オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

サマルカンドは世界の半分。

2007年08月06日 05時38分46秒 | シルクロード日記

私の新しいキャラもLv.20に育ってしまい、またなかなか成長しなくなりました。ちぇっ。
ヨーロッパキャラはパーティプレイを重視しているせいか、中国側であった「サソリを200匹狩ってこい」とか「植物お化けを1000匹×3セット狩ってこい」とかいう拷問のようなクエストが少なくなって、「楽だぁ~」とちょっとだけ思っていたのですが、それも20レベルまでだったみたい。そろそろしんどくなってきています。とりあえず今言われてるのが「貝の殻に入った魔女を100匹狩ってこい」。…さすが中世ヨーロッパ。魔女にもいろいろいるみたいです。
でも、コンスタンティノープル近辺は何の障りもなく歩けるようになりましたよ。
西ヨーロッパには行けるようにならないのかしらね。

帝都コンスタンティノープルの作りの細やかさに比べて、帝都周辺の広大な田野の荒さには泣けてきます。こんなに面白そうな地名を散りばめておいて、逆に面白そうな事件は一向に起きないんですもの。黄金の林檎の木とか神の庭とか、いったい何があるのかと思うじゃない。しかし何も無いんです。それがシルクロード、地名は単なる通過点です。
しかし、そんな嘆きもレベル20まで。これ以降は、ひとつの地名を乗り越えるのに多大な労力を要するようになるのでしょう。これはそういうゲームです。

貝殻魔女のクエストは19レベルの時に受け、多分これが終わったら海(といってもあまりにも狭いマルマラ海)を越えて小アジアに行けるのでしょうが、敵はすごく凶悪で20レベルの今でもそれが簡単にはこなせるとは思えませんので、それを放棄してサマルカンド観光に行く事に決めました。
嗚呼! 憧れのサマルカンド!!
コンスタンティノープルはさすが帝都、都市の中心に「次元門」というものがあり、5000円払えば瞬時にいろんな都市へ瞬間移動することができます。

青い町、サマルカンド。

わぉ、この建物はグリ・アミール廟(ティムール大帝の墓所)かビビハニム・モスク(最大級のモスク)か、それとも中央広場沿いにあるからにはウルグベク・マドレセか… おそらくこのゲームの事ですからそのどれでも無いのでしょうね。でも右に見えるより大きいのがビビハニムかな。…しかし今が何世紀なのか、再び悩む。

私が都市サマルカンドが大好きな理由(当然行った事はありませんけど)は、ある歴史人物が関係します。私は日本史の二十倍も世界史の方が好きだった時期があるのですが、なかでも、私が英雄中の英雄と崇めていた16世紀のザヒールッ=ディーン・ムハンマド・バーブルの故地だからです。…って言われても「だれ?」と思われるでしょうけど(^_^)、ちょうどこの時代は日本でも戦国時代なのですが、長篠の戦いよりも35年も前に鉄砲と大砲を効果的に運用した戦術を繰り広げた武将なのですよ、バーブルは。

(※参考;パーニーパットの戦い

話がどんどんずれちゃいそうですけど、バーブルはチンギスハーンとティムール大帝の血を引く由緒正しい家柄。12歳でフェルガナの小領主となるのですが、ご先祖ティムール帝にすごく憧れていまして、15歳の時に突如ティムールの都であったサマルカンドを征服。しかしすぐにウズベク族に攻め込まれまして、サマルカンドを追われます。18歳まではこのサマルカンドを舞台に取ったり取られたりの攻防を続け、このウズベクの首領シャイバーニー・ハーンが彼の生涯の最大のライバルとなります。(結局勝てなかった)
どうやってもシャイバーニー・ハーンに勝てないので作戦を変え、力を蓄える事にして、アフガニスタンに進出。カブールとカンダハールを征服した後、ついでにヒンドゥスタンまで征服しちゃいました。しかし彼が手にしたヒンドゥスタンは彼の故郷の中央アジアのオアシスより遥かに広大で肥沃だったのに関わらず、「空気がじめじめしている」「果物が不味い」という理由で嫌い、死ぬまで故郷のサマルカンドへの憧れを抱き続けたといいます。

で、どうしてそのバーブルの憧れが私の憧れに重なるのかといいますと。
バーブルは丹念に日記をつけていまして(散逸してしまった部分も多いのですが)、それを『バーブル・ナーマ』というのですが、この本(もちろん日本語版です)私の持っている中で一番高い本なのです(笑)。1998年、松華堂刊。16000円(税別)。

 
                           ≪バーブル帝(位;1526~30)≫

本好きな人だったら分かっていただけますよね(笑)。自分が集める本について一冊一冊に込められる意味を。自分の持ってる本で一番高い本。(ブックオフに持っていったら100円だという事が分かっていても)。私は趣味にはお金を惜しまない人間でしたが、極度の貧乏人でもありまたただの一般愛好家の身分ですので、1まんえんを越えたら普通買いません。(…よね?) そんな金銭感覚と本の虫趣味の狭間で一番ギリギリ悩んだ結果が、この本だったというわけです。 この本を買ったのは10年も前ですが、「インド史を自分のテーマにしよう」とその時決めた。(まだ探求の途上です)。さすがに1まんえんを越える本、ボリュームはすさまじくて読むのも大変なのですが、たぐいまれなる英傑バーブル帝(イスラーム世界を代表する詩人としても知られています)の手によってくりかえしくりかえし書かれているのは、故郷のサマルカンドの甘い匂いと果物(とりわけメロンの美味しさ。そして、サマルカンドは私にとっても憧れの町となりました。

町から一歩出たら、おお! そこにはチョコボがいた。
しかし油断して近づいて撫でようとしたら、一撃でつつき殺された

コメント (4)
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