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STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

♪ マリア・ジョアン・ピリス&アントニオ・メネセス デュオ・リサイタル

2013年03月16日 | 音楽(コンサート)


○日時:2013年3月15日(金) 19時05分~21時15分
○会場:キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
○演奏:マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
アントニオ・メネセス(チェロ)

○プログラム
ベートーヴェン:ピアノとチェロのためのソナタ第2番ト短調 作品5-2
シューベルト:3つのピアノ曲D946
J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
ベートーヴェン:ピアノとチェロのためのソナタ第3番イ長調 作品69
○アンコール
   メンデルスゾーン:無言歌
   ファリャ:スペイン民謡組曲より「ナナ」


なかなか聴く機会のないデュオです。ピリスはかなり以前聴く機会がありました。求心力のあるピアノを聴かせます。
メネセスは若いころ、カラヤンと組んで、ブラームスのコンチェルトなど録音されていましたが、実演は初めてです。まあ好みとすれば少し合わないチェリストですが、最後のチェロソナタ第3番は、ピリスとの息の合った演奏で、良かったです。
キッセイ文化ホール大ホールは、1階席は約7割ほどの客入りでした。
もうすぐでリニューアルする音楽文化ホールでやってほしかったプログラムでしたが、ツアーの時期に間に合わなかったということでしょうか。
公私とも、忙しいこの時期、この演奏で、多少なりとも心身ともリフレッシュすることができました。



♪ 坂本龍一 トリオツアー2012 

2012年12月15日 | 音楽(コンサート)


○日時 2012年12月15日(土)16時00分~17時40分
○会場 まつもと市民芸術館
○演奏 坂本龍一(ピアノ)
    ジュディ・カン(ヴァイオリン)
    ジャケス・モレレンバウム(チェロ)
坂本龍一の日本・韓国演奏ツアー、松本公演に行ってきました。
「教授」坂本龍一の音楽性は結構フィーリングが合うので、いつか聴いてみたいと思っていました。
特に今回はピアノトリオなので、純粋な音楽が味わえると楽しみにしていました。
当然ながら、客層はクラシック系とは違う感じですが、それでもじっくりと音楽を楽しむ方が多かったようです。
しかし、ちょうど近くの席だったのですが、2~3歳程度の子ども連れ4名がいて、当然こんな小さい子どもにはちょっと合いませんね。時折声を上げたりしていました。演奏の合間、教授が曲紹介をしているとき、その子供が声を上げた際、教授も客席に向かって手を上げて反応されていました。ステージにもしっかり聞こえていたのですね。
それはちょっとしたキズでしたが、基本的に照明を暗くして、スポット的に色を変えたり、雰囲気の演出も良かったです。
各楽器にはPAが入り、良し悪しありますが、ムラのない音響を目指しているのでしょう。そうした配慮も良いのではないでしょうか。
教授のピアノは、ドビュッシーのピアノに.にようにピュアで美しい音色でした。

最新CD「THREE」を購入。握手会にも参加して会場をあとにしました。

♪ レス・エスプリ・アニモ

2012年11月30日 | 音楽(コンサート)




○日時:11月30日(金) 18時40分~20時35分
○会場:松川村すずの音ホール
○演奏:レス・エスプリ・アニモ
【演奏者】
レナ・フランキーニ、エロディ・ヴィホ(リコーダー/フルート)
三原朋絵、ハヴィエル・ルピアニェス(バロック・ヴァイオリン)
ロベルト・アロンソ(バロック・チェロ)
パトリシア・ヴィンタイン(チェンバロ)


○プログラム
パリ! ~1710-1750年光の街パリで聴かれた音楽~
J.B.ポワモルティエ 村の踊り
F. クープラン コレッリ賛
G.P.テレマン 2つのリコーダーのための協奏曲
L.A.ドルネル 協奏協奏曲
L.マルシャン チェンバロの独奏曲
J.F. ルベル 舞踏さまざま

