中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

神戸地裁へ~香川被告裁判~

2012-11-26 23:11:03 | 活動
神戸地裁へ行ってきました。
もちろん、一連の香川被告と井上被告の贈収賄事件の裁判です。

202号法廷で行われましたが、45席ある傍聴席は9割ほど埋まっていました。

冒頭に、香川被告より、加古川市民を裏切ったこと・病院統合事業の信用性を失わせたこと・
井上被告を巻き込んでしまったこと・家族に迷惑をかけたことなどについて、深く反省して
いるとの弁がありました。

基本的には調書に沿って弁護士が質問をしながら進んで行きます。
なぜ、贈収賄事件が起こってしまったのか。

スタート地点は平成16年ごろ。
海洋タラソテラピーの施設の視察に行った際に、旅費などをコンサルに負担させることから
始まりました。
その後、旅費などを負担させることが常態化し、感覚としても「普通のこと」になっていった
のでしょう。

そうした要求をすることや、個人的に使うことは論外です。
しかし、今回の話で重要なのは、「上司の提言による」ということです。

今日もその話が出ていました。
最初の時には「これはダメではないですか」という香川被告に対し、「やれ」と押し切った
とのことで、事件の発端となったことが言われていました。

また、病院の統合事業において、医師との面会や懇親の際の手土産もコンサル負担だったの
ですが、それも上司の提案だったそうです。

実際、社会の中で仕事をする際には、そうした慣習であったり、仕事を成就させるための技の
ようなものはあります。
何かの際の手土産なんかは、営業でもすることですしね。

ただ、それを法の範囲外でやるのは論外です。
が、そうしたものを、上司から言われたとき、部下としては非常に厳しい状況におかれます。
断れば降格などの不利益を被るかもしれない、告発しても証拠が無ければ仕方ないなど、
いろいろと思いは巡ると思います。

今回は、結局断れずに手を染めてしまった。
それは井上被告も同じで、贈賄を断ることができなかった。

しかし、大本の問題として、そうした流れであると、「香川被告も被害者では」ということも
考えられます。

今回の起訴内容では及ばない部分ですが、ここも考えていかねばなりません。

加古川市役所に違反・違法を許容する空気だとか、もしあっても隠してしまうような体質が
あるのではないか。
ないと思いたいのですが、今回の法廷での香川被告の証言や一連の対応などを考えると、
「もしかしたら」と思えてしまうのも事実。

市民にもそうした不安感や不信感があるのではないでしょうか。

役所の自浄能力が問われるのであれば、それを払拭するのは議会しかありません。

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