕が時々御一緒させていただいている叶高さんの娘さん
ありさちゃん

昨年一度、彼女とデュオをやらせていただいたのですが

当日リハから本番までの空き時間、コーヒーショップで
すぐ後に控えている本番のことについて語り合ううちに
ふっと
それぞれの中に在るハウルの庭に
それぞれが入ることが出来たのです


ハウルは自分の庭に美しく咲き乱れる花たちの生きる力を
ほんの少し魔法で手助けしてる



自分の庭だけでなく
皆の庭の花が咲くように、ほんの少し魔法を使う...

歌うとは、奏でるとは
そういうものではないかと

簡単に言うとそんなようなことを語り合ってから本番に臨んだのでした


その折りにどうも...
僕と彼女の関係の形が
据わりの良い形に落ちついたように感じたのです



そしてまた今回のデュオのお誘い


ありさちゃんが考えたライブタイトルが

「叶ありさ と 榊原長紀」


このタイトルが僕は何となく気に入ってます




僕は元々セカンドマンの位置が一番落ちつく

例えば...昔から思ってるのですが...

ルパン3世の中で
次元大介のポジションを僕に貰えたら一番落ちつくし
大活躍すると思う

五右衛門だとちょっと物足りない

銭形ほどキャラが立つと恥ずかしい

もちろんルパンのポジションはとても僕には担えない



なんとなく居心地の良いポジションで
また
ハウルの花畑を満開にしてみたいと目論むのでありました













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