アンコール
G.P.テレマン 2つのリコーダーのための協奏曲から第4楽章



オランダを拠点に活動されている若手バロックバンドです。
今回が初来日ヨーロッパメンバーに松川村出身のヴァイオリン奏者、三原朋絵さんが加わっています。というより、三原さんがリーダー役だそうです。
今回、故郷松川村での凱旋公演です。
松本の才能教育会館での公演もありますが、松川村のプログラムはなかなか聴く機会のない曲ばかりでしたので、こちらに聴きに行ってきました。
7名のメンバーのうち、ヴィオラ奏者が来日直後体調を崩し参加できなくなってしまったそうです。そのため、6名での演奏となり、ヴィオラが必要な曲を外し、急遽プログラムを変更されました。
そのようなアクシデントにも関わらず、素晴らしい、というより、とても楽しい演奏を展開されました。
「コレルリ賛」初めて聴く曲です。有名な曲なのですが、なかなか聴く機会がありません。作曲者フランソワ・クープランが、楽譜に書き込んだ楽章ごと書かれたコメントを、演奏の出番がないリコーダー奏者がフランス語で朗読しながらの演奏となりました。珍しい演出です。
プログラム変更で入れた「テレマンの協奏曲」CDでよく聴く曲なのですが、全然違います。第4楽章など、大胆なリタルダンドを加えデフォルメさせて盛り上げていました。
最後の「舞踏さまざま」も、初めて聴く曲ですが実に楽しい曲でした。
三原さんの演奏も、この団体の演奏スタイルらしく、鋭いアクセントを加えた奏法で弾いていました。白いドレスもステキでした。
まさにバロック!という印象でした。


♪ サロンコンサート76th

2012年10月28日 | 音楽(コンサート)


日時 2012年10月28日 14時~16時
場所 市民タイムス塩尻ホール
演奏 杉本周介(クラヴィコード・チェンバロ)
   木内栄(ピアノ)
プログラム
   スカルラッティ ピアノソナタニ長調Kk258
   リッター 組曲ハ短調
   カベソン 騎士の歌によるディフェレンシアス
   カベソン 第4旋法のディエント
   カバニーリュス ガラリュダス1
   フィリップス ガリアルダ・パッサメッツォ
   ファーナビー 別れの辛さ
   J・C・バッハ ピアノソナタト長調作品5-3
   ドビュッシー 西風に見たもの
   ドビュッシー 月の光
   ドビュッシー 喜びの島
アンコール
   ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女

ルネサンス期のクラヴィコード、チェンバロからドビュッシーまでの幅広いプログラム。
リッターからファーナビーまで、杉本さんによるクラヴィコードとチェンバロによる演奏でした。
最も古いカベソンの曲は、500年まえの作品なのですネ。
雅に、ひそやかに・・・。まさにいにしえの響き。まさに時が止まったよう・・・!
じっくりと堪能させていただきました。

木内さんによるドビュッシーも良かったです。
月の光は、月夜のなかの、夜の風景のようでした。
今年は生誕150年ですネ。

♪ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2012 20周年記念スペシャル・コンサート

2012年09月09日 | 音楽(コンサート)


○日時 2012年9月9日(日)16時00分~18時45分
○会場 キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
○演奏 サイトウ・キネン・オーケストラ
    小澤征爾音楽塾オーケストラ
    スズキ・メソードの子どもたち
    ピーター・ゼルキン(ピアノ)
    SKF松本合唱団
    SKF松本児童合唱団
    ほか
○プログラム
    ベートーヴェン:序曲「コリオラン」作品62
    フンパーディング:歌劇「ヘンゼルとクレーテル」前奏曲
    ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
    プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調作品25「古典交響曲」
    フォーレ:エレジー作品24
    メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調より第3楽章
    ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調作品3-6より第1楽章
    ベートーヴェン:ピアノ、合唱、管弦楽のための幻想曲「合唱幻想曲」ハ短調作品80
 アンコール:武満徹:小さな空

そのほか、映像で振り返るSKF松本の20年を含めて、2時間45分のてんこ盛り。
メインプログラムが終了した後のこの公演。演奏の質は求められないが、文字通りサイトウ・キネンの20年を振り返る機会にはなりました。プロコフィエフの古典交響曲、第4楽章では、ジャック・ズーンのフルートの妙技を筆頭に各奏者の名人芸と素晴らしいアンサンブルが聴けました。
合唱幻想曲、ゼルキンのピアノが曲をまとめていた感じでした。合唱団も好演。オペラのフランス語からこの曲のドイツ語までお疲れ様でした。
この公演、一番盛大な拍手は、スズキ・メソードのチェロ分奏「フォーレのエレジー」でした。(ブラボー入り)


