A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 004 「時間の長さ」

2011-09-09 23:07:53 | ことば
 まあ、いまの子供たちには時間がどうのこうのといったってわからないかもしれないけど、「時間の長さ」を知ろうとしたら、「耐える」ことを体験することが大事なんやないかな。
(小川三夫「木のいのち木のこころ〈地〉」、西岡常一・小川三夫・塩野米松『木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)』新潮社、2005年、 pp.276-277)

 「耐える」ことは無駄なんかじゃない。

 小川三夫はさらに言う。


 「それもうれしかったり楽しけりゃ、時間はすぐに過ぎるさ。しかし、つらくて耐えなきゃならないときの時間は遅いよ。俺は弟子たちが時間をかけて一つ一つ覚えていったほうがいいと思っているんだ。何も急ぐことはない。一見無駄なように思えるかもしれないけど、この時間の過ごし方が、技術の上でも人間的にも人を大きくするんだ。長い時間を耐えてきたら大きな仕事に向かっても決してへこたれないよ。」


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