A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

美術回顧2014

2014-12-31 23:33:22 | 美術
2014年の最後に今年印象に残った展覧会を挙げて、本年を締めくくります。順位はなく、鑑賞順です。どうもありがとうございました。

美術館編
村上華岳展 : 霊と艶をもとめて(2014年2月1日~3月16日)笠岡市立竹喬美術館
アンディ・ウォーホル展「永遠の15分」(2014年2月1日~5月6日)森美術館
丹羽康博「詩としての行為」 : APMoA Project, ARCH vol.10(2014年6月20日~7月21日)愛知県美術館
NIPPONパノラマ大紀行~吉田初三郎のえがいた大正・昭和~(2014年7月26日~9月15日)名古屋市博物館
ゴー・ビトゥイーンズ展 こどもを通して見る世界(2014年5月31日~8月31日)森美術館
熊谷守一展「守一のいる場所」(2014年9月5日~10月19日)岐阜県美術館
美少女の美術史~憧れと幻想に彩られた私たちの偶像~(2014年9月20日~11月16日)静岡県立美術館
Art trip vol.01窓の外、恋の旅。/風景と表現(2014年9月27日~11月30日)芦屋市立美術博物館
ジャン・フォートリエ展(2014年9月27日~12月7日)国立国際美術館
フィオナ・タン「まなざしの詩学」(2014年12月20日~2015年3月22日)国立国際美術館

ギャラリー編
若杉聖子作品展「Snow Blossoms」(2014年3月19日~4月6日)ギャラリーあしやシューレ
森口ゆたか展「あしたの光」(2014年4月22日~5月4日)ギャラリーすずき
水内義人のライトアーカイブス~パブリック・パブリッシュ・パブ~(2014年5月12日~5月25日)FUKUGAN GALLERY
吉岡千尋「muqarnas」(2014年6月17日~6月29日)アートスペース虹
村上将城×Seth High「Works On Paper」(2014年9月5日~9月21日)gallery near
いくしゅん『愛。ただ愛』(2014年9月14日~9月28日)FUKUGAN GALLERY
横山大介 写真展「ひとりでできない」(2014年10月4日~10月26日)CAP STUDIO Y3
山口和也「KAKIAIKKO」 : TRACES -三人の跡-(2014年11月22日~11月30日)trace
六人部郁子 個展(2014年12月9日~12月14日)ギャラリーモーニング
大野浩志展(2014年12月15日~12月27日)Oギャラリーeyes

番外
伊藤正人「声にすること scene:03 -Jacobsplan-」(2014年5月31日21:00~25:00くらい)Pub Arco
宮本博史+あべのま「プロジェクトのためのリサーチ・プロジェクト まずは、聴いてみないと ku・ra・shi」


今年見た展覧会は816ほど。多いのか少ないのかよくわかりません。
選出にあたっては、私がイベント参加、テキスト執筆等で関わった展覧会は除外しました。

美術館編、ギャラリー編ともに共通しているのは、巨匠、ベテラン、中堅、若手のアーティストによる回顧展、新作展に良質なものが多かったことでしょうか。あるいは単に私が保守的なだけかもしれません。
「ゴー・ビトゥイーンズ展」は、サンテリ・トゥオリ《赤いTシャツ》(2003)、リネカ・ダイクストラ《女の人が泣いています(泣く女)》(2009)が最高でした。
「美少女の美術史展」は、普段の私の趣味ではないものも見られて、刺激を受けました。
「窓の外、恋の旅。/風景と表現」は、ヤマガミユキヒロ《新宿コーリング》(2014)に打ちのめされました。

ギャラリー編は、よい展覧会が多く選出に悩みました。今年は豊作でした。京都はクローズするギャラリーが多い一年でありましたが、同世代のアーティストが着実に力のある仕事をしているのを見ると、頼もしい感がします。

番外編として2つ加えました。
1つは、伊藤正人によるパフォーマンスのようなリーディングイベント「声にすること」。アイリッシュパブのなか、店主のきびきびした動作を見つつ、酔った頭で伊藤さんのか細い声に耳をすました時間は、冬の今でも鮮やかに思い出す気持ちのいい時間でした。

2つ目は、大阪・あべのまで宮本博史さんとあべのまが毎月行っているリサーチプロジェクト。私は、vol.5「思春期のスマホ写真スライドショー大会(ガラケーでもいいよ)」とvol.6「年賀状はつらいよ ~押し入れの年賀状 持ち寄り会~」に参加させて頂きましたが、どれも濃密で楽しい時間を過ごさせて頂き、生活や文化のおもしろさにあらためて気づく機会となりました。

とかくアート界は、好き嫌いや党派・派閥・学閥・女子会・同郷での交流が多いようですが、根なし草の私にはどうでもいいことです。
いつもバタバタとしておりますが、またどこかで皆さまとお話させて頂くのを楽しみにしております。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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