STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

塩尻東地区ほたるまつり(6月25日)

2011年06月26日 | 星仲間
恒例となった塩尻東地区ほたるまつり。今年は1週遅れて6月第4週の土曜日行われました。
オープニングでは、保育園、児童館、小中学校出演による出し物が披露され、来場者も多く会場の塩尻東地区センター前は大変な賑わいでした。
催しのひとつ「星空散歩」の運営に協力してきました。
星とほたる・・・その共通点は?
どちらも人工の光の影響を受けやすいこと…。
星の光は、いわゆる光害の影響で、市街地では天の川も見えなくなってしまうこと、ほたるについても、生育している近くに街灯など人工の光が近くにあると、その発光をやめてしまうこと。それぞれに共通点があるのです。
そうしたいきさつから、ほたるまつりの催しのひとつに「星空散歩」を設けていました。梅雨のこの時期、なかなか晴れないのですが、今回は予想外の好天に恵まれて星空を観察することができました。
本日のメインは土星の観察です。前半の催しでは、室内でほたるの話や星の話をする時間をとり、星の話についても関わってきました。本日のメインは土星です。話のなかでも取り上げ、またこの時期の星座の探し方やこれからの天文現象として、12月の皆既月食、来年5月の金環日食の話を伝えておきました。

星の話に引き続き行った「星空散歩」では親子連れを中心に大勢の方が訪れ、土星のリングを見るたびに歓声が上がっていました。
この塩尻東地区ですが、例年このほたるまつり、7月に行うサマーキャンプには、それぞれ星空を観察する機会を設けられているせいか、この地域の小中学生、星について熱心な子どもが多いように感じます。この星空散歩についても、ほたるの鑑賞がひと段落した後にも、何人か残って観察していました。

さて肝心なほたるですが、地区センターから四沢川、田川のほとりに行くと、乱舞というには程遠いですが、十数匹程度のほたるの光の明滅を観察できました。以前にはもっと多く見られた年もありましたが、平年並といったところでしょうか。しかし、田川付近の道路には以前なかった街灯が設置され、河床もほの明るいです。この辺については、ほたるの光も少ないように感じました。
ほたるの成育には、水質やカワニナが生育する環境のほか、暗い光環境も必要なことが確認できました。

光害調査後半開始とライトダウンキャンペーン

2011年06月21日 | 星仲間
光害調査の後半が始まった。
期間は6月21日から7月4日まで。月齢の条件で決めている。
梅雨の期間とはいえ、途中晴れる日もあるものだが、今年は雨は少ないが梅雨の中休みもない中途半端な梅雨だ。
ので、前半の調査はなかなか進まなかった。
後半の初日、なんとか晴れ間が出てくれた。
しかし、都合で調査に出かけられない。明日は夜の予定を終わらせれば調査に入れる。
今夜ほかの仲間が調査をしてくれている。感謝。

明日は夏至。
環境省では「昼も夜もライトダウンキャンペーン」を行っている。
今年は大震災の影響で節電需要が高まり、昼も夜も・・・と大規模なキャンペーンを張っている。
節電意識が高まっているなか、暗い夜空の回復は図られるのであろうか。

星にささげる瞳

2011年06月19日 | 星仲間
 日本ハーシェル協会の会報に、竹内泰子さんの書簡集の案内が載っていた。「星にささげる瞳」と題したこの冊子、早速申し込みをしたろころ、先週それが届いた。ハードカバーでケース入りの豪華装丁の本で、546ページの大作です。竹内さんは、昨年7月星界に旅立たれましたが、生前よりご自身の書きつけた文章や、天文への思いをひとつの文集にまとめてみたいという希望があり、竹内泰子記録会という有志メンバーによってまとめられてきていたのですが、完成を見ないままとなってしまったようです。
 竹内さんとは、私が学生時代、大学天文連盟変光星分科会に所属していたころ、ここが主催する変光星観測者会議にいつも参加されていました。年配の女性が一人で参加されておりましたが、変光星を仲立ちとして世代を超えた交流を持つことができました。その後、私も社会人となり、変光星観測者会議も日本変光星観測者連盟(VSOLJ)総会と変わっても、お会いする機会が何度かありました。また縁あって、VSOLJが発行する変光星ブレテンの編集を司ることとなり、竹内さんもその購読者のおひとりでした。
 そうしているうちに、昨年のご