視察二日目は玄海町へ。
小中一貫教育の取り組みである「玄海みらい学園」にお邪魔しての視察です。
玄海町はかつて4小学校・2中学校で運営していましたが、2010年には1小学校・1中学校体制になり、2015年に一貫校へとなりました。
生徒数は527人、それが一つの校舎で学びます。
校舎は新築で、まだグラウンドやプールを建設中(旧玄海中学跡地)なのですが、総工費は約40億円!
中は図書館を中心に据えて部屋わけがされており、上にいくほど上級生。
中央は広場のようになっており、吹き抜けで開放感があります。
なお、図書館を真ん中において設計したのは教育長の思いがあるそうで、曰く「学校は、知の宝庫である図書館を中心にあるべき」とのこと。
図書館がどこにあるかわからないような学校にはしたくなかったそうです。
ちなみに図書館部分は外部委託をしていますが、司書が2名も配置され、蔵書もかなり多かったですね。
また、教室はすべてガラス張りで、子供たちの様子もよくわかります。
(職員室や校長室もガラス張りでした)
さて、小学校6年と中学校3年でトータル9年なわけですが、みらい学園では、1~4年生を初等部・5~7年生を中等部・8~9年生を高等部と設定しています。
各学年とも30人以下学級の2クラス体制で、職員数は60人。
かなり手厚いですね。
といっても、カリキュラム自体は他の小中学校と同じ。
この点は教育長と意見交換させてもらいましたが、やはりカリキュラムに柔軟性をもたせたいという思いはあるものの、法的な部分も含めて国の方針があり、
自由度はありません。
ただ、国も柔軟性を持たせたい考えもあるようで、東京などで実験的に英語教育において前倒し授業がされており(特別に)、その結果を注視されている
そうです。
せっかく一貫教育なのですから、そこは柔軟にしていければと思いますね。
一方で、公立・義務教育という面で、全員を一定レベルまで引き上げつつ、それぞれの学力や個性を伸ばすことも求められますので、研究は必要でしょうが。
高砂市も一校で一貫教育を行っていますが、基本は少子化対策がスタートです。
加古川でも、志方や上荘地域では生徒数が減っているので同様の課題がありますし、将来的には検討を要することではあります。
しかし、一貫教育はそれだけではダメだと思います。
一貫教育のメリットとして中一ギャップがありますが、それ以上に学力や思考力、その他の様々な教養や情操を高める仕組みを作っていかねばならないと思います。
本来の目的として、一貫教育によって子供たちがどのような成長を遂げられるのかを蔑ろにしてはいけません。
そうなると、やはりカリキュラムに柔軟性をもたせつつ、各学校で特色を出していくことを国として考えるべきなんでしょうし、実施または検討している自治体
からも積極的な働きかけが必要ですね。
ほか、通学についてですが、大半の生徒がバス通学です。
12台のバスを運行していますが、うち5台が町保有、7台が民間です。
民間のものは、朝夕は学校専用で昼間は自由に運行する契約。
町保有のものは、同じく朝夕は学校専用にしながら、空いているときは公的な利用をしているそうです。
コミュニティバスとしての利用も検討されたそうですが、時間的な部分など課題も多く断念されたとのこと。
なお、町が保有する5台は購入に1億円かかったそうですが、全てふるさと納税の寄付分で賄ったそうです。
タイミングもあったでしょうが、教育に振り分けていく姿勢は素晴らしいですね。
今回説明をして下さったのは、教育長と学園長でしたが、ともに教育に強い思いを持たれている方で、様々な示唆をいただきました。
この学園の子たちは、みんな気持ちよく挨拶をしてくれますが、それもお二人をはじめとした職員の皆さんの教育が行き届いているからでしょう。
説明のあとは校舎もいろいろと見せていただきました。
なかなか新設となると大変なところですが、仕組みや考え方は参考になりました。
玄海と言えば、原発。
通り道にありました。
ゲートはあったものの、物理的な面も含めてセキュリティは大丈夫なのかなという印象。
とはいえ、6,600人ほどの町でありながら歳入70数億、財政力1.38という面をみると、切り離せない存在なのかもしれません。
小中一貫教育の取り組みである「玄海みらい学園」にお邪魔しての視察です。
玄海町はかつて4小学校・2中学校で運営していましたが、2010年には1小学校・1中学校体制になり、2015年に一貫校へとなりました。
生徒数は527人、それが一つの校舎で学びます。
校舎は新築で、まだグラウンドやプールを建設中(旧玄海中学跡地)なのですが、総工費は約40億円!