♪ サイトウ・キネン・フェスティバル2012 オネゲル:火刑台上のジャンヌ・ダルク

2012年08月26日 | 音楽(コンサート)
○日時 2012年8月26日(日)16時05分~18時30分
○場所 まつもと市民芸術館
○出演 ジャンヌ・ダルク:イザベル・カラヤン
    修道士ドミニク:エリック・ジェノヴェーズ
    語り:クリスチャン・ゴノン
    ソプラノ独唱:シモーネ・オズボーン
    ソプラノ独唱:藤谷佳奈枝
    アルト独唱:ジュリー・ブリアンヌ
    テノール独唱:トーマス・ブロンデル
    バス独唱:ニコラ・テステ
合唱:SKF本合唱団、栗友会合唱団、SKF松本児童合唱団
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:山田和樹
演出:コム・ドゥ・ベルシーズ
アーティスティック・アドヴァイザー:ブロンシュ・ダルクール
装置:シゴレーヌ・ドゥ・シャシィ、森安淳
衣装:コロンブ・ロリオ-プレヴォ、田中晶子
照明:齋藤茂男








19年前のフェスティバル上演の再演となるジャンヌ・ダルク。その時も松本文化会館へ聴きに行きました。その時の感動は今でもはっきりと脳裏に浮かびます。ラストシーンの感動的なこと、終演後、私の前の席にいたカップル…。感動のあまりか女性が泣き崩れていたのを覚えています。素晴らしい舞台でした。
19年前のあの感動をもう一度ということで、普段一緒に行かないツレを同伴して聴きに行ってきました。
舞台装置。オーケストラを取り囲むような舞台。バックに演技をしながらの合唱団と、多少19年前と似た雰囲気がありました。今回、カラヤンの娘さんイザベル・カラヤンがジャンヌ役、小沢氏の降板、合唱団の市民公募など、以前と違った情勢のなか開催されました。
今回も素晴らしい演奏でしたが、残念だったのは、配役が兼ねていたり省略されていたこと。トランプゲームの場面やカトリーヌとマルグリートの場面など。物語進行上では違和感なかったのですが。
後半に少し緊張感が途切れたことも残念。それでもラストシーンの高揚感は良かったです。
これは合唱団の素晴らしい歌唱によるものでしょう。全編にわたり、合唱団の歌唱は存在感がありました。児童合唱も良かったです。カラフルな衣装も全体のなかでも良いアクセントになっていました。
感銘度では19年前には及びませんでしたが、この作品の魅力を引き出した良い上演でした。

(写真)
カーテンコールから
終演後まつもと市民芸術館の様子
終演後楽屋口に指揮者の山田和樹さんが現われ、集まった人に声をかけられていました。



♪ サイトウ・キネン・フェスティバル2012 オーケストラコンサート

2012年08月23日 | 音楽(コンサート)


○日時 2012年8月23日(木)19時05分~20時55分
○場所 キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
○演奏 ダニエル・ハーディング指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ
○プログラム
    シューベルト 交響曲第3番ニ長調D200
    R・シュトラウス アルプス交響曲 作品64

パブリック・ビューイングがあって、テレビカメラが入っていました。

歴代オーケストラコンサートのなかで(小沢氏指揮も含めて)、最高の演奏だったのではないでしょうか。
シューベルトの瑞々しさ、躍動感はこんな演奏聴いたことがありません。まさにピュアサウンド(ピュア・ミュージック)って感じでした。

アルプス交響曲は当初から楽しみにしていた曲。
今年のオケは金管が強力。「日の出」「頂上にて」の壮大さは言葉になりません。
きめ細やかさも兼ね備えています。
素晴らしい登山体験ができました。


♪ サロンコンサート 74th

2012年08月19日 | 音楽(コンサート)


日時 2012年8月19日 14時~15時45分
場所 市民タイムス塩尻ホール
演奏 竹林 真弓(ヴァイオリン)、武井 英哉(チェロ)、木内栄(ピアノ・チェンバロ)
プログラム スカルラッティ ピアノソナタニ長調Kk281
      J・S・バッハ トリオソナタト長調BWV1021
      モーツアルト ピアノトリオト長調KV564
      ベートーヴェン ピアノトリオ第5番ニ長調作品70-1「幽霊」
アンコール モーツアルト「フィガロの結婚」より「もう飛ぶまいぞこの蝶々」(ピアノトリオ)

