A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記806 『鴻上尚史のごあいさつ : 1981-2004』

2013-10-15 23:00:52 | 書物
タイトル:鴻上尚史のごあいさつ―1981‐2004
著者:鴻上尚史
装丁:長尾敦子
イラスト:宗誠二郎
発行:東京 : 角川書店
発行日:2004.11
形態:269p ; 20cm
内容:
ごあいさつのごあいさつ

朝日のような夕日をつれて はじまりにあたって
宇宙で眠るための方法について 名もなき夜のために
プラスチックの白夜に踊れば 空とぶ赤いクジラ
電気羊はカーニバルの口笛を吹く カーニバルのはじまりに
朝日のような夕日をつれて'83
リレイヤー DELAYERになったら
デジャ・ヴュ ハードボイルド・エッグを食べながら
宇宙で眠るための方法について 再び、はじまりにあたって
岩谷真哉・第三舞台劇団葬 御礼
モダン・ホラー
朝日のような夕日をつれて'85
リレイヤーⅡ
朝日のような夕日をつれて'85
もうひとつの地球にある水平線のあるピアノ
デジャ・ヴュ'86
スワン・ソングが聴こえる場所
ハッシャ・バイ
朝日のような夕日をつれて'87
モダン・ホラー特別編〈トライアル・プレイ〉
天使は瞳を閉じて
宇宙で眠るための方法について 序章
ピルグリム
ビー・ヒア・ナウ 大阪版ごあいさつ
ビー・ヒア・ナウ
朝日のような夕日をつれて'91
ハッシャ・バイ('90年代版)
天使は瞳を閉じて インターナショナル・ヴァージョン
トランス
ゴドーを待ちながら
スナフキンの手紙
パレード旅団
トランスⅡ
リレイヤーⅢ
朝日のような夕日をつれて'97
コーマエンジェル
ものがたり降る夜
プロパガンダ・デイドリーム
恋愛戯曲
ファントム・ペイン
ファントム・ペイン あとがきにかえて
幽霊はここにいる
ハルシオン・デイズ

あとがきにかえて

購入日:2013年10月13日
購入店:ジュンク堂書店 岡島甲府店
購入理由:
 企画協力・アドバイザーで関わっている来月開催のイベントでテキストを執筆することになり、ごあいさつを書いてはどうかと思いたった。そこで、ごあさいつならば鴻上尚史だろうと思い参考資料として購入した1冊。
 なぜ、「ごあいさつ」で鴻上尚史なのかと言えば、鴻上は自身の劇団の公演時に手書きの「ごあいさつ」を配布しており、それがただの関係各所への謝辞で埋められたごあいさつではなく、これから始まる芝居の内容についてのテーマを偲ばせたエピソードや思考を綴ったものだったからである。その「ごあいさつ」は、ときに批評でもありエッセイでもあり、あるいは小説のようなものでもあり、手応えのある言葉として毎回印象に残っているのである。
 結局、私はそのイベントでは、ごあいさつは書かずに別内容のテキストとなったが、いつか鴻上尚史が公演で配布しているような内容の「ごあいさつ」を書いてみたいと思い続けている。


最近は見れてないのでわからないが、第三舞台あるいは鴻上尚史の演劇で流れる音楽といえば「Live Is Life」だった。


未読日記805 『星の話』

2013-10-13 23:56:38 | 書物
タイトル:内海聖史 : 星の話
撮影:加藤健
発行:[出版地不明] : 内海聖史
発行日:2013.10
形態:1冊(頁付なし, おもに図版) ; 30cm
注記:会期・会場: 2013年10月8日(火)-10月19日(土):Galerie Ando
内容:
図版
「モノリス――内海聖史の絵画」平田剛志

頂いた日:2013年10月12日
場所:Galerie Ando
 「内海聖史:星の話」展カタログにテキストを寄稿させて頂きました。ご覧頂けますと幸いです。お忙しいところご質問や校正などでお手間を割いて頂いた内海聖史さんに心より感謝いたします。

未読日記804 『上海博物館 : 中国絵画の至宝』

2013-10-12 23:28:43 | 書物
タイトル:上海博物館中国絵画の至宝 : 特別展 : 東洋館リニューアルオープン記念
別書名:Treasures of Chinese painting from the Shanghai Museum : commemorative exhibition for the reopening of the Toyokan
編集:東京国立博物館
制作・デザイン:美術出版社
発行:東京 : 東京国立博物館
発行日:2013.10
形態:187p ; 30cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2013年10月1日(火)-11月24日(日):東京国立博物館東洋館8室
   主催: 東京国立博物館, 上海博物館, 日本経済新聞社, 毎日新聞社
   関連年表: p175
   出品リスト: p176-177
   挿図一覧: p178-180
   List of works: 巻末
内容:
ごあいさつ
祝辞
「千年の絵画 画壇の金字塔――「上海博物館 中国絵画の至宝」によせて」李維琨
「中国絵画の至宝をめぐる旅」塚本麿充

はじめに――日本と中国、中国絵画をめぐる旅へのご招待
第1章 五代・北宋――中国山水画の完成――
第2章 南宋――詩情と雅致――
第3章 元――文人画の精華―
第4章 明――呉派と浙派――
第5章 明末清初─―正統と異端─―
関連地図
関連年表
出品リスト
挿図一覧

