Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2010/9/25 大地穂ワンマンLIVE~温故知新”

2010-08-28 | SUI(大地穂)

大地穂ワンマンLIVE~温故知新”@ 赤坂GRAFFITI




開場 12:30/開演 13:00
前売 2,800/当日 3,000(1DRINK 別)



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2010/9/18@アルカフェ

2010-08-17 | 参加ユニット『Kaolune Cafe』




2010/9/18 荻窪アルカフェ
Kaolune Cafeで出演いたします

初めて出させてもらうのですが
耳に優しい音空間が売りのお店みたいで楽しみです

お忙しい中と思いますが
どうぞ聴きにいらしてください


出演時間

2nd(20:45-21:30)



スケジュール

アーチスト情報



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神輿

2010-08-15 | ギターの栄養
過去は変化する

変化した過去が未来を変化させる


しかし何かに囚われた想いを自分の中で反芻していても
過去の風景は動かない


例えば...

窓を開けて、今、遠くから聞こえて来る音に
目を瞑って、耳を澄ますともなく耳を傾けるうちに
過去の中に入って行くことが出来る

その時、未来のことを想ったとしても
それは過去の積み重ねの連続をして
未来をも、その連続の延長に置いて見ているだけ



過去の中のいろいろな場所を散策する自分には「意識」が働いている

意識とは、過去の経験から自分の計算式が割り出した意志である


これは見たい
けど、あれは見たくない
聞きたい、聞きたくない
触れたい、触れたくない



過去を変化させなければ、僕らはずっと同じ事象を毛嫌いして生きて行くだけ

それを運命論で片付けるのは違う


もしくは、同じ種類の喜びを増やそうとして
限界のあるスペースに無理矢理自分を捩じ込もうとするだけ

それは「喜び」という名で呼ばれる行為であっても
きっと何処かで誰かを傷つけている





運命とは
僕差が生まれる以前から在って
僕等以上に僕等に近いものなのだから(呼び名が無いからそれを神様と呼んでも良いが)


過去を散策してゆく中で、その「神様」に出会わなければ
過去が変化することは無い


神様は「否定」の前には絶対に現れない
そして「肯定」の前にも現れない

何故なら肯定は否定の裏返しだからだ


神様は「ただ、ここに居る」ところに現れる

自分が何者でもないものとなって、ただここに居る
その前にだけ現れる



現れた時、囚われた過去がガクンと動く

それが動いた時
未来まで伸びていた予定図(偽わりの運命)の全てが組み直される


あらゆる人の思惑が絡まりあって
隙間など無いくらいに組み上げられているこの世界の中の
たまたまその時、空いた隙間に自分の身を置いて
ここが自分の居場所だと勘違いするのではなく

あらゆる絡まり合った思惑の中を
構わず突き抜けて行く道が出来る


それは神様が現れたほんの一瞬で現れ
遠い未来まで真っすぐな道を示してくれる

その透明な周りに常に纏わりついているマイナスの思念、意志、が働いた途端
一瞬で霧が立ちこめるように見えなくなる


それは、自分の息苦しさを
誰かや何かのせいに思った瞬間に
あっという間に霧が立ちこめ
真っすぐな道も何もかもが眼前から消え無くなってしまう


それを、運命に見放されたと言うのだと思う



囚われた想いをメロディーにしても
そのメロディーに、最後の仕上げに神様の手で包んでもらわねば
本当の音楽にはならない


僕は時々...
ほんの時々
自分の前に真っすぐに伸びた道を見る


それを絵に描きたいと思う



でも見える時間があまりに短くて
写し取ることが出来ない




死を、迎える前に..
もう、生を続けることから解放されると悟った時
生に纏わりついてなかなか離れないマイナスの意識が消え
いとも簡単にその風景を見るのだろうと思う

だから誰でも神様の元に召されてゆくのだ

そしてそれを自然に帰る、といっても同じこと



死、という門をくぐり抜けた向こう側まで
真っすぐに続いている道を見ながら
なるべくそういうふうに生きていたいと思う


全ての陰陽伝説の一番の高みにある「死と生」の両極も
それが一つのものであると身体で感じながら生きていたいのだ




...外は昨日からの夏祭りで

大通りを塞ぐ規模の相当数な神輿が一日中取っ替え引っ替え出る

今は子供神輿の元気の良い声と調子を合わせる笛が通り過ぎて行った



僕の神様探しも中断させられる



通り過ぎた後にはまた遠くに蝉の声だけ...














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HOME

2010-08-11 | ギターの栄養



子宮から生れ出た後ずっと

僕等はこの世の子宮を探し続けるという



その場所を僕は「HOME」と名付けた




この世にHOMEというものが在るかどうか誰も知らない

だけど誰もが探してる




それは
見付けたと思った瞬間、姿を隠し
この手に触れたと思った瞬間に消えてしまう


だけど生きてる限り
それを追うことを諦めることは出来ない






諦められない中で僕等は関わり合い

お互いの心の中にまた一瞬のHOMEを見い出す







一瞬で過去へ流れ去るその場所が
ここに永遠に在って欲しいと祈る心こそが
永遠を生む





命は...

