Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

4/28 卯月の旅人~夢映す月~

2013-04-29 | 過去のライブ後記


今日はホントに気持ち良い天気


15時に北千住入り

早く着いたのでお店の駐車場に停めてラーメンを食べて戻ってくると
ベース山ちゃん到着

僕の車の前に停めて
何やら車の掃除を始めました


山ちゃんをしばらく観察
人が悪いかな…( ̄ー+ ̄)

今度は運転席かな?

この方は大変物持ちの良い方で
道具を大切に使い込む気質なんです

時間をかけて使い込まれた道具が
味わい深い風合いになってくるように
山ちゃんのプレイにもそういう風合いがある

良く手入れされたカンナ で削ると
シューッと静かな音と共に極薄く削れる…
みたいな


時々何やら独り言を言いながら片付けている模様


間もなくフロントマン到着
大地穂ちゃん


バタバタ搬入開始




ポスター貼ってくれてました


カラオケルームだから
ドリンクバーを使わせてもらえる

前回7杯おかわりしました山ちゃんは
今回も早速
フローズンとコーンポタージュをダブルで飲んでます


僕は昨日までの地方で
今日の仕込みが浅いので 機材セッティングとリハーサルしたあと
個人的におさらいをしました

体に入れようと集中するとちょっと頭がクラクラします
多分疲れが溜まっているのだろうな

ベストと言えない体調でもそんなのはお客さんには関係無いですものね
ベストを尽くすしかありませぬ



山ちゃん
店に備え付けの音響装置を使ってMCマイクをセッティング中


本番始まり
結構満席っぽい埋まりかたです

僕が知らないお顔も何人も


今まで怠けてセットリスト載せてなかったんですが
今回は僕が子供の頃にテレビで見聴きしていた曲が多くて
自分自身が楽しかったので身勝手ですが載せちゃいます

(1)川の流れのように/美空ひばり
(2)ブルーライト横浜/いしだあゆみ
(3)人形の家/弘田三枝子
(4)恋の季節/ビンキーとキラーズ
(5)東京キッド/美空ひばり
(6)ミスティ/インスト
(7)マイファニーバレンタイン/インスト
(8)夕焼け/大地穂オリジナル
(EC)今日を僕は生きる/大地穂オリジナル


特に(2)(3)(4)がツボでした

そして今回から
まだ簡易的ではありますが照明が入りました

簡易的と言ってもスポットライトなのでステージがグッとライヴっぽい雰囲気になってきました

照明は地元を拠点に活動を展開してらっしゃるプロモーターさんが手伝ってくれました

今後もスケジュールが合う時は演出面でいろいろ関わってくださるようです
その辺りもご期待ください


もっと音楽を身近に
カジュアルに楽しみませんか?
というこの庶民的な手作りマンスリーライヴ
少しずつ浸透してきてくれてると良いんだけど


5月は26日(日)
会場は北千住サンローゼさんになります

時間とチケット等
詳細はまた後日告知させていただきます

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Duo LIBRA 松阪 浜松

2013-04-28 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


リブラ
スプリングツアー
ラスト2日

今日は松阪に向けて出発
会場まで430キロ


今日のBGMはこれ




天気も良くて
新緑が気持ち良いです


高速道路の上を鳥がね
二羽で絡むように飛んでるんですよ

春だからかな









12時45分

御殿場から新東名


新東名に乗ったばかりの道は空に飛び立つみたいで好き



晴れてるんだけど…
富士山は薄い雲にスッポリ覆われて裾野の方しか見えなかった

富士山とか裾野の長い線とか
巨大な物を目の当たりにすると
自分がどうしたら良いかわからなくなるような
何か心がざわつく感じがする




10分ほどであっという間に沼津

東名の左手に
灰色の街が広がっていてその先に駿河湾の海が霞んで見えた

そして13時25分
新静岡

山の斜面に鮮やかな緑色のお茶の段々畑が出てきて
それが綺麗で可愛い

走ってる横側だから上手く撮れないかな…
エイッ



14時
掛川サービスエリアで休憩
会場までまだ290キロもある



15時半
うとうとして目覚めると名古屋の辺り
少し雨がぱらついてます



新名神に入ると
名港の上
幾つもの大きな橋を渡る



湾岸長島
大きな遊園地
この辺りは何年も前にホテルでの演奏で来たことがある



16時
四日市
名古屋辺りに垂れ込めていた分厚い雨雲から抜け出てまた晴れ間



16時10分
フムフム
鈴鹿サーキットってのはこの辺にあるわけか…

会場まであと50キロ







名阪国道というのに乗って
この辺りから紀伊半島を南下するわけですね

太陽が出てるのに結構雨が本降り

搬入時には止んで欲しいなぁ



16時半
会場まであと20キロ




16時40分
松阪
ほぼ雨は上がった
ラッキー



この辺りは高い山とかが無い感じです






16時50分
ナビの言うまま
赴きのある路地を抜けて到着



松阪サライさんは
ちょっと変わった店で
ジャズカフェなのに眼鏡屋さんでもあります
この形になった過程はわかりませんが…



店内にはジャズプレイヤーの人形やアフリカの木彫り人形や様々な絵が



お店の響きはとても良いです
温かみがあってふくよかな音

会場して客席が埋まってゆきます

楽屋無さそうなので客席の端のテーブルで
お客様が入ってくのをボンヤリ眺めてました



……………………

本番2ステージ終わって



その晩その晩の演奏のことを
言葉で書き表すのが
最近すっかり苦手になってしまいました


物凄く幼稚な表現ですが
心を込めて一生懸命演奏して
終演後
お客様から笑顔を頂いて お店の方達と仲良しな時間を過ごさせて頂いて
本当に幸せなライブでした


ありがとうございました
松阪


今夜のうちに名古屋に移動
100キロ



。。。。。。。。。。。。。。



27日

チェックアウトが13時という
夜型のミュージシャンには大変優しい名古屋の某ビジネスホテルを出発

今日はまた気持ち良い天気で


走り出して間もなく
車内でシビアっぽい雰囲気で和泉さんが話し始めた

僕は一言も喋らなかったんですが
心の中ではいろいろ考えながら聞いてました


(和泉さん)
煙草吸い過ぎで咳か出るから
咳止めを買いたいのでドラッグストアに寄ってくれますか?