 かつて聴いた萩本晴彦氏によるホームタウンコンサートで、「ピアノトリオ(三重奏曲)とは、3つの楽器による調和というより、3つの楽器による対峙である」という話を聞いたことがあります。
 本日酒井さんから、そのようなお話しはなかったですが、それはロマン派のピアノトリオのことだったのでしょう。
 本日、バッハ、モーツアルト、ベートーヴェンと、ピアノトリオの変遷を聴くことができました。最後のベートーヴェンは、「対峙」ということが現れている曲だと思います。そもそも「幽霊」という表題ですが、酒井さんからこれはベートーヴェン本人によるものではないということだけ、その云われについては、言及されませんでしたが、聴いた印象では、第1楽章冒頭の主題・・・ガチャガチャガチャ、と鳴る様が幽霊っぽく感じたり、第2楽章の静けさが、ちょっと幽霊っぽかったり・・・そんな感じでした。
 竹林さんと武井さんはご夫婦だそうですが、どちらも素晴らしい演奏者で、特に竹林さんによるヴァイオリンの音色は美しい。
 本日の公演に向けてご苦労もあったそうですが、素晴らしい演奏ありがとうございました。
 次回は、ロマン派のピアノトリオをお願いします。




♪ サロンコンサート 73td

2012年07月22日 | 音楽(コンサート)
市民タイムス塩尻ホールで開催されている、セバスチャン企画によるサロンコンサート。
今回で7周年目に入ったそうです。



日時 2012年7月22日 14時~16時
場所 市民タイムス塩尻ホール
演奏 平波 華映、平波智映(ヴァイオリン)、木内栄(ピアノ・チェンバロ)
プログラム スカルラッティ ピアノソナタニ短調Kk213
      J・S・バッハ 2本のヴァイオリンのコンチェルトハ短調BWV1060
      ルクレール 2本のヴァイオリンのソナタハ長調Op3-3
      モーツアルト ピアノコンチェルトニ長調Kv107-1
      J・C・バッハ ピアノソナタハ短調Op17-2
      J・S・バッハ 2本のヴァイオリンのコンチェルトニ短調BWV1043
アンコール J・S・バッハ 主よ人の望みよ喜びよ

2か月ぶりに聴きに行きました。
今回で73回目、7周年に入ったそうです。いろんなアーティストを呼んで続けるだけでも大変なことです。

今回、おそらく初めてチェンバロが登場しました。
ピアノソナタ2曲だけピアノによる演奏で、あとの曲は木内さんによるチェンバロ演奏が入りました。(ルクレールはヴァイオリン2本による)バッハでは、当時の演奏はチェンバロだったのですから、本来オリジナルの響きなのでしょう。酒井さんの解説にもありましたが、ヴァイオリンとピアノよりも、ヴァイオリンとチェンバロの方が調性が合うのだそうです。
聴いてみると確かにそのとおり!
当時の典雅な響きがよみがえりました。


♪ アンサンブル・セバスチャン・室内楽コンサート2012

2012年05月12日 | 音楽(コンサート)


 塩尻の「四季」に酔う。

○日時 2012年5月12日(土)13時30分~16時15分
○会場 塩尻市文化会館 レザンホール中ホール
○演奏 アンサンブル・セバスチャン
    ピアノ:木内栄  ホルン:濱一  ヴァイオリン:平波華映、平波智映
    バリトン:松島誠治  ソプラノ:倉科有紀
○曲目 ヴィヴァルディ 2本のヴァイオリンのための協奏曲イ長調
    ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集「四季」
    モーツアルト ホルン協奏曲第1番ニ長調
    モーツアルト オペラ「魔笛」より3曲
    モーツアルト ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」
    アンコール
    モーツアルト オペラ「魔笛」より
    モーツアルト アヴェヴェルム・コルプス

 年1回の楽しみなコンサートです。地元塩尻に根ざした音楽家が集まって、室内オーケストラを結成します。
 年々レベルも上がっていることを感じられることは、すばらしいことです。四季の独創ヴァイオリンを弾いた智映さん、なかなか表現豊かなソロを聴かせてくれました。オーケストラも熱演です。
主宰の酒井さんや小口市長のあいさつでも、塩尻の「四季」に酔う・・・と言っていました。今回のステージは、まさにそんなかんじです。
あとは、ホルン協奏曲も良かったですね。
 最近聴きに行く機会が少なくなりました。久しぶりの生演奏でした。