A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

TOUCHING WORD 078

2009-02-21 11:51:57 | ことば
楽しそうなふりをしていると、周囲はもちろん自分まで騙すことができる
(箭内道彦『サラリーマン合気道』幻冬舎2008.9、p.147)

タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE」、資生堂「uno」、フジテレビジョン「きっかけは、フジテレビ」、フリーペーパー「月刊 風とロック」を手がけるクリエイティヴ・ディレクター箭内道彦氏の著書から。
人から薦められて読んだのだが、サックリと読めて気分が晴れる好書。
「優先順位が低いものに時間をかける」「目を見て話さない」「プライドや個性を進んで捨てる」「同僚と仲良くしない」「仕事に私情を紛れ込ませる」など、常識や既成概念を揺すぶる発想に、こちらの身体と頭も軽くなる。いくつかは自分も実践していて、呆れるやら共感するやら…。
 そのなかの一つが上の言葉なのだが、私がどこまで周囲を楽しくしてるのかは自分では自信がないが、そうありたいと思う。「仕事」というのは楽しくなかったり、嫌なもの、こと、人間に出会ったり、やらなければならないことも多い。人生そういうものだったりするわけだが、それに対していちいちヘコむのも芸がないと思い、人とは逆の発想をするようにしたというわけなのだ。具体的に箭内氏が述べているので最後に引用したい。
「ただ「楽しい」とか「大好き」とかでもいいんです。そういうポジティヴなことを口にしていくだけで気持ちもいいし、多分体にもいい。みんな大人になると大好きって言葉を使わなくなるけど、その気持ちは心の中には絶対あるはずです。」(本書p.145-146)


最新の画像もっと見る

post a comment