佐渡の翼

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味心「神楽」(佐渡市畑野宮川)     投稿者:佐渡の翼

2010年11月03日 04時27分25秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記

10月31日、両津港に着いた筆者は直ちに真野方向に向けて車を進めた。両津から約25分で真野だ。この真野の手前に畑野の宮川地区と言うのがある。丁度本光寺のある場所だが、このお寺と日朗坂の碑の中間あたりに「フードショップいのまた」さんがある。この右隣に味心「神楽」さんがあった。このお店は今年の8月にオープンしたばかりだそうだ。店内にはカウンター席はなく、二人掛けの椅子席が4卓と4人掛けの椅子席が1卓あり、奥は座敷席の個室になっているようであった。椅子の腰掛部分がグリーンで背もたれとテーブルの色が茶色という抜群の色使いセンスである。そして厨房はガラス張りになっており、その中には都心の高級ホテルの日本料理屋の板前さんと同じ、キリリとネクタイを締めた若い板さんとお運び担当の若い二人のおねーさんとがいて、忙しく立ち働いていた。板さんはお若くてハンサム!30代か40代前半のような感じだ。聞くところによるとこの板さん、真野の御出身で東京の料亭で修行してきたそうだ。店内は開店3ヶ月目だから真新しいのは当然として、インテリアのセンスの良さとスタッフの若さと少し気恥ずかしそうな初々しさは大変好感が持てる。真野の「寿司正」同様、「小奇麗で整然としたお店のお料理は美味い!」の筆者の定理定説は今回も健在だった。

 

メニューを見たらお弁当は、神楽御膳、造り御膳、天麩羅御膳の三種があり、はいからうどん・そばなどという麺類メニューもある。丼ものは、海鮮丼、いくら丼、ネギトロ丼の三種類。夜は予約制で旬の会席コースが3500円から5000円までの三つの価格帯で楽しめるようになっている。ハンバーグ膳などというものもあるが、これは子連れを意識したメニュー構成であり、一品料理のメニューも総合して判断すると、手頃な価格で美味しい和食が味わえる日本料理屋と言う位置づけであろう。筆者は、このお店のお勧めである「神楽御膳(千円)」を注文した。注文後8分ほどでお料理が出来上がった。基本的にこの神楽御膳は、造り、焼き物、煮物、揚げ物、ご飯、味噌汁、香の物という組み合わせになっている。本日の造りは、天然ブリ、本鮪の赤身、甘海老である。いずれも抜群の鮮度で美味!揚げ物はピーマン、茄子、才巻き海老、キス。揚げ方は、新宿のホテルセンチュリーサザンタワーの日本料理屋「堀川」と同じく、淡白な綿実油で揚げた感じで非常に美味しい。焼き物は薄味の関西風の出し巻き卵と穴子の煮こごり。味は一流料亭のそれと寸分違わぬできばえである。ご飯の量は女性客を意識してかやや少なめで、この辺は筆者好みだが、佐渡の男性大食漢氏にはちと物足りないだろう。このお店は、島内によくある「安くて量が多い」と言う飲食店路線とは明らかに一線を画している。一品分のお料理は小ぶりだが味は都心の一流料亭並みに整えられている。筆者の評価は勿論★★★。ただ、煮物のがんもは美味しいものの冷えていたし、お手洗いの水道の蛇口から出る水の量がちょろちょろという感じで洗いにくかった。更に可愛いおねーさん方の香水の香りがちと強いかなと言うのが飲食店(特に和食店)としての反省材料として指摘しておきたい。今話題の赤坂東急プラザ内にオープンした、米国発のチェーン店「フーターズレストラン」ならばそれは何の問題もない事なのだろうが。。。「味、雰囲気共に今時でモードな感じのこの手のお店が少しでも増えていけば佐渡のお洒落なグルメスポットは更に充実していくだろう」、そう思わせた「神楽」さんだった。

味心・神楽
佐渡市宮川甲290-13
電話:0259-66-2822
定休日:水曜
 



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