お金と言う物は、貯めるためにあるのではなく、使うためにある。一般の人々は、老後資金、子供の教育資金、海外旅行費用、あるいは家や車を買うなどの大きな買い物のために貯金する。しかし生涯の収入が保証された我々には老後の不安はないし、家も車も既に所有しているので購入は不要である。更に毎年ファーストクラス利用での欧州旅行も問題なく行けるくらいの収入があるし、一億円が手に入るのだから教育資金などを貯める必要性もない。つまり、余ったお金は全て自分達の人生を楽しむために使えるのだ。恋人は常に一億円の貯金を担保された状態で、一生涯お金に困らずに人生を送る事が出来る訳で、こんな幸せな事はあるまい。
午後9時にフイオレンティーナへ行くと、ウエイターのおねーさんから「ラストオーダーは午後9時半ですがよろしいでしょうか?」と問われたので、「ああいいですよ」と答えて入店し、クリスマスを過ぎてもまだ点灯しているイルミネーションが見える窓際席へと案内された。「このホテルのレストランの閉店時間は早いな」と彼女と話しながら席に着いた。筆者はストレートの紅茶を、彼女はカフェラテを注文し、更に彼女はショーウインドウに陳列されたスイーツから好きな物を選びに行った。チョコ好きの彼女のチョイスはチョコケーキであった。筆者もご相伴に預かり、二口ほど食べてみたが、ほどよい甘さで美味しかった!寿司をたらふく食べた後なのに、スイーツは別腹なのかすいすいと胃の中に入って行く。
「お互い痩せ過ぎなので少し太ろうね」などと他愛のない会話を交わしつつ、窓外のロマチックな夜景を見ながら話が弾んだ。気がつくと時刻は午後10時15分であり、お互い明日の仕事を控えており、この辺で今宵の楽しいデートはお開きにする事とした。お代の3378円を支払いお店を出た後車寄せに行き、スタッフに駐車券を渡してi8の回車を待った。i8に乗り込むといつものように、信濃町経由で新宿二丁目の交差点を右折し、そして大久保二丁目の交差点を左折して彼女のマンションへと向かった。
その道すがら彼女は、「雑誌sweetにクリスチャンルブタン(フランスの有名靴ブランドで靴底が赤く塗ってあるのが特徴)の春の新作が掲載されていたの。黒のスエードにカラフルなラインストーンを散りばめた、ヒールの高さが10cmの、可愛くて素敵なハイヒール靴が気に入ったのね。20万もするからあたしには買えそうもないけど、例え買えたとしても一張羅的な靴になり、いつもその靴履いてるじゃないって言われそうだから買わない事にしました」と言った。彼女はその靴が欲しかったのだろうが、筆者に「買ってえ~」とは言わなかった。女性と言うものは、愛する人にはおねだりしたり求めたりする事はない。それをするのは、彼氏を自分の財布代わりにしか思っていない、キャバ嬢まがいのたかり専門女だけである。
彼女が注文したカフェラテ
筆者が注文した紅茶
お弁当
ニューバランスの可愛いスニーカーをセールで購入した。
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