中は図書館を中心に据えて部屋わけがされており、上にいくほど上級生。
中央は広場のようになっており、吹き抜けで開放感があります。
なお、図書館を真ん中において設計したのは教育長の思いがあるそうで、曰く「学校は、知の宝庫である図書館を中心にあるべき」とのこと。
図書館がどこにあるかわからないような学校にはしたくなかったそうです。
ちなみに図書館部分は外部委託をしていますが、司書が2名も配置され、蔵書もかなり多かったですね。
また、教室はすべてガラス張りで、子供たちの様子もよくわかります。
(職員室や校長室もガラス張りでした)
さて、小学校6年と中学校3年でトータル9年なわけですが、みらい学園では、1~4年生を初等部・5~7年生を中等部・8~9年生を高等部と設定しています。
各学年とも30人以下学級の2クラス体制で、職員数は60人。
かなり手厚いですね。
といっても、カリキュラム自体は他の小中学校と同じ。
この点は教育長と意見交換させてもらいましたが、やはりカリキュラムに柔軟性をもたせたいという思いはあるものの、法的な部分も含めて国の方針があり、
自由度はありません。
ただ、国も柔軟性を持たせたい考えもあるようで、東京などで実験的に英語教育において前倒し授業がされており(特別に)、その結果を注視されている
そうです。
せっかく一貫教育なのですから、そこは柔軟にしていければと思いますね。
一方で、公立・義務教育という面で、全員を一定レベルまで引き上げつつ、それぞれの学力や個性を伸ばすことも求められますので、研究は必要でしょうが。
高砂市も一校で一貫教育を行っていますが、基本は少子化対策がスタートです。
加古川でも、志方や上荘地域では生徒数が減っているので同様の課題がありますし、将来的には検討を要することではあります。
しかし、一貫教育はそれだけではダメだと思います。
一貫教育のメリットとして中一ギャップがありますが、それ以上に学力や思考力、その他の様々な教養や情操を高める仕組みを作っていかねばならないと思います。
本来の目的として、一貫教育によって子供たちがどのような成長を遂げられるのかを蔑ろにしてはいけません。
そうなると、やはりカリキュラムに柔軟性をもたせつつ、各学校で特色を出していくことを国として考えるべきなんでしょうし、実施または検討している自治体
からも積極的な働きかけが必要ですね。
ほか、通学についてですが、大半の生徒がバス通学です。
12台のバスを運行していますが、うち5台が町保有、7台が民間です。
民間のものは、朝夕は学校専用で昼間は自由に運行する契約。
町保有のものは、同じく朝夕は学校専用にしながら、空いているときは公的な利用をしているそうです。
コミュニティバスとしての利用も検討されたそうですが、時間的な部分など課題も多く断念されたとのこと。
なお、町が保有する5台は購入に1億円かかったそうですが、全てふるさと納税の寄付分で賄ったそうです。
タイミングもあったでしょうが、教育に振り分けていく姿勢は素晴らしいですね。
今回説明をして下さったのは、教育長と学園長でしたが、ともに教育に強い思いを持たれている方で、様々な示唆をいただきました。
この学園の子たちは、みんな気持ちよく挨拶をしてくれますが、それもお二人をはじめとした職員の皆さんの教育が行き届いているからでしょう。
説明のあとは校舎もいろいろと見せていただきました。
なかなか新設となると大変なところですが、仕組みや考え方は参考になりました。
玄海と言えば、原発。
通り道にありました。
ゲートはあったものの、物理的な面も含めてセキュリティは大丈夫なのかなという印象。
とはいえ、6,600人ほどの町でありながら歳入70数億、財政力1.38という面をみると、切り離せない存在なのかもしれません。