A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記971 『過去は死なない』

2014-12-26 23:53:37 | 書物
タイトル:過去は死なない――メディア・記憶・歴史 (岩波現代文庫)
タイトル別名:The past within us : media/memory/history
著者:テッサ・モーリス-スズキ
訳者:田代泰子
発行:東京 : 岩波書店(岩波現代文庫, 学術 ; 312)
発行日:2014.6
形態:vii, 341, 27p ; 15cm
注記:2004年8月岩波書店刊行の岩波現代文庫版
    参考文献: 巻末p1-24
内容:
長き論争を超えて、歴史への新たな対話はいかにして可能になるか。その主題は東アジア諸国間で我々自身が直面する課題であり、世界の至るところでさまざまな問題が噴出している同時代の課題である。本書は、過去のイメージを多様な角度から再生産する小説・写真・映画・インターネットなど数多くのメディアが提示する歴史像を解読し、求められていることは「歴史への真摯さ」であることを読者に示唆する。歴史問題を考察する人にとって必携の書。

目次
第1章 過去は死んでいない
第2章 想像しがたい過去―歴史小説の地平
第3章 レンズに映る影―写真という記憶
第4章 活動写真―歴史を映画化する
第5章 視角―漫画の見る歴史
第6章 ランダム・アクセス・メモリー―マルチメディア時代の歴史
第7章 “歴史への真摯さ”の政治経済学に向かって
著者あとがき
解説 成田龍一
図版出典一覧
参考文献

購入日:2014年12月22日
購入店:BOOKOFF 京都三条駅ビル店
購入理由:
 2014年11月27日の朝日新聞朝刊で読んだ高橋源一郎の論壇時評「孤独な本 記憶の主人になるために」で知った1冊。週末に大阪に行ったときに書店で中を見てみたら、第3章に家族アルバムの記述があり、これは読まねばと思ったが、その時はお金がなくて保留にしていた。たまたま別件で入ったブックオフの書棚で探したら見つけたので購入。