A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記967 『おみやげと鉄道』

2014-12-22 23:52:57 | 書物
タイトル:おみやげと鉄道 名物で語る日本近代史
著者:鈴木勇一郎
カバーイラスト:いぬんこ
装幀:坂本陽一(モッツ)
発行:東京 : 講談社
発行日:2013.2
形態:286p ; 19cm
内容:
おみやげは万邦無比の文化である!
日本各地の駅を訪れると、饅頭や羊羹、弁当などの食品が、その土地の名物として売られている。私たちにとって当たり前のこの光景は、実は他の国ではほとんど見られない(ロンドンのターミナルで「ビッグベン当」のようなものは見あたらない)。この類い稀なる「おみやげ」という存在は、鉄道を筆頭とする「近代の装置」が、日本の歴史、文化と相互作用して生まれたものだった。近代おみやげの誕生と発展のありさまを描き出す、本格的歴史研究。

目次
序章 おみやげの起源とおみやげ文化
第1章 鉄道と近代おみやげの登場
第2章 近代伊勢参宮と赤福
第3章 博覧会と名物
第4章 帝国日本の拡大と名物の展開
第5章 温泉観光とおみやげ
第6章 現代社会の変容とおみやげ
終章 近代の国民経験とおみやげ

あとがき
名物索引

購入日:2014年12月20日
購入店:紀伊國屋書店 梅田本店
購入理由:
 今年の秋に見かけて読みたいと思っていた1冊。少し仕事が落ちついたので、おみやげを買う年末年始に合わせて読もうと思い購入。私の関心としては「鉄道」という「近代の装置」が与えた文化変容にある。それは吉田初三郎の鳥瞰図にも関連することだと思うので、ツーリズム研究としても参考にしたい。