(マネージャー中村さん)
(クールに)わかりました…

(僕の心の中の声)
僕も吸ってた時はヘビースモーカーだったから咳出ましたよ
止まらない咳は苦しいですよね

(和泉さん)
なに
浜松に移動した後でも構わないから

(中村さん)
(クールに)わかりました


(和泉さん)
咳止め薬の中に入ってるコデインていう物質は
演奏するのに対してあまり良くないみたいなんですよ
意識が少し鈍るというかね

(僕の心の声)
そうですか…
それは演奏者にとっては嫌なものですよね
わかります
僕がタバコ止めた時は
禁煙外来で出された薬
これがニコチンによって分泌されるドーパミンを脳内でブロックする、というタイプの薬だったから
それ飲んで演奏すると
演奏によって分泌されるドーパミンも抑え込んでいるようで
どうしても良い演奏がどうしても出来なかったんですよ
医師に相談したけど
臨床例が無いからむしろ症状を教えてくれ

演奏で気持ち良くなれないってことは
演奏家にとっては致命的な症状なんだけど
医師にはその辺のシビアさが理解してはもらえなかったよ
だから12週間のプログラムだったけど
2週間服用しただけで
あとはその薬飲まずに禁煙しましたよ
咳も辛いけど
薬によって演奏の神経が閉じた状態に陥るのは本当に辛いですよ
お察ししますよ和泉さん
早く咳が止まるといいですね

(和泉さん)
しかもコデインは僅かながら常習性があるようなんです

(僕の心の声)
あらあら
へぇ…
タバコも咳止め薬も常習性があるなんて
それにタバコ止めると太るというから成人病も怖いですしね
いつまでも一緒にプレイしたいんだから
お体気を付けてくださいね
和泉さん
本当に

(和泉さん)
演奏に対して決して良くないとわかっていながら
僅かながらある常習性によってまた服用したくなるわけです
それでね
遂に気付いたんですよ

(僕の心の声)

何に?

(和泉さん)
コデ(これ)いいんだって





和泉さんの朝イチからの手の込んだ駄洒落でした


僕はちょっと心配しながら真剣に聞いてたので虚を突かれ
ガツンとツボに入りまして
車内で大爆笑したんです

(和泉さん)
いや~
さかきぃがウケてくれて嬉しいなぁ
実は夕べ思い付いて
密かに温めていたんですよ
なかなか綺麗な駄洒落でしょ?子供の前でも使える綺麗な駄洒落

(僕)

なんで僕だけこんなにウケてるの?
中村さんはなんで全然笑ってないの?

(和泉さん)
いやいや
中村さんはさかきぃがウケているこの空気を今大切にしつつ
心中では沸々とウケてくれてるんですよ





運転席の中村氏をチラ見するとニヤニヤしてます


朝から楽しいです


かくいう中村氏

僕らが持ち込んでいるスピーカーを乗せる天板を
夕べの松阪のお店に忘れてきちゃいました

スピーカースタンドの上に
アジャスター付きの天板をはめ込んで
その上にスピーカーを乗せるわけなので
だから天板が無いと
スタンドだけではスピーカーが乗せられないわけです

浜松に着いたらホームセンターに寄って
急場凌ぎの天板を作るそうです

毎度珍道中であります



東名上りは良く晴れた新緑の中を順調に浜松に向かってます



今回の二日間の間に
アルバムのブックレットに使う写真を撮影します
海を背景にして爽やかなテイストのを撮りますので
そんなシャツを持ってきてください
と僕らに言いながら
自分はカメラを忘れてきた中村さん

個性的で人間味のある
3人目のDuoリブラのメンバーです

そのうち中村氏特集をブログで書こうかな


そうこうするうちに浜松に到着
東名を降りて
ホームセンターに向かいまする


ホームセンターの前にドラッグストア発見

和泉さん
「ココデいいんだ」と
まだ駄洒落を言いながら咳止めを買いに店内へ

中村さんは夕べのお店サライに忘れ物の電話してます


ホームセンター到着



果たして天板は作れるのでしょうか ...




お店に到着
ジャズ イン B♭さん




急いでセッティング

大至急
天板作れ~

からの

結局
事はなんとか上手く運び
いつも通りの音場になりました
良かった…


L字金具を4つ使って
スタンドポールを差し込む部分を制作
中村氏奮闘




リブラ結成
お披露目ツアー
15本の千秋楽
本番まで1時間ほど

ホッとしたら眠くなってきた… (ρ.-)



Bbさんは普通の住宅街に在り
普通のお洒落な家みたいな造りなんだけどライブカフェで
地下にはリハスタジオまである
そこを控え室にしていただいてヤマハのアンプにガット繋いでウォーミングアップ



本番時間が来て
最初2曲ピアノ独奏の和泉さんは咳止め薬を飲んで
「コデイインだよね」と駄洒落を言いながらステージへ向かいました


本番ギリギリまで駄洒落言っとる

ステージから聴こえてくるピアノ独奏は
いつもより心なしか調子良いしテンポも早い気がした


コデインの駄洒落で勢い付いたんだな
と思って

どれどれ
どれくらいコデインなるものが成分に含まれてるか見てみたら…
そんなもん成分表示には入ってないではないか


この現実に
本番前の楽屋で一人で沸々とウケる

ウケながら僕も3曲目からステージへ
きっとこの駄洒落を引きずってニヤニヤしながらステージに上がった僕を
愛想の良い
良い性格のギタリストだと騙された人がきっと何人かは居たのでははないかと…




1ステージ終了

今日は僕がリブラを始めてから一番のお客様数かも

目の前50センチにもうお客様

後ろまでお客様

音も吸われるし
指使いやエフェクター踏むのも全部見えちゃうんだよね


ずいぶん昔はこういう状況を緊張したけど
長い時間かけて失敗と後悔を繰り返して
いつからか僕なりの打開策を身に付けたんです


それはお客さんを全員
大切な友達だと心の中で思うこと

こんな風に文字にして書いてみると
当たり前のこと自分は言ってると恥ずかしくなりますが

こんな簡単で大切なことに
若い頃はずっと気づけなかった

このままの精神状態でセカンドステージもやります


ただ
大勢の人間と向き合う時間は 相当パワーが要るよ


マインドを一回リセットして
またチャージして
セカンド行ってきます



21時50分
セカンド終了


遂に ここまで来ました


本編最後のバラード曲で
演奏している自分の涙腺が弛んで危なかった


この曲
切ない曲なんですよ
だから余計かもしれないけど

15本
いろんな土地に行って
いろんな人と出会って
ツアーも最終日の最後の曲か

と頭をよぎったら
あっという間に涙腺が崩壊しそうになってしまいました


楽屋に帰って それを和泉さんに伝えたら
それは嬉しい 何よりだよ
と言いながらもまた駄洒落を

換気回っちゃった?
(感極まっちゃった?)
とか駄洒落を言いながら煙草吸いに出てゆきました



涙腺緩んだの客席にバレたかな…
恥ずかしいな…


でも満足です



連休の初日
足を運んでくださったお客様
ありがとうございました

Bbさんありがとうございました

僕はこれを書きながら
楽屋でもう体が動かないです

演奏に感情入れ過ぎて
もう動きたくない

誰かに呼ばれるまで放心状態で休んでいようと思う

。。。。

その後はもう完全にスイッチがオフのまま
抜け殻でした

お店から美味しい食事を出していただき
ご挨拶をして東京へ出発





リブラのお披露目となったスプリングツアー

良いお披露目になったことを祈りつつ

いらしてくださったお客様
そして出演させてくださったお店さん
ありがとうございました





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KANAFU 1周年 叶ありさバースデーライブ

2013-04-21 | 過去のライブ後記


一昨日の叶ありさちゃんバースデーライブ

三茶グレープフルーツムーンと
一日空いて今日、叶高さんのライブハウス
平塚KANAFUで演奏して来ました


KANAFU 1周年
おめでとうございます

ありさちゃん
30歳誕生日
おめでとうございます

そして
ありさちゃんが加わっての
新生サーカス、デビュー
おめでとうございます


タカシさんと演奏させていただくようになって
6年くらい経ったのかな...
7年かな...