Greetings
List of works

購入日:2013年10月12日
購入店:東京国立博物館 東洋館
購入理由:
 水墨画・山水画の参考資料として購入。展覧会内容は絶品だった。


未読日記803 『笑い』

2013-10-10 23:11:34 | 書物
タイトル:笑い (岩波文庫 青 645-3)
タイトル別名:Le rire
著者:アンリ・ベルクソン
訳:林達夫
発行:岩波書店
発行日:2012.4第81刷(1976.11第31刷改版)
形態:225p ; 15cm
内容:
古来多くの哲学者が人間を「笑うことを心得ている動物」と定義した。フランスの哲学者ベルクソン(1859-1941)は、この人間特有の「笑う」という現象とそれを喚起する「おかしみ」の構造とを、古典喜劇に素材を求めて分析し、その社会的意味を解明する。生を純粋持続と把える著者の立場が貫かれた一種の古典喜劇論でもある。


第1章 おかしみ一般
    形のおかしみ
    運動のおかしみ
    おかしみの膨張力
第2章 状況のおかしみと言葉のおかしみ
第3章 性格のおかしみ
附録
訳者注
解説
ベルクソン以後

購入日:2013年10月5日
購入店:三省堂書店 京都駅店
購入理由:
 ユーモアについての参考文献として購入。

 

未読日記802 『花鳥風月の科学』

2013-10-08 23:20:41 | 書物
タイトル:花鳥風月の科学 (中公文庫)
著者:松岡正剛
カバーデザイン:松田行正
DTP:ハンズ・ミケ
発行:東京 : 中央公論新社
発行日:2004.6
形態:436p ; 16cm
内容:
「花鳥風月」に代表される日本文化の重要な十のキーワードをとりあげ、歴史・文学・科学などさまざまな角度から分析、その底流にひそむ「日本的なるもの」の姿を抉出させる。著者一流の切り口が冴えわたる、卓抜の日本文化論。解説・いとうせいこう

「あわれ」と「あっぱれ」
第一章 山
第二章 道
第三章 神
第四章 風
第五章 鳥
第六章 花
第七章 仏
第八章 時
第九章 夢
第十章 月
あとがき
解説 いとうせいこう

購入日:2013年10月1日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 企画協力・アドバイザーとして関わっている「ABEND vol.2 暮色の家」の参考文献として購入。
 とてつもない博覧強記な松岡正剛だが、結論がすべて「編集」に行くつくところは少し物足りない。ABENDの企画では、「第一章 山」がとても参考になった。

未読日記801 『現代思想 2013年10月号 vol.41-14』

2013-10-06 23:53:50 | 書物
タイトル:現代思想 2013年10月号 特集=富士山と日本人 自然・文化・信仰
編集人:栗原一樹
表紙・扉デザイン:桂川潤
扉作品:久里洋二
発行:東京 : 青土社
発行日:2013.10
形態:238p ; 23cm
内容:
「センス・オブ・ノンセンス138」古川タク
連載●中国で読む「世界史の構造」最終回「亜周辺としての日本(下)」柄谷行人
連載●家族・性・市場 第九四回「精神医療についての本の準備・7」立岩真也

特集=富士山と日本人 自然・文化・信仰 
【エッセイ】
「富士山のカタチ」池内紀
「富士山の見る夢」田口ランディ
【討議】
「隠された〈山〉を探して」石川直樹+管啓次郎
【登る富士山】
「登山者にとっての富士山」服部文祥
【ガイド:富士山と日本人】
「富士山の文化史」上垣外憲一
「富士山の近代とディスクール」川村邦光
【富士の自然:生物・気象・火山】
「富士山──コスモポリタンの漂泊地」長沼毅
「富士山噴火と自然災害 溶岩流・火砕流、火山灰、寒冷化」田家康
「火山学から見た富士山 「長尺の目」のすすめ」鎌田浩毅
【民俗/宗教:禅・富士講】
「白隠の「富士大名行列図」」芳澤勝弘
「富士山とみろくの世 不二道の社会的活動」宮崎ふみ子 
「富士講的妄想力の近代 丸山教と問い」永岡崇 
【表象:写真・絵画・映画・文学】
「フジヤマの両義性 地理学とピクチャレスク」佐藤守弘 
「〈富士〉というトポス 横山大観の〈風景〉と国民のまなざし」柴崎信三 
「馬鹿は死ななきゃ治らない 『次郎長三国志』の富士山の表象とその遊戯性」御園生涼子 
「曖昧な肉 武田泰淳『富士』」佐藤泉 
【歴史/社会:富士の遠近法】
「登頂を紀念する 富士山の絵はがき」細馬宏通 
「不二一体というツーリズム」桂英史
「富士山と丹下健三」豊川斎赫
【哲学:自然/エコロジー】
「火の風景 庭、あるいは遷移の傍らに逸れる」山内朋樹 
「深層なき活火山 富士山と地図作成法」江川隆男 
「エコロジー的思考への転回 無機物としての富士を考えるための方法」篠原雅武

■研究手帖
「カントとサドとバートルビー」吉国浩哉

購入日:2013年9月29日
購入店:MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
購入理由:
 富士山についてはそれほど関心があったわけではないが、本特集のような切り口であれば興味が湧く。また、11月に企画協力で参加する展覧会イベントで「富士山」をモチーフとした作品を制作している田中加織さんとご一緒していることも、富士山に興味をもった理由でもある。最近本を読む時間を取れていないが、佐藤守弘氏、柴崎信三氏、細馬宏通氏、桂英史氏、山内朋樹氏、江川隆男氏の論考は読みたい。