A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記589 「重力と恩寵」

2012-03-26 23:53:04 | 書物
タイトル:重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)
著者:シモーヌ・ヴェイユ
訳:田辺 保
カバーデザイン:渡辺千尋
発行:筑摩書房
発行日:2008年5月25日第10刷(1995年12月7日第1刷)
内容:
「重力」に似たものから、どうして免れればよいのか。―ただ「愚寵」によって、である。「恩寵は満たすものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしかはいって行けない」「そのまえに、すべてをもぎ取られることが必要である。何かしら絶望的なことが生じなければならない」。真空状態にまで、すべてをはぎ取られて神を待つ。苛烈な自己無化への意志に貫かれた独自の思索と、自らに妥協をゆるさぬ実践行為で知られる著者が、1940年から42年、大戦下に流浪の地マルセイユで書きとめた断想集。死後、ノート(カイエ)の形で残されていた思索群を、G・ティボンが編集して世に問い、大反響を巻き起こしたヴェイユの処女作品集。
(カバー裏解説より)

重力と恩寵
真空と補償作用
真空を受け入れること
執着から離れること
充たすものとしての想像力
時間を捨て去ること
対象なしに望むこと
<われ>
脱創造
消え去ること
必然と服従
幻想
偶像礼拝


不幸
暴力
十字架
秤と梃子
不可能なもの
矛盾
必然的なものと善とのへだたり
偶然
愛すべき者は不在である
清めるものとしての無神論
注意と意志
訓練
知性と恩寵
読み
ギュゲスの指環
宇宙の意味
中間的なもの

代数
社会的烙印を……
大怪獣
イスラエル
社会の調和
労働の神秘

解題 ギュスターブ・ティボン
訳者あとがき
ちくま学芸文庫版訳者あとがき
年譜
参考文献

購入日:2012年3月26日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 木下長宏氏の『美を生きるための26章』でシモーヌ・ヴェイユが取り上げられていて、その透徹とした思索に触れてみたいと思い購入。



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