A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 075 偶然

2012-06-13 21:45:50 | ことば
 わたしが愛する存在は、造られたものたちである。かれらは、偶然から生まれた。わたしとかれらとの出会いもまた、偶然である。かれらはいつか死ぬであろう。かれらが考え、感じ、行うことは、限界づけられていて、善と悪とが入りまじっている。
 このことを、たましいのすべてを尽くして、知った上で、なおかつ、かれらを愛すること。
 限りあるものを、限りあるものとして、限りなく愛する神にならうこと。

シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)』田辺保訳、筑摩書房、1995年、p.179.

偶然ここにいる。