そして娘さんであるありさちゃんから声を掛けられ
一緒にライブするようになってもう2年以上くらい経っちゃったんだろうか...


全く早いものです


タカシさんはアリサちゃんが生後4ヶ月の時に
真剣な歌を歌い聴かせたら
眠っていたその4ヶ月の赤ちゃんの目から
一筋の涙が流れたんだそうです

タカシさんから聞いたこの話しが僕は好きで
ずっと心の中に残っています


その赤ちゃんが30歳になってお父さんと同じ
新生サーカスというグループに入ったんですから

30年前のある日植え付けられた愛の種が
30年熟成されて
こんな形になったのだな




裏側








そうそう

タカシさんのウイスパーと僕のガットのDuoで
静かな静かなアルバムを作る話が出てます

90くらいになって
お互いにヨボヨボになっても
そういう音楽なら演奏出来るかもなぁ^^




叶家との良い御縁が今後も続きますように




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2013/4/20///甲府 Jazz In Alone

2013-04-21 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


4月20日
甲府 JAZZ IN ALONE

東京から約130キロ

雨の中央道で甲府にやってきました




初めて出演させていただく今日のJAZZ IN ALONEさんは
僕の好きな響きがする小屋でした









いつもの小型アンプで音を出しただけで
店内に良い感じに響いて空間が埋まっていたし

アンプのラインアウトから店のPAに送って
適宜混ぜて出してからも店の常設スピーカーが
口径もボックスもかなり大きいので
アコギの音像が豊かに太く出てくれる


自分にとって
やり易い音環境が得られると
2~3割増しくらいに上手なプレイが引き出される
今日は緊張することなく楽しめそうです


あとは せっかくの良い環境を十分に楽しむために 基礎ウォーミングアップを念入りにやっとけば良いな


………………



一部突入

やはりスラスラと指が動くみたい

調子に乗ってプレイしてミスりそうになっても
転ぶ前に立て直せるみたい


二部もスラスラ

こんなに調子よく本番をやれる日も少ないです



1つ1つのお店に
来てみて
弾いてみないと
わからないですね


終演後に何人かのお客様ともフランクにお話ししました


良い1日だった


JAZZINALONEさん
いらしてくださったお客様
ありがとうございました

また甲府に来たいです



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Duo LIBRA スプリングツアー 後記 vol:4

2013-04-17 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



4月11日

11時出発

今日は僕は人生初、金沢 です
天気は快晴
気持ち良いです







22号を岐阜方面に向かい




前回岐阜に向かった時と同じ
この巨大看板に吸い寄せられて入ってしまう


巨大看板を激写する和泉さんを激写






一宮から名神に乗り


。。。。。。。。


長い橋で木曽川を渡り
琵琶湖に向かってほぼ西の方角へ
。。。。。。。。。
名神で一番寒い地域だから桜がまだ咲いています


北側には伊吹山が聳えてます


伊吹サービスエリアでトイレ休憩

またも久しぶりの登場
肌寒そうな密売人コンビ


。。。。。。。。。。

米原から北陸道に入り
ここからは日本海側に向かい北上する感じになります
会場まで160キロ


「ここから山岳地帯」
という表示が出て来て
間もなく福井県に入る


13時20分
敦賀
雨が降りだす
会場までは134キロ


。。。。。。。。。。
13時半
遂に日本海
見えにくいけど敦賀湾



気温9度
少し霧の出てる中
長い下り坂に入る




13時35分
今庄



すぐに南条
ここにも桜




。。。。。。。。。。

13時45分

明日演奏する武生を通過 金沢まであと91キロ


山岳地帯から標高が下がり
また晴れる
日本列島本州を輪切りに縦走すると
景観や天候がどんどん変わるんだなあ





13時55分
福井



14時



14時10分
石川県に入る


加賀百万石


14時20分
尼御前サービスエリアから見える日本海


また出発
ここからしばらくは日本海沿いを走る


金沢の会場まであと35キロ


14時40分
目的地まであと10キロ


14時45分
金沢西で北陸道を降りる

雪の兼六園に行ってみたいな…



金沢の下道の
何気ないけど東京とは違う雰囲気を楽しみつつ



15時 ホテル着

飲み屋が並ぶ細い路地の奥にあって
古い温泉街みたいな渋い雰囲気

チェックインして

。。。。。。。。。。。。

移動中写真撮りっぱなしで疲れたので
西日の中でちょっと横になることにしました


出発手前
ホテルの窓から外は小雨が降ってる



ホテルからはすぐ近くのもっきりやさんに到着
雨の金沢なのだ


今日は音響機材持ち込みました

丁寧にバランスをとり
その後和泉さんは今日のピアノと仲良しになるための対話時間に入る




僕は珈琲を飲みながら
ギターを何となく触って過ごしている

只今17時50分

今日の開場は18時半
開演は19時半





ここんちの子は50歳くらいのベーゼンドルファーです





和泉さんはしばらくピアノと対話してから
低音側のマイク位置を少しだけ低音側にずらし
ミキサーでピアノの音量をほんの少し上げました
それだけで
さっきリハーサルした時より
ギターとのサウンドがふくよかになり僕も全く力まずに本番が出来そうです

このDuoが好きなのは
この精細さがあるところです

1センチのマイクの位置
ギターアンプの微妙な向き

リバーブのかかり具合

音量の調整

お互いの演奏での出し引き

どれもが繊細だから好きです



開場から開演までの時間 近くの提携喫茶店ペーパームーンさんを楽屋に使わせていただきました

店内には
シェルブールの雨傘
ティファニーで朝食を
ペーパームーンなど他にも沢山のポスターが





素敵です

。。。。。。。。。。。。


本番、休憩時間に撮影

そこそこお客様が入ってくれました

初金沢
嬉しいです

ボンミスもあったんだけど
和泉さんとの音の対話は今夜も良く出来ました
花丸 って感じ


主演後 マスターに誘っていただき数軒隣の居酒屋で打ち上げ

(居酒屋に立ち寄る密売人)


