A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

A PIECE OF FUTURE 2008.7.21

2008-07-23 23:35:10 | 美術
三連休で手にした展覧会チラシの一部より、胸高鳴る展覧会をプレビュー。

・所沢ビエンナーレ・プレ美術展 引込線
2008年8月27日(水)-9月12日(金)
西武鉄道旧所沢車両工場

参加作家:伊藤誠、遠藤利克、大友洋司、岡安真成、木村幸恵、窪田美樹、高見澤文雄、建畠朔弥、多和圭三、手塚愛子、戸谷成雄、中山正樹、増山士郎、水谷一、山下香里、山本糾

著述参加者:青木正弘、天野一夫、坂上しのぶ、沢山遼、高橋綾子、谷新、千葉成夫、拝戸雅彦、原田光、真武真喜子、峯村敏明、本江邦夫、守田均、山本さつき、渡部葉子

シンポジウム
 8月31日(日)午後3時-午後5時
 司会:中山正樹
 パネラー:遠藤利克、窪田美樹、手塚愛子、戸谷成雄、本江邦夫、峯村敏明
 場所:所沢市役所

いまどきの現代美術界ではそうそう驚くような展覧会も減ってしまったが、この展覧会には驚いた。参加作家、著述参加者のメンバーを見れば、分かる人は分かってくれるかもしれない。おまけにシンポジウムはいまどきないくらい恐怖をかき立てて、わたしなぞは隅っこあたりで聞いてみたいと思う。
振り返ってみるに、遠藤利克、戸谷成雄の2人が共に出品した展覧会は峯村敏明企画による2005年の第20回平行芸術展だったろうと思う。以降、この2人の作品は心なしか再び光が当てられていった気がする。そして、今回の車両工場という魅惑的な展示会場でこの2人がどのような展示をしてくれるのかとても気になる。夏の終わりまでは生きていようと思う。

・近代工芸の華 明治の七宝
2008年7月19日(土)-9月15日(月・祝)
泉屋博古館分館

先日、仕事場でいけばな作家の方と話をしていたところ、どの語かは忘れてしまったが、ある単語を聞き間違えられ、「七宝?」と言われた。聞き間違いによくあるように、例によって七宝の話をしていたわけではない。しかし、そのとき私の脳裏に浮んだのは七宝だった。そういえば、七宝の展示はあまり見たことがない・・。その場は聞き間違いが引き起こすささやかな笑いによって会話は流れていったが、私の頭の中には「七宝」の2文字が離れなかった。また、それから数十日たった日曜日に私は下北沢にいた。目的の場所へと歩いていると、ふと古ぼけた骨董、古家具屋が見えてきた。その家屋の壁になんとなく目をやると、この展覧会にも出品している「並河靖之」の展覧会ポスターが目に入ってきた。ゆるやかなつながりだが、七宝へと誘う出来事が続いたので、まずは時の流れに乗り、展覧会に出かけてみようと思う。

・生誕100年 川喜多かしことヨーロッパ映画の黄金時代
2008年7月25日(金)-9月28日(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール

ホームページを見ていただけるとわかるのだが、このラインナップを見て興奮しない映画好きはいないだろう。スタンバーグの『嘆きの天使』、海中探検ドキュメンタリー『沈黙の世界』、クルーゾーの『ピカソ-天才の秘密』、トリュフォー『大人は判ってくれない』、アントニオーニ『夜』『赤い砂漠』、エイゼンシュテイン『アレクサンドル・ネフスキー』、ベルイマン『第七の封印』、カサヴェテス『アメリカの影』、ブレッソン『バルタザールどこへ行く』どれもスクリーンで見たかった作品ばかりだ。ブレッソンの『バルタザール』の上映などは久しぶりではないだろうか。9月までは生きていたい。


・ダニ・カラヴァン展
2008年9月2日(火)-10月21日(火)
世田谷美術館

環境彫刻を主に手がけるカラヴァンの作品をどのように展覧会として構成するのか興味深いダニ・カラヴァン展。内容も気になるが、私がいちばん気になるのは関連企画だ。<音楽とともに展覧会を鑑賞する>と題して大友良英+Jim O’Rourke+Sachiko M+ユタカワサキによる即興演奏、町田良夫によるスティールパンライブなどを行うというのだ。環境と空間を取り込んだ作品を制作してきたカラヴァン作品へのひとつのアプローチとして非常におもしろい試みだと思う。というより、ただライブを聴きに行きたい。9月までは生きていたい。

・WORDS OD A PAINTER -清川泰次 その思索と絵画
2008年8月2日(土)-11月30日(日)
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー

いつも美しいデザインのチラシが印象的な清川泰次ギャラリー。今回も日記をヴィジュアルとして美しく見せていてシンプルで上品な作り。

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