佐渡の翼

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山形バール「ダエドコ」(東京駅丸ビル内)   投稿者:佐渡の翼

2014年03月28日 04時01分01秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

毎週のように高級フレンチばかり食べていると次第に飽きが来る。そこで、たまには庶民風の食事でもと思い、筆者は昨年の12月8日、丸ビルの6階にある山形料理のお店「ダエドコ」を訪ねてみた。このお店、山形バールと銘打つだけあって、店内は木製のテーブル席とカウンター席だけの簡素な造りで、客層も「素早く昼飯を食べたら新幹線に乗って早く山形に帰ろう」的な人ばかりであった。午前11時45分頃にお店にお邪魔したら、テーブル席は結構混んでいたがカウンター席に客の姿は皆無で、筆者はそこへ座るように指示された。カウンターの内側には4人のコックがいたが、いずれも垢抜けしない風貌で見るからに山形の田舎から出て来たと言うような感じであった。筆者はこのお店のメニューの中で一番高い、「米沢牛のランプ肉を使用したグリルとつや姫のランチ(1980円)」を注文した。厨房を見たら太ったコックが冷製のソースを作成しており、彼が指をソースの中に突っ込んで味見をする現場を目撃してしまったため、一挙に食欲が失せた。だが、焼肉ならば細菌やノロウイルスは死滅するだろうと思い、大人しくお料理の登場を待った。調理を担当したコックは、ランプ肉の塊をフライパンの中に置き、それをオーブンに入れ数分間グリルした。次いで、鉄板皿の中にもやし、茄子、長芋などを入れてからそれをガスコンロの上に置いた。そしてグリルされた肉塊を取り出し、7切れほどの厚さにスライスした後、それらを鉄板皿の中に加え、数分間加熱した。最後にすりおろしリンゴソースをかけクレソンを乗せれば出来上がりだ。所要時間はわずかに5分と言う早業である。駅中の立ち食い蕎麦屋並みのスピード調理であったが、お肉は日本三大和牛と呼ばれる米沢牛の更に極上のランプ肉(ももの肉のやわらかい部位でユッケや牛肉のタタキ・刺身など生食でも使われる)を使用しただけあって、甘味のある柔らかさととろけるような舌触りを感じ、非常に美味しかった。ご飯もつや姫と言うブランド米で、これに豚汁と香の物が付属して1980円ならばお値打ちではないだろうか?トップ画像からお分かりのように、お肉はレア状態の焼き加減であり、ステーキ丼にして提供してもいいくらいの出来栄えであった。お行儀の悪いコックがいたものの、肉の美味しさに免じてそれは許すとしよう。事前リサーチ無しでの飛び込み取材だったが当たりであった。店内がもう少し洒落ていて客層も洗練されていれば申し分ないのだが、6階のレストラン街に入居する飲食店にそれを求めても土台無理な話しであろう。山形料理のお店で食事をするのは東北復興支援のためと思い、気分良くお代を支払い筆者はこのお店を後にした。

お店の入口

指入れ味見をしたコックの後姿

お米の一粒一粒が立っている、つや姫



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