中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

最終日は防府市。土曜日の教育活動について。

2015-11-11 22:47:28 | 活動
最終日は防府市へお邪魔しました。
土曜日の教育活動がテーマです。



防府市は一級河川の河口にあるなど環境も似ていますし、小学校数もほぼ同じということで、そのあたりも含めて
視察をお願いしました。

防府市では2年前から土曜授業を行っていますが、もともと教育のまちづくりを進めてきた地域でした。
その中で、学校・家庭・地域が連携して多様な学習や体験活動の機会を充実させることが必要として、土曜授業が
スタートしました。
なお、平成25年は国において学校教育法施行規則の改正が行われ、設置者の判断で土曜授業が行えるようになった
タイミングでもあります。
また、現在国で進めようとしている活動でもあります。

そこで、まずは学期に1回から始め、モデル校実施を経て、今年度から月1回の実施となりました。

防府市における土曜授業の目的は

①コミュニティ・スクール(全校)の機能強化を図り「開かれた学校作り」を進め、保護者や地域住民の協力を得て
 社会全体で子供を育てるという機運を高める

②学校の教育活動の充実により、児童生徒の生きる力を培う

ことにあります。

それに沿って、土曜日に通常授業の公開・保護者や地域住民を交えた体験活動・運動会等の学校行事・PTAや地域行事と
関連させた活動を行います。

効果としては、学校・児童・保護者・地域・教職員それぞれに絆が深まり、子ども達の自己肯定感や社会性などが、
データとしても出ているようです。

ただ課題も当然あり、塾に通う子と親の理解や特別な支援の必要な子のリズムを崩してしまうことなどがあるようです。
また、教職員は振りかえ休日を取ることになりますが、それもなかなか調整が難しいようですね。

更に、土曜授業は県内でも防府市しかしていないということで、県教委の理解や調整も大変そうです。

実際、先生方は県の職員であるのでややこしい部分もあります。
県が本当はルールなど含め市町村を支援する仕組みを並行して作っていくべきなんでしょうね。


この土曜授業は教育課程内ですが、教育課程外の教育活動(土曜学習)として「菅公みらい塾」も行われています。

「菅公みらい塾」は募集型の教育活動で、地域資源を活用したプログラムによって子どもを育成するものです。
ここで学んだ子たちが学校に帰り、生徒会活動などで活躍しているそうです。
実際の映像も見せてもらいましたが、子ども達のレベルの高さは驚きでした。

この土曜学習と土曜授業によって、地域一体となっての教育を強化していく方針です。

なお、菅公とは菅原道真公のこと。
防府には防府天満宮がありますので。


加古川でも「地域総ぐるみの教育」を謳っていますが、教育課程でやらねばならないことも増える中、土曜日を活用した
教育活動は検討していくべきことだと思います。
学力向上だけでなく、様々な要素を組み合わせて、「教育日本一」を目指さねば。

県とも調整しながら進めていきたいですね。


なお、防府市は現在「花燃ゆ」でも盛り上がっています。
主人公の文と夫の楫取素彦が晩年を過ごしたのが防府市ということです。
コメント
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