お刺身
ホタルイカ
日本酒 竹葉
どれも美味しかった

マスターは多分
団塊の世代なのではないかと想像していました

穏やかなのに本音がぶっちゃけていて
ミュージシャンライクな方で
話してると楽しかった


また来たいなぁ…
金沢


いらしてくださったお客様
そしてもっきりやさん
ありがとうございました

うちらのチームは
明日は昼にチェックアウトしたら その足で
ヘビーなカツ丼を食べに行くんだそうで

もう今夜ホテルの部屋で飲んでも
おつまみは食べません

明朝も食べずに
今夜からお腹を空っぽにしとかないと旅太りしちゃう


金沢
初でしたが
僕はこの土地がな~んか好きみたいです


明日の会場は武生

山形オビハチさんと同じ 蔵をライブカフェにした会場です

音が楽しみ



。。。。。。。。。。。。

4月12日
遂にツアー最終日

眠い…

疲れが取れないです


雨は降ってない
…と思ってたら
急にヒョウ混じりのどしゃ降りに



チェックアウトしてから数分歩いたところにあるぶんぷくというトンカツ屋へ





。。。。。。。。。。。。

カウンターだけの店内

油を使う店なのに
厨房のアルミ壁が見事に磨きあげられている
こういうとこに品格が出るよな...

厨房には品のある老夫婦

朝一で食べても全く胸焼けなどしない美味しいカツ丼

卵がとろとろ



ホテルとぶんぷくの途中に
ピットインという看板を発見


ジャズの老舗ピットイン?
を金沢で発見


Duoリブラ
次回 金沢
ピットイン出演か!?






あれ?









ということで武生へ向けて出発
只今12時50分
武生まで下道で90キロ






13時40分
小松市に入る


暗い空なのに一時的な晴れ


14時


下道だけど昨日のルートを戻ってます


14時20分



。。。。。。。。。

14時半
また天気は本降りに
瓜生というところを通過
雨の搬入は嫌じゃ~
(p_;)






14時40分
少し小降りになる
搬入の時せめてこれくらいであってほしいな
会場まであと25キロ



15時
雨が上がった
やったぁ
会場まで17キロ
綺麗な道






15時10分
鯖江市
あと9キロ




15時40分
武生Rag Time Classicsさん到着






。。。。。。。。

お店は元々蔵なので壁は漆喰
床は石 天井は吹き抜け
だからなのでしょうか
山形オビハチさんと同じようにやはりまろやかな響きがするようです



セッティング
サウンドチェック リハーサルを終えて17時過ぎ


今日は開場は18時半
開演は19時

どのくらいお客様が来てくださるかな…


これから本番まで西日の中
楽器車で静かに精神統一します





18時25分
お店の入口でアーシャ撮影

行く先々で良さげな場所があるとマネージャー氏が撮り溜めてくれています

アルバムのブックレット中に使われるかもしれないし
フライヤーなどに使われるかもしれないけど
ちょっと洒落た空間があると
そこで撮って溜めていってます



体が冷えてしまったのでお店の中に入り二階に上がると物凄く温かい

マスターに聞くには
夏は涼しいのだそうだ

漆喰壁というのは良いこと尽くしですね

ちょっとわかりづらいけど
二階はこんな感じ




2階から客席が見える
開場してからお客様が入って来るのをそっと眺めてました


。。。。。。。。。。。

そして本番
無事終了です

リハーサルの時の音作りで
あと1ミリ
ピアノとギターの音が溶け合ったらな
という感触があったのですが

それが二部の途中から
フッと溶け合った

後で聞いたら
和泉さんがピアノのリバーブと音量をちょっと上げたんだそうです


溶け合わないと
溶け合うことを模索しながらプレイしてしまうので
心から流れ出た純粋無口な音楽とはちょっと違うものになってしまう


微妙なところまでバランスがとれると
2つの楽器のプレイがロックオンしたように1つになる


この状態は
摩擦や引力や空気抵抗などが無くて
無重力的な浮遊感があって
そして心のままが音に乗っかって流れ出ることが出来る


それが僅か1dbの音量差であったり1メモリのエフェクトであったり
スピーカーの向きであったり

ほんの些細なことで生まれもするし
無くなりもする


行く先々の会場の鳴り方も違う

毎日体調も精神状態も違う


だけど一番濃密なものがほとばしり出るであろうことを
嗅ぎ分ける能力がミュージシャンにはあるから
あとは毎日コツコツ
違った環境に立たされながら
一番濃密なものがほとばしり出るための環境作りをする


