

佐渡市提供の資料に寄ると、「平成21年7月23日に、佐渡金山遺跡「吹上海岸石切場跡」が「国指定史跡」になった。江戸時代、佐渡金山から採掘された鉱石は硬いため、石臼を使って磨り潰し、そこから金の鉱物を取り出していた。その石材を取り出していた場所が「下相川吹上浦」で、崖の壁面には切り出す際に彫られた矢穴や切り出し用の溝を彫る際に付けられたノミ跡、切りだし痕が無数に確認できる」とある。金山の隆盛期には佐渡には石工が多数存在したため、石材の切り出しなどはいとも簡単だったのだろう。文字文化を持たないインカ帝国の人々は、更に、切り出した石を、カミソリ一枚通さないほど精巧に組み合わせる技術を有していたそうであるから、石の切り出しなどは基本中の基本であったろう。ただ、爆破や電動ノコギリなどの文明の利器など無かった時代である、切り出しにはかなりの時間がかかった事と推測される。資料の文言に、「矢穴やノミ跡、切りだし痕が無数に確認できる」とあるが、実際にこの地を訪ねてみれば分かる事だが、それらは無数にある訳ではなく、注意深く探さないと見つからない。観光用資料は、現場を良く観察した上で、正確に記載すべき物かと思う。画像は、その矢穴を短焦点レンズで拡大撮影したものである。画像では大きく見えるが、実際の矢穴の長経は約5センチほどである。
3月27日の日記:以前、「SHIMAFUMI」さんでの店内撮影禁止の一件をブログ記事に書いたが、店内でのお料理の写真撮影を禁止している飲食店もある。出されたお料理を撮影し、その画像をフェイスブック、ツイッター、ブログなどに掲載する行為は「フードポルノ」と称されている。「要するにお料理を見世物晒し物にして料理好きを楽しませる」と言う点に於いて、本質的にエログロ写真を掲載し好事家を楽しませるエロ雑誌と何ら変らないと言う意味での蔑視的な表現である。さすれば筆者や佐渡ブログアクセスランキングの二位ブログの女性ライターや佐渡の小さな会社社長などは「フードポルノライター」の代表格と言う事になる。匿名の筆者はいいが、相川小学校の教諭や小規模会社の社長が「フードポルノライター」では格好が悪かろうに。
ところで、独創的なお料理に著作権はあるのだろうか?法曹界の見解に寄れば「お料理そのものは著作物ではないが、個々の調理人に寄って作成された創作物であり、その創作権は保護されるべき」と言うのがコンセンサスのようである。従って、「店内のお料理撮影禁止」の張り紙が張られているお店で、その警告を無視してお料理の撮影行為に及べば、お店側はお店の管理権を盾に、その客に撮影した写真の削除を要求出来るし、行為が悪質だと判断すれば、何らかの違法性を問う事も可能である。「店内撮影禁止」の張り紙を張らずに「店内撮影禁止」を言い渡すお店があるくらいの佐渡である、その種のお店の出現は時間の問題かもしれない。
「吹上海岸石切場跡」を示す標柱
ちなみに、こちらは江戸城の石垣の石に残された矢穴跡です。矢穴とは要するに石に彫られた窪みだと思えばいい
彩り春雨サラダ
利休の牛タン丼弁当
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