1月14日は、低気圧が発達しながら本州南岸を通過したため、東京は朝から雨の生憎の空模様だったが、筆者は昨日同様銀座へと出かけた。再び銀座三越であるが、2階にある、カフェレストラン「ラデュレ」の「フレーズ」と言う苺ケーキがお目当てであった。「ラデュレ」とは、本場のパリではマカロンでお馴染みのお店だが、銀座三越のリニューアルと同時に、三越内でも営業を開始した。このお店は、三越の開店と同時にオープンするため、オムレツなどの、ブレックファストメニューも楽しめるが、筆者は、午後12時10分頃にお店にお邪魔した。午後から雨は雪に変り、東京では初雪が豪雪となり、都心は大混乱になったためこの日の客はまばらで、並ばずに入店できた。ウエイター氏は、奥まった部屋へと案内してくれた後、ソファー席へ着席するよう促した。窓際には、銀座4丁目の交差点を見下ろせる二人掛け席があり、この特等席はカップル専用であった。パリのマドレーヌ寺院近くにあるラデュレもかくやと思わせるほどの内装だが、照明がやや薄暗い!晴れていれば窓からの陽射しで明るいのかもしれないが、粉雪舞い散る今日のような天候ではちと寒々しい!着席後、筆者は、クラブサンドイッチ・ベジタリアン・シャンゼリゼ(2100円)を注文した。注文後10分ほどで出来上がった。ホワイトチーズを真ん中にして、モロヘイヤのような粘っこい野菜、胡瓜、トマトを挟んであり、パン生地は表面を焼いたトースト状で、ホットサンドイッチであった。これに、文字通りのフレンチフライたる、厚さ2センチのじゃがいもの角切りを素揚げした物が4本ほど井の字型に添えられていた。
サンドイッチは二個だけだったので、当然ながら、デザートが入る余地があった。筆者は予定通り、食後に「フレーズ」(980円)(画像)を注文した。苺を模した外観は非常に可愛い!割面を見たら、苺ムースに苺のコンフイが混ざっている感じであり、甘酸っぱい味がした。だが、何故980円もするのか?雑誌では、その内部構造に関し、色々と御託を並べていたが、要するに可愛い形をした苺ムースに過ぎない。その可愛さだけで980円もふんだくるのは少しやり過ぎではないのか?請求書を見たら、ブテイック価格は980円なのに、店内お召し上がりとなると、110円の手数料を上乗せしていた。これでは、やらずぼったくりのキャバクラと同じであり、パリの有名店の人気の威を借りた搾取・収奪商売をやっているようではいかんぜよ、三越!筆者の隣に座ったご婦人が「マカロンと紅茶のセットをお願い」と言うと、ウエイトレスは、「マカロンと紅茶のセットはございませんで、マカロンとシャンパンのセットになります」と答えていた。なるほど、「ラデュレ」でマカロンを食べたきゃ、シャンパンを注文しろと言う訳なのか?シャンパンを飲ませて高額な料金を払わせ、パリでエスプリ気分を味わった積もりにさせようと、そういう算段としか思えぬではないか。問題は、法外な料金設定だけでは無かった。ウエイトレスが着用している制服がマタニテイーっぽいデザインで、おばさんが着用すると糞ババアそのものになるし、若い子が身に付けると妊婦さながらとなる。ウエイター氏の身なりは、スーツあるいはベスト着用できちんとしていただけに、女性スタッフの服装センスには首を傾げざるを得なかった。食べログではお料理の話ばかりで、誰もスタッフの服装センスに関して発言しようとはしない。百聞は一見にしかずで、実際のお店の雰囲気は行ってみないと分からないものだ。
そろそろ、バレンタイン限定のショコラプレートデザートを添えたランチやデイナーメニューのプランを、佐渡佐和田のフレンチレストラン達がつぶやく季節を迎えた。なお、閉店した佐渡の小木宿根木地区の「菜の花」さんが、今春東京でオープン予定との情報が入って来た。何しろあれだけの名料理人である、佐渡に置いておいては勿体ないなと常日頃思っていたので、東京都民としては大歓迎だが、優秀な人材がどんどん島外へ流出する現実を目の当たりにする佐渡島民はさぞかし複雑な気持ちであろう。お店の外観
銀座4丁目の交差点を見下ろせる窓際の特等席
テーブル
ベジタリアンサンドイッチ
苺ケーキの割面
銀座松屋で購入した「シ・シェーマ」のアンブランと言うキャラメル味のケーキ。これをテークアウトして食べた。