それさえ出来れば
良い演奏は自然に産み落とされる
ように思う


今日が連日ツアーの最終日だったけど
最後の最後まで
濃密な環境を模索し続けたと思う


心から流れ出る音を出すための試行錯誤を諦めないから演奏の未来が広がる


Duoリブラ スプリングツアーは少し日にちをおいて甲府、松沢、浜松と
あと3本です

この3本もまた進化させられると感じられてます

いらしてくださったお客様
そしてラグタイムクラシックスさんありがとうございました


出演させていただいた全ての会場さんと
聴いてください全てのお客様
ありがとうございました

この先もDuoリブラの音をどんどん進化させてゆきますので
是非また聴きに来てくださいね




。。。。。。。。。。。。

武生から刈谷まで200キロ戻り宿泊して
翌4月13日
長かったツアーも
やっと戻り日です





得るものが沢山あったスプリングツアーでした

この先にどんどん活かしてゆこうと思います
又是非聴きにいらしてください



Duo LIBRA 2013/スプリングツアー
残すところあと3本です

4月20日(土)
甲府 Jazz In Alone
開場18:00 開演18:30  前売3,200円、当日3,500円 ドリンク別
055-232-2332


4月26日(金)
松坂 サライ
開場18:30 開演19:00  前売3,000円、当日3,500円 ドリンク別
0598-21-3130


4月27日(土)
浜松 Jazz In B♭
開場18:30 開演19:30  前売3,000円、当日3,500円 ドリンク別
053-435-5644


そして
5月の末にファーストアルバムが出ると同時に
リリースツアーが始まる予定です



5月末から6月にかけては西方面に出向き九州まで足を延ばし
7月には北方面で東北から北海道まで渡る予定です
8月にはもしかしたら八丈島

なるべく近い土地を、楽器車で点々と移動しながらの旅なので
遠くまで行ったら途中で帰って来られません
一ヶ月の半分くらいが旅先となりそうです


このツアーでも、結構身体がボロボロになったので
しっかり体調管理しながら良い演奏をしてゆきたいと思います

会場のお近くの方
是非一度 Duo LIBRAのバランスのとれた演奏を聴きにいらしてくださいませ

そしてまた後記や旅日記をアップしますので
それもお楽しみに






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Duo LIBRA スプリングツアー 後記 vol:3

2013-04-17 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



4月10日

昼まで寝ることが出来たので溜まっていた疲労も多少回復しました

ゆっくり湯船に浸かって ゆっくり支度して
ぼんやり昨日のこと思い出しながら今日のこと考えて
15時半に出発

1時間で土岐というところにある今日の会場に着くようです


中央道に乗り
岐阜に入ると山桜が咲き信長を偲ばせる地名が次々に現れてワクワクする僕

小牧
犬山

多治見

斎藤道三の美濃

土岐一族

。。。。。。。。。。。。。。

土岐で中央道を降りて
bird&dizさんへ







birdはチャーリーパーカーの愛称
dizはディジーガレスビーのこと

ジャズをこよなく愛するオーナーさんの気持ちが伝わる可愛らしい素敵なお店でした

。。。。。。。。。。。。。。

このお店の音は
本当に温かいふくよかな音でした





全てがアナログで歴史を感じさせるものばかり












僕だけでなく
和泉さんもマネージャー中村さんも
3人揃ってこのお店が好きになってしまいました

。。。。。。。。。。。。


ザ.クリスマスソングの作曲者で歌手の
メルトーメの名前が書いてあるカセットテープ




渡辺カツミさんも来られたんですね
だいぶ前みたいだけど


名盤のLPジャケットが店内に貼ってある






















。。。。。。。。。


ここんちの子は
1964年製のピアノみたいです
2年前に弦を総張り替えしたそうです








日も暮れて
あと1時間弱で開演










持ち込みの音響とお店の鳴りの相性がとても良く アンビエント系のCDを流して
その上に気持ち良さそうにピアノを載せてる和泉さん


このピアノが気に入ってしまった和泉さんは
1音1音慈しむように
ずっと弾き続けていました

開演時間が近付いて
お客様が入ってきても
構わずずっと弾き続けてます

このピアノに恋をしたんだね


僕はサイレントギターでなんとなく指慣らししながら和泉さんの弾くスタンダードを中二階の席で聴いてるんだけど

なんていうか…

こんな表現も語弊があるかもしれないけど
ビルエバンスの音がする…

気持ち良いです


このまま今夜はソロピアノでもいいと思うな

だってこのピアノに恋したんだし
今夜が終わればまた離ればなれになるわけだからね


なんて考えながら
開演を30分遅らせて
20時からになった

あと30分ほど


。。。。。。。。。。。。。

そして開演時間になっても始めない緩い雰囲気


「ねえ...中村さん
開演時間だけど和泉さんどこに行っちゃったのかな...
そろそろ始めた方が良くないかな...」と僕



「まあ...今日は緩くていいんじゃないですか」と
これまた緩いマネージャー中村氏


。。。。。。。。。。。

このお店は完璧にジャズハウスで
常連さんはコアなジャズ愛好家が多いと思うのですが
僕らの音楽を楽しんでくださったようで
とても嬉しかったです


「いつもドロドロしたジャズばかり聴いてるんだけどね、今夜は森の中に居るような気分だったよ」なんて言っていただきました






終演後になってもピアノから離れられない和泉さん
「今夜は僕をこの店に置いてって」とか言ってます


じゃぁ本当に置いてっちゃいますよ
さようなら~





なんともアナログな暖かみのあるお店
bird&dizさんでした

ありがとうございました
また来たいなぁ


土岐と名古屋は30キロほど
下道でのんびり帰り
名古屋に連泊




~つづく~


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Duo LIBRA スプリングツアー 後記 vol:2

2013-04-16 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


4月5日

良い天気です

11時
山形に向けて出発

昨夜の秋田cat walkから
だいたい180キロくらいだそうです







昼食は湯沢の稲庭うどん屋さんに立ち寄った
七代 佐藤養助 という店
美味しかったぁ


。。。。。。。。。。。。。


湯沢を出発









1時20分
山形まで100キロ

今日の移動は時間的に余裕だけどずっと杉き囲まれた道なのでマスクを外せない


。。。。。。。。。。。。。


13時30分
山形県に入る

景観がさっきまでと変わってきた


。。。。。。。。。。。。

14時
新庄市
会場まであと66キロ






15時半
眠ってしまってる間にホテル到着

急いで録音セット組み立て
データダウンロードして
パタパタ会場へ出発







。。。。。。。。。。。

今日の会場は
蔵オビハチさん

日本古来の蔵をそのままライヴカフェにした造りは天井が高く剥き出しの梁 漆喰の壁で
音はまろやかに良く響く

響きが豊かだから
気持ち良くて指が勝手に動いてくれます


3人で「1週間くらいここに住みたいねぇ」と笑い合いました

「毎日昼間はここで弾いて、夜はラーメン食べて、えらい太って東京に帰るわけ」とか

ピアノが置いてある蔵の半分は吹き抜けで
もう半分は二階がある



かなり赴き深い空間です


譜面台を忘れて来ちゃったので
こちらでお借りした特性譜面台
本当は看板用の台




蔵の2階が控え室です



食事を出してくださいました








。。。。。。。。。。。。。。
本番突入

そして
一部終わって

やはり小屋の響きが豊かだからゆとりがありながら表情豊かな演奏が引き出されるようで今日は嬉しい


常々思うのですが
プレイヤーが楽器を鳴らすのって
生音はもちろんだけど
音響機材も含めてその会場をどう響かせるか
ってとこまで意識を持つべきだと思う

けど
それはその小屋の造りや音響に携わる人のセンスに関わってくるし
音響を自分でやるのでなければ
音響さんとミュージシャンの間に信頼のおけるコミニュケートが交わされなければならないし

でも
ミュージシャンでも音響さんでも
どちらか片方が
マインドをクローズしていたら
決して良いコミニュケートは交わせないから

良い音場を作り出すのはとてもとても難しい

なんて考えながら
短めの休憩挟んですぐ2部です

……………………

二部も無事終了


今日は蔵オビハチさんの響きに包まれて
終始気持ち良い演奏をさせていただきました

オビハチさん
お客様
ありがとうございました


ホテルに帰ったら
今夜も録音仕事だよ~


クソー
飲みながらやるんだ



。。。。。。。。。。。。。。


4月6日
11時に出発

今日はどこに行くんだっけかな…?