その中で初めて報われる













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2010-08-11 | ギターの栄養


美しいと感じた次の瞬間にそれはもう消えてしまうからこそ
それを写し取りたいと思う

でも、写し取る技術をどんなに磨いても
それは完全な形では残せない

もう消えてしまったものを
後になって思い出し思い出しモソモソ写生するようなもの


辛うじて写し終えたとしても、その美はもう
輝いた瞬間の美とは違う

残したいと願う作者の祈りが託された別の美として
この世に残される




明日にはまた忘れてしまうだろうが
命の意味の入り口にたまたま立てた時

過去に誰かが写しとって残した美への祈りを感じることが出来る


その時
その作者が
過去のどこかの時空で涙を流しながらその美を写していた姿が観え
自然にその心と自分が重なる


写し取られた美が
生まれた瞬間の輝きとは違うものになっていたとしても
時空を超えた共有に膨らんだそれは
その瞬間の輝きを越えることすらある




全ては連鎖している

闇も輝きも



ただ闇の連鎖の方が簡単に生まれるというだけ





美しいものを見て
人はそれを自分の中だけに留めておくことも出来ない


共有は本能の欲求




伝えるために僕等は進化してきた





伝えることが生き残ることだと
太古からの声が聞こえてるから




そして
生きたいと願う心が
美を生むのだ




















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弱者の心

2010-08-08 | ギターの栄養



弱者の心が生んだ戦争によって
軍人という人間が作られる


その中で人徳ある人間が上官に任命され部下の命を預かる


命という人間の一番の尊厳を預かった上官は
自らを戒め、戒め過ぎた結果
自分の真の心を削り取ることになる


そして偽わりの聖人君子が出来上がる





上官には娘がいる

娘は父のもとに慕う沢山の部下を見てこう思う

「お父さんは立派な人だ」


偽わりの聖人君子は、本来、娘のために使うはずだった愛情を
戦争のために浪費し
そして戦争が終わってから
偽わりの聖人君子のまま寿命をまっとうして逝った


娘は気付かずに生き続けた
自分が正義の子だと疑わぬまま...

本当は自分に流れ込むはずだった愛が
戦争によって吸い上げられ浪費され
自分が受け取れなかったことを知らぬまま...


やがて娘は結婚し
赤ん坊を産んで母となった

自分が受け取るはずだった愛を受け取れなかった母は
身近な一番無垢な存在に潤いを求めた

母の中の無意識の枯渇が、なかば強引に
赤ん坊からの愛を求めた

その無垢な存在自体が愛そのものである赤ん坊から
潤いを吸い取ろうとした

新しい命を育むことの影にこっそり隠れて
渇いた心が弱者の心となって...



そうして何十年も過ぎ
赤ん坊は大人の娘に成長した

何十年の間の無意識の略奪に合い続けたかつての赤ん坊は
カラカラに渇き切っていた

母は今だに無意識に娘から奪い続けていた

枯渇した自分の娘が、その自らの枯渇によって苦痛の中に居、
また誰かから奪おうとしてしまっていることにも気付かずに...

そして連鎖した弱者の心が
また戦争の種を撒いていることに気付かぬまま...


奪う心が、奪われる誰かの心に憤りの火を点け
そこで初めて目に見える形となって小さな戦争が勃発しても
その瞬間を見極める訓練をしてこなかった彼女達には
食い止めることが出来ない



誰もが戦争を非難するが
その人達の心の中にも戦争の火種がある

そして彼らが自らの中の弱者の心に負けた時
いつでもその戦争は勃発する

そのことに気付かぬ人間が
本当の意味で戦争を起こすのだ




>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>




弱者の心が生んだ戦争によって
どこかの国に爆弾が投下され

その中の不発弾によって
無邪気な少年が片腕を失った

瀕死の少年は破傷風にかかり激しい発作の姿を家族に晒した

そしてギリギリの淵から生還した少年の心にも
少年に「生きろ」と叫び呼びかける家族の心にも
一生消えることのない深い傷跡を残した


まだ幼かった少年の妹は
兄の傷口の血の光景や
背骨が折れるほど体が反り返る発作の光景を見た

その恐怖に震えながら
長い時をかけて彼女は自分を奮い立たせる鍛錬をした

それは本来彼女が負うべきものを遥かに超えた加重が課せられていることに
彼女自身は気付く余裕も無く
自らの無邪気さを削る形でそれは為されて行った


月日が流れ彼女は結婚して男の子を産んだ


新しい命を授かった幸せな心は
傷のことを忘れたように思えたが
実際はその奥深くに深い傷は燻り続けた

家族や愛のためにと頑張るほど
かつて自らを削り取って奮い立たせた自分が顔を出した

かつてのおぞましい事件から受けた恐怖が
彼女の中で何かわけのわからない感情となって吹き出すのだった


彼女は家族のために頑張ることと同時に
自らの傷やかつての恐怖を周りに理解してもらおうとしていることに気付けずにいた

そして周りもどうすることも出来なかった

過去に受けた鮮烈な恐怖と
苦境の中で自分を奮い立たせることが
離れられない一対のものとなって彼女の中に定着し
それと供に生きてしまっている自分に気付けずにいた


周りに優しさを施すごとに
彼女は自分自身意味もわからず荒れた

彼女の身近な者達は
彼女からの優しさの後には
自分達に向けられる荒れ狂う心が一対であることを
繰り返す中で摺り込まれていった

そしてそれはまだ幼い彼女の子供に恐怖と葛藤を摺り込んだ



優しさの後には必ず破壊が伴うと
湾曲した愛を覚えて育った彼女の息子は
破壊から遠く遠く離れた優しさを求めて枯渇するようになり
いつしか自分だけの純粋な平和の理想郷を築こうとし始めた

