A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1314 『〈もの派〉の起源』

2017-06-14 11:52:20 | 書物
タイトル:〈もの派〉の起源 : 石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割
タイトル別名:Mono-Ha: ISHIKO Junzo / Lee U-Fan / group "Genshoku"
シリーズ名:水声文庫
著者:本阿弥清
装幀:宗利淳一
発行:東京 : 水声社
発行日:2016.11
形態:265p, 図版 [32] p ; 20cm
注記:カバーに「水声文庫」の表示あり
   主要参考文献: p249-251
内容:
斎藤義重や高松次郎の影響で誕生したとされる〈もの派〉。だがそこには、美術批評家の石子順造とともに静岡で活動するグループ〈幻触〉の存在があった。〈もの派〉以上に〈もの派〉的な、独自の作品を作っていた〈幻触〉の活動を詳らかにし、〈もの派〉の真実に迫る!60年代美術史の真実。

目次

1 〈もの派〉とその起源
2 一九六八年春から一九六九年春の出来事
3 《位相‐大地》について
4 石子順造とその仲間たち
5 グループ〈幻触〉の存在
6 〈もの派〉と〈幻触〉の作品
7 現代美術の批評精神
8 石子順造と「丸石」


[付録]
李禹煥氏は答える——三つの疑問点をめぐる対話から
トリックス&ヴィジョン展と石子順造のこと 李禹煥×中原佑介
石子順造の思い出 鈴木慶則×李美那

主要参考文献
グループ〈幻触〉資料

「あとがき」に代えて

購入日:2017年6月14日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 Gallery PARC Art Competition 2017 #01「近藤 洋平:whereabouts」のレビューテキストのための参考文献として購入。
 以前に近藤氏とお話させて頂いた際、国立国際美術館で開催された「もの派—再考」展に影響をうけたという話を聞いたので、もの派について復習しようと考えた。残念ながら、日本ではいまだに「もの派」について入手可能な研究書がない状況だが、本書は一般で入手可能な数少ないもの派関連本である。なぜ関連本かというと、本書はタイトルに「もの派」とついているが、もの派につながる前進的活動をしたグループ〈幻触〉についての本であり、「もの派」の本ではない。くれぐれもご注意あれ。