だんだんわからなくなってきたよ



今日の車中のBGMはこれ


。。。。。。。。。
山形道を北上
秋田の南部をかすめながら北東へ折れて盛岡へ向かう













11時40分
小雨


明日は天気が大荒れになるそうで
楽器の積み降ろしが心配

夕べホテルで録音仕事して寝不足なので
ちょっと仮眠しよう


。。。。。。。。。。。。。


長者原というサービスエリアで休憩

今日の移動は時間的に余裕があるみたいで
のんびり昼食をとった

再出発して
今度のBGMはこれ

さっきかけていたアルバムと同じ
LARS DANIELSSONという人のアルバム
曇り空に良く合うヨーロッパジャズ



美しいストリングスの上で歌う悲しげなチェロのメロディとそれにまとわりつくピアノ

花粉が苦しいので
目を瞑って聴いてるうちにあっという間に眠ってしまったようで 15時
気付いたら盛岡の宿泊ホテルに到着していました

ここから近くの会場には16時半入り

眠くて眠くて

。。。。。。。。。。。


16時半過ぎに会場入り






今日のBar Cafe the Sさんのピアノは
震災で水浸しになったベーゼンドルファーが
完全にメンテナンスしてもらい生き返った
素晴らしい響きのピアノです


僕はリブラでの秋田レコーディングした時に
自分が鍵盤を押してまじまじとスタインウエイの響きを体験し
その時 和泉さんから
一つの鍵盤を押しても
複数の倍音が含まれていることを教わり体験しました

倍音は実音が鳴ってしばらくしてから音量が持ち上がってきたりして
倍音の存在は理屈では知っていたけど
実際に自分の耳と心で体験したのは初めてだったので
ピアノの余韻が生み出す倍音のパノラマ世界に感動しました

それからなんとなく
ピアノの倍音を聴きながら演奏するように自分が変化してきています


デュオリブラでの僕の演奏位置は
グランドピアノの蓋が開けられたすぐ近くですから
倍音の変化も良く聴こえる贅沢な演奏位置だと
最近改めてわかってきたんです


無知とは恐ろしいもので 昔の僕は
ギターより大きな音のするグランドピアノと合奏する時には
自分の音がピアノに埋もれてしまわないよう
なるべくピアノから距離をとっていましたし
出来ることなら蓋を閉めて欲しいなどと考えていたんです


今日はベーゼンドルファーは
マスターの愛情がたっぷり注がれたからでしょう
本当に美しい響きです


あと40分くらいで開演ですが
ピアノとギターの響きの会話世界をたっぷり楽しみたいと思います

演奏前から心が温まっています


全ては
愛と
高いクオリティを生み出す技
によって決まるんだな




。。。。。。。。。。。。



無事終了

お客様がかなり入ってくださいましたが
会場の響きが変に吸われることもなく(人が沢山入ると衣類などに音が吸収されてしまい、床壁天井などに音がぶつかり跳ね返って生まれていた残響が少なくなってしまうんです)
そういう良い環境の中
曲中でのピアノとギター出し引きのさじ加減やバランスも繊細なとこまで手が届いて来たように感じられました



終演後にお客様から声をかけていただいたり
お話したりもしました

今夜は録音仕事しなくて良いので
僕も珍しくお店に残ってのんびり過ごさせていただきました

日が変わって
24時過ぎて
お誕生日を迎えられたお客様に
和泉さんがピアノでハッピーバースデーをプレゼント
残っていたお客様も歌ってくださる場面もありました



デュオリブラ

このツアーで想像以上に健やかに成長しているみたいです


盛岡の皆さん
ありがとうございました
何ヵ月かして
新しい曲や
二人のコンビネーションを成長させて
また盛岡に来させていただきます


ご都合がつくようでしたら是非また聴きにいらしてくださいね

。。。。。。。。。。。。


4月7日
ツアー5日目
前半戦最後の日
朝から雨です
搬入時に止むといいなぁ…


12時出発
今日の福島の会場までおおよそ250キロ



低く垂れ込めた雲と
その下には霧が出て遠景の山を半分覆っていた



搬入搬出に雨は辛いけど部屋や車中からボーッ雨をと眺めてるのは好きだな



リブラをやるようになってまだ数ヵ月だけど
あっという間にアルバムを作ってしまい
気が付いたらこんなに沢山の地を連日まわっている

初めて出向く土地を珍しがった気持ちも
もうだいぶ慣れてしまった
けど演奏だけは慣れるということはない

慣れ合いの演奏は音楽とは呼べない
ただ音が鳴っていた
というノイズ現象に過ぎない

要するに
楽器の演奏には
心や気持ちが織り込まれて初めて音楽と呼べるものになる
ということですよね

真の音楽は聴く人の心を潤す力がある

心や気持ちは
目に見えないもの

目に見えないものが
人の心を潤す

人間として贅沢な仕事を僕はさせてもらってる…

。。。。。。。。。。。


13時40分
東北道上り長者原でトイレ休憩

会場まで120キロ

また目を瞑って夢と現の間をうつらうつらしよう (-.-)zzZ



14時10分
仙台宮城

雨が強くなっている
会場まで約70キロ


15時手前
会場まで4キロ
腹ごしらえ




あと1キロ




15年半
会場入り
雨が上がって良かった

AREA559さん
赤い看板






。。。。。。。。。


赤いステージ



楽屋
赤い…




赤いです



個室
赤いです



カウンター&柱
赤いです




こんなのまで赤い…



しかし
こいつだけ
何故赤じゃないのか…
気になる...




真っ赤なAREA559さんはライブハウス的な音がですが
とても良い外音です

ハウスのPAさんが年期の入った職人的な方だと感じました

良いお店です


お店のカウンターをお借りしてマネージャー氏にアーシャを撮ってもらいました

昔から写真撮られるのが苦手


只今17時半
30分後に開演です

たのしみ



。。。。。。。。。。。






20時20分
無事終了

ボンミスが多少あったけど
全体的に良い演奏だったように思います


毎日200~300キロ移動しながらの5連チャンの本番は
なかなか疲労が溜まってゆく


禁煙楽屋から喫煙楽屋を抜けてトイレに行く時
喫煙中の和泉さんが肩をちょっと苦しそうに回していたし
僕も肘下の腱がピリピリしていたりする


疲労しているとステージ上で
フッと意識が飛ぶ時がある

演奏がしっくりこなければ粘り負けしてフッと一瞬集中が途切れたり
演奏が気持ち良いところに行ったら行ったで
フッと一瞬眠ってしまうような空白が襲ってきたり


客席にどんな風に見えているかわからないけど
今日はお互いにステージ上で
沢山の「フッと」があったように思う


だけど
お互いの音をちゃんと聴いてることを音で伝え合うと
また集中が戻ってくる

そんなやり取りが何度かあったように僕は感じた


リブラの演奏のバランス感は
とても充実してきている


それは単純に音量の出し引きの話だけではなく
リスペクトを伴う音の対話が充実してきているのを感じる


連日の本番で溜まった疲労で
集中が途切れそうになった時
相方のプレイが自分をリスペクトしてくれ支えてくれる

セッションではなかなか生まれない
パーマネントなメンバーだから生まれる温かみのある音なのだと思う


デュオリブラは5連チャン終えて
そんな方向に育って来ている気がします


出演させてくださったお店の方々
お世話になりありがとうございました

足を運んでくださったお客様
心よりお礼申し上げます
ありがとうございました


いったん東京に戻り
また明後日からツアー後半戦頑張ります



東北道に乗る前に腹ごしらえ


夜中に帰宅したら録音のやり残しをやらなきゃ…(p_;)



