お寺ネタ、これを書くときはどうやって読者を楽しませようかといつも苦労する。単純に、お寺の開基、由来、宗派、外観や本堂内部の様子などを克明に描写しても、お寺好きな読者には受けるが、キャバネタや食べ物ネタが好きなミーハー族には無味乾燥な話題としか映らないからだ。だが、ここに地元の人や住職が登場すると俄然話が面白くなってくる。佐渡島内には安養寺と名のつくお寺は幾つかあるが、七浦海岸沿いのこのお寺には山門や境内が全く無い!集落内のほぼ真ん中にお寺がある感じで、元旦にはここを出発点にしたマラソンなどが企画されていたようである。
型どおり、幾つか写真を撮影し、さて車に戻ろうとしたところ、このお寺の前方に、佐渡西国三十三観音の番外編としての大浦観音堂があるのに気付いた。おや、こんな所にと言う感じでお堂があった。松の内を過ぎていたのに、佐渡ではまだ榊を飾る風習があるらしく、観音堂の看板を覆い隠すようにして榊が飾られていた。それをよけて看板の文字を見ていたら、たまたま通りがかったおばさんが、「看板の名前を写したいのんかあ~」と言いながら近寄ってきて、榊を外し、撮影し易くしてくれた。いつもながら、「佐渡の地元の人々は親切だなあ~」と思いながら車に戻った。
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