成長するごとに
少しの不協和音さえ見逃さない過敏なアンテナを身につけた彼は
人の優しさの影に隠れる偽善をいとも簡単に見抜くようになった

そしてそういうものを徹底的に排除してゆくうち
彼は孤独になった



孤独と純粋の持ち主である彼を周りはガラスと呼んだ

近付くとガラスはいとも簡単に砕け
近付いた人間のその心に傷を負わせた

ガラスは柔らかく人を包むことが出来なかった
ただ透明に透明になっていくしか自分の生き方を見いだせなかった

ガラスと孤独と、それと共に酷いコンプレックスを持っていたら
彼はヒットラーのようになっていたかもしれない

でも彼はそうではなかった

それは彼は自らが権力を持たぬよう慎重に生きて来たからだった

そういう意味で彼は自分も信じていなかった


「自分を信じない」と言う彼のことを気の毒だと思うどこかの誰かが
彼に信じることの素晴らしさを説いた

しかし彼に信じることを説く人間自身が
実は時々こっそり偽善を利用しながら生きてることも
ガラスには全て映り込んでいた

ガラスには孤独になって行く以外の救いがないように見えた


透明になるごとに砕けやすくなってゆくガラスは
不発弾を落とした国の兵士の心を映した

戦争を起こした人間の心を映した

母親の荒れ狂う理由を映した


そして全てを映し切る頃には
あまりにも脆く
身動きさえ出来ない体になっていた

そして遂に
自らの中の弱者の心を消し去った


その時初めて
本当に戦争が終わったことを
ガラスは満たされた想いの中で感じた

これからが本当の人生なんだと
動けぬ体でそう思った







>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>







高みに登りたければ
他人を蹴落とさずとも
空気になればいい


頑張り過ぎて
全てを破壊しきる前に
空気になればいい





世界中の命が発する様々な温度で
空気は勝手に動く

高い空へ上昇し
知らない国へも繋がっている






身体が動けぬからといって
人生が終わったわけではないと人は言う

だけど
身体の動けぬ人のことを、動ける人は理解出来ない

現実に動けない不自由さを理解は出来ない




ただ
動ける人は
心の自由というものを以てだけ
動けない人と理解し合える





誰もがお互いを理解し合いたがっているのに
上手く理解し合えないことを感じ続ける


そして諦めた時に弱者の心が生まれる






ギタリストがギターを失ったらもう誰とも理解し合えないか

絵描きからキャンバスを取り上げたら誰とも理解しあえないか

物書きから筆を取りあげたら誰とも理解し合えないか

僕等から言葉を取り上げたら誰とも理解し合えないか




いや

それは違う





生きてる命がある間は
自由と幸せに向かおうと願う心が
僕等の世界共通言語なのだ




弱者の心を捨てるために
その代償に何か失ったと感じるのは

きっと...

気のせい




今、という瞬間を生きることを諦めなければ
命の本流から外れることはない




きっとそういうふうに出来てるのだ































































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夏の青空

2010-08-07 | ギターの栄養




音楽が「説明」であるうちは芸術ではない


言葉が「説明」のために使われるうちは、それは道具であって芸術ではない




「説明」を超越した時に僕らは「それそのもの」になって

空気のように相手の心にすんなり入っていき

そしてそこで手を取り合って喜び合える



…はず…




しかし
青空の白い雲を見て 美しいと思っている人の想いは
その時美しいと思っていない人の中には入っていけない


心の中に歌を奏でている人の想いは
その時心の中で歌を奏でていない人の心には入っていけない



受取人の見つからない心は、その時行き場を見失い
迷える魂となって空中にさまよう

しかし
消えてしまうことはない



さまよいながらずっと在り続ける




そして
放った人間ですら、その寂しさを忘れた頃
どこか知らない街の誰かに拾われる



この世界の空間には こんなさまよえる心が無数にフラフラ飛び交っている


だから
こんなに晴れた青い空と白い雲を見ると
心が遠くに飛び
切なさを感じずにはいられない




そして人間は、その切なさを慈しみ育てる力を持っている










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2010の夏

2010-08-04 | 竹斎先生











お前の名は榊原玄曜

僕の愛すべき
たった一人の息子



訳あってもう逢えなくなってしまったが...


ずっとずっと愛してる



いつかお前が成長し
何故父が居ないのかを疑問に思い
本当の父と逢ってみたいと思った時
このブログを見つけ出し
僕のもとを訪ねておいで


全てありのままを話してあげるから





お前の父より











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