。。。。。。。。。。。。。

4月9日

昨日1日おいて後半戦
今日は僕としては2回目名古屋ドキシーさんです

昨日はいつもの赤坂見附で大地穂さんのライブだったんだけど
LIBRAと頭がなかなか切り替わらなくてちょっと自己嫌悪が残った


今日からまた気を取り直さなきゃ


12時合流
出発

疲れが溜まっているのかなんだか眠くて眠くて…
名古屋までの移動中
仮眠を取って体力を回復しようと思います





と思いきや








新緑にちょっと心が弾んだり
富士山に興奮してるうちに眠気は無くなってしまいました


そこからマネージャー氏が一人でイギリスを旅した時の話を聞きながら
リブラでも内容を充実させてゆき
もっといろんな土地に行きたい
という話に突入

マネージャー氏は
マネージャー氏マネージャー氏と呼んで
移動の運転やらスケジュール管理やら全てまかなってくれていますが
本来は写真やデザイン系のアーティストさんなので
5月末にリリース予定のリブラのファーストアルバムのジャケットデザインも氏がしてくれています

ここまでのツアー中も
行く先々の会場でずいぶん写真撮ってもらいました


小物や切り文字なんかを買って来て作ったオブジェを使って撮影したり
二人の写真とか
ジャケットを作るにあたっての写真素材は
良いものが集まったそうなので
どんな感じになるか少し話を聞いていたら
また楽しみになってきて更に眠気が飛んじゃいました


ある程度は電気の力を借りるとしても
基本は生楽器で生演奏

そしてジャケットデザインも
今時はネットでいくらでも素材を拾ってこれるだろうし
写真の合成技術も進化してるんだろうけど
あくまでアナログな手作り感にこだわる氏と話していると面白いし
なによりホッとします


話に夢中になっていて
新東名に乗りそびれて
由比というところでトイレ休憩


海がエメラルド色






海を激写するマネージャー氏を僕がまた激写

激写する誰かを激写するのが面白くて...
何かに集中している人間は被写体として面白い、、ということでしょうか



そこからすぐに新東名に入りました





新東名は広いし
幾何学的に美しい

旧東名が今は田舎道のように感じます

どちらも好きだけど


15時
掛川サービスエリアで食事休憩



久しぶりの登場
密売人


。。。。。。。。。。



16時半
いつの間にか眠ってしまっていた
気付いたら名古屋到着

会場まではあと8キロ



東山動植物園
1月にドキシーに来た時にここを通ったのを憶えてる





西日の中
まもなく到着




二度目のドキシーさん

前回より良くなったと
楽しんでいただけるように頑張ります

。。。。。。。。。。。。

演奏のチェックというよりお互いの音量と音質のバランスを念入りにチェックをしてリハーサルは終了

(ピアノを弾く落ち武者)

…………………

22時過ぎに無事終了

前回 1月に出させていただいた時は
僕はまだこのDuoを始めたばかりで
和泉さんのピアノとのバランスとかも今よりまだまだ模索していたので
そういう意味では今夜よりはずいぶんおっかなびっくりな気持ちで演奏したような記憶があります

3カ月弱経て
和泉さんのピアノとの間合いやダイナミクスの押し引きも
ずいぶん成長したんだなと
以前出たお店にまた出るとはっきり感じられて良かった

もっと突き詰められる課題がまだまだ思い付くので
更に次回 出演させていただいた折りには
今夜よりもっと成熟度が上がっているだろうと思える

ドキシーさん
ありがとうございました
いらしてくださったお客様
ありがとうございました
またこの地にお邪魔させていただく時には
バリエーションを広げてクオリティを上げて戻ってきますので
是非またお越しいただけたら幸いです



明日の土岐は
ここ名古屋から近いらしいので出発は遅く
少しはゆっくり眠れそうです




~つづく~

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Duo LIBRA スプリングツアー 後記 vol:1

2013-04-15 | 参加ユニット『Duo LIBRA』

Duo LIBRAでずいぶん各地を廻らせていただき
携帯にメモや写真をいっぱい撮り溜めているのですが
日々の用事に追われて後記を書けないでいます

ちょっとずつ書き足しながら載せて行こうと思います

なので、整理し切れない文章になってしまうかもしれませんが
宜しければご覧くださいませ



。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。

4/3

今回は旅先のホテルでちょっとした録音をしなくてはならないスケジュールになってしまい
積み込む荷物はいつものガットギターとアンプとエフェクターに加え
エレキ、フォークギターとマンドリンに録音機材一式を詰め込んだ中型スーツケースが増えてしまった


次に和泉さんをピッアップするところでまたスピーカーとかミキサーとか結構な量を積み込み足して
人が乗るスペース以外は天井まで満載



雨に降られながらの積み込みで予定より遅れての出発となりました



東北道を使い
今日向かうのは仙台
enn 3rdさん



2ヶ月前に仙台行った時はパリンカさんに行ったんだった


今日のennは完全なロック小屋なんだそうだが
マネージャー氏が言うには
ロック小屋なのに何故か音がマイルドで好きなのだそうで
丸い音好きな僕としては楽しみ


音質がまろやかで豊かなリバーブがかかっていたら
僕は言うことないのだ

クラシックギターとかは自然なリバーブ(残響)を得るために教会の大聖堂でレコーディングしたりするみたいだから
このユニットでも大聖堂ツアーしたいなぁ…

まあ無理だろうな…

日本にそんなに大聖堂なんて無いか…

リバーブがかかってるっていう点だけなら
駅前の地下道でストリートパフォーマンスでもいいか…

あ…
それじゃ生ピアノが無いか…

ダメか…



うたた寝してる間に半分来たよ

あと180キロ


。。。。。。


那須高原サービスエリアで少しだけ休憩




東北道で通る度にこの山が綺麗で気になってた


ちょっと前に標識に会津方面と出ていたので
あれはきっと会津磐梯山に違いないと一人決めしていたのだが
全然違いました

安達太良山というそうです


今17時手前で
会場まであと100キロ強

今日はちょっとギリギリな感じ
雨の影響なんだろうな
急ぐのじゃ~

雨が上がって少し雲の切れ間
僕は雲を見てるのが好きだな
本番前の心のウォーミングアップだよ


。。。。。。。。

17時半
目的地まであと40キロ














。。。。。。。。。。

17時45分
東北道を降りる



開場まで1時間しかないから着いたらバタバタだな…


…………………

到着してパタパタとサウンドチェックして
どうやら間に合いました






今日はアップライト

アップライトってこんな風にマイクを立てるんですねぇ





いつも大抵は蓋を開けてグランドピアノだから
演奏での微妙なタイミングを合わせるためのアイコンタクトはしやすいのだけど
アップライトは僕の位置からはピアニストの姿が見えないから
アイコンタクトの度にお互いヒョコッと顔を横に傾ける仕草になるのが今日だけのお愛嬌です

。。。。。。。。。。。。


お客様が温かい感じしたなあ…

無事終了です


今日は持ち歩いている自前の音響機材は使わず
お店のシステムでやりました

アップライトだったのでステージ上での聴こえ方がいつもとちょっと違って
気を抜くとフッとミスったりしたけど
まあなんとか


ピアニストさんは勿論ピアノを持ち歩くことは出来ないから
行く先々のピアノと
その日のうちに仲良くならなければならないから大変だと思う


このユニットは最初
自分の音響機材を持ち込ん
行く先々の会場が変わってもなるべく同じ音環境を作るように几帳面にやっていたのですが
ピアノとギターのバランス感がわかってきたのでここ最近
会場の音響機材を使わしてもらったり
また会場によっては自分達の音響機材の方が良さげなら自前を使ったり

ケースバイケースにしてきてるんです

そんなことはお客様には関係ない話なんだけど…



行く先々の会場や機材の音は毎回違うから
それに慣れるのは時間との戦いです

どんな音場でもいつも力を出し切れるようなスキルが欲しいな

弘法筆を選ばず
…だっけ?

あれ?
弘法も筆の誤り
だったかな?

ん?




まあいいか…







今夜は仙台に泊まって
明日は秋田

半月前にレコーディングで行った時は雪に見舞われたけど
もう溶けてるかな


23時半
ホテルチェックインしてこれから3人でラーメンとか行くらしい


太らないようにしようと心に誓って東京を出てきたのだが…
やはり太るなぁ…ツアーは…



。。。。。。。。。。。


4月4日
9時40分

今日は秋田まで移動


夕べは夜中のラーメンの魅力に勝てず
トンコツ系を食べてしまった…

だいたい僕らを太らせるような処は
こういうオレンジ色とか黄色をしている

今夜は決して食べないことにしよう


昨日何故か和泉さんがくれた酒粕から造られた焼酎




。。。。。。。。。。。



11時に出発
和泉さんが「これかけて」とトゥーツシールマンスがゲストで入ってるジャズのアルバムを出してくれた




プレーヤーの出す色彩の中でトゥーツシールマンスのハーモニカの色が僕は一番好きだ

ハーモニカは持続楽器でギターは減衰楽器だからまるで特性は違うけど
トゥーツのハーモニカのようなギターを弾きたい


トゥーツシールマンスは1曲レコーディングすると1曲分のギャラが100万なんだそうだ
\(◎o◎)/



晴天の東北道に乗って
長者ケ原というとこで昼食



ところで
旅に出て何日も他人と一緒に過ごすうちに
なんとなくその人の癖とかわかってくる

デュオリブラのマネージャー氏はかなり個性的な人だと思う

こないだくらいから
氏がある数字にこだわりを持っていることに気付いた

マネージャー氏のナップザックに5155という謎の数字が自筆で書かれている


そしてツアーを廻るこの楽器車のナンバーも5155

氏がよく履いておられるGパンの折り返した裾の裏地にも5155の数字が書かれている


5155…

謎…


今は敢えて尋ねずに謎は謎のままにして楽しむことにした


12時20分
会場までまだ190キロ

。。。。。。。。


12時40分
岩手県に入る







気仙沼通過












。。。。。。。。。


前回レコーディングで秋田に来た時
横風と雪でこの水沢というところに足止めを食らったのだった






何の山かな…




13時
北上

半月前の大雪とは大違い


13時10分
秋田道に乗る


。。。。。。。。。。。

秋田道に入ると急に風景が変わるなぁ…

雪がまだ残ってる



前回同様
やはり雪景色に興奮する僕は写真撮りまくり

















どんどん雪が増えて
見とれていて気がついたらあっという間に13時半

会場までや88キロ

。。。。。。。。。


凄く目がショボショボすると思っていて気が付いたら道の両側は杉だらけだった






雪景色にももう慣れてしまい
眠くなってきた (ρ.-)

全く人間は身勝手な生き物であるな (-.-)zzZ


今日はなかなか綱渡りの行程で集中しなきゃならないのだ

現地に着いたら会場に入る前にまずホテルチェックインして
東京から持ってきた録音機材をセッティングする

そしたら会場へ

今日は持ち込みの自前PAを使うので
そのセッティングとちょっとしたサウンドチェックだけで
充分なリハーサルは出来ないだろう

そこからピアノの調律が入っている間に僕はホテルに戻り
本番までの間に1曲録音して
ネットで納品してしまおうというのだ

果たして上手く運ぶかどうか…
14時20分
目的地まで30キロ


。。。。。。。。。。。

14時35分
秋田道を降りた


目的地まで5.5キロ


着いたらバタバタです

………………………



15時
ホテルチェックイン

さて組むか…

アコギ録音するから
両側隣 空き部屋にしてもらいました


さあ録るぞ~


写真撮ってる場合じゃないんだけど ...








なんとリハーサル手前に録音終了

納品完了


ものすごい集中でありました
(写真とか撮ってたけど)



本番終わったらまた譜面書かなきゃ…(p_;)

さあ会場へ


。。。。。。。。。。。

















。。。。。。。。。。

結構広いジャズ小屋で
マスターはジャズドラマーなんだそうです

ステージの後ろ壁にはいろんなミュージシャンのサインがビッチリ書かれています



サウンドチェックと少しのリハーサルで調律タイムに入り
僕らは近くのホテルに一度戻って待機

慌ただしかったからお風呂に浸かってみたけど
むしろ更に慌ただしくなっちゃったかなぁ


本番30分前に会場入り

ステージ脇のツイタテの中が楽屋代わり


ここじゃ練習用サイレントギターでも客席に聴こえちゃうから今日はグリップマスターでウォーミングアップしながら精神統一

欲を捨てる
何も望まない
眠くなるくらい
やる気の贅肉を捨てる

。。。。。。。。。。。。。
一部終了


僕的にはプレイが落ち着いていたように思う


分析派の僕は
今夜のプレイが何故落ち着いてるのか原因を究明して
この先の全ての本番に活かしたいんだけど
何故なのかわからない


きっと理由はあるんだろうけど
結局音楽は理屈で語れない領域にあるから
考えてもよくわからない

だからこそ音楽は一生涯飽きない


そんなことを考えながらさて
そろそろ二部です


…………………………

二部終了

やはり落ち着いていた気がするなあ


アンコールで秋田在住のゲストボーカルさんが入ってくださって2曲

最後の最後にリブラで1曲


今日は慌ただしかったのに演奏が終始落ち着いていて不思議な1日だった


上手く行った理由ははっきりはわからないけど
何となく思うのは
やはり自分の中に少しもマイナスを作らないことと
良い演奏をしなければならないというような義務付けをしないことのように思う


良い演奏をしなきゃしなきゃと強く思って
良い演奏になったためしがないように思うよ


目に見えない良い気を
捕まえれば
それだけで勝手にエンジンは回るように思う


終演後
キャットウォークさんがお料理を出してくださいました
残念ですが僕は譜面書きが残ってるので乾杯だけでお先に失礼しました

キャットウォークさん
お世話になりありがとうございました
いらしてくださったお客様
心より感謝申し上げます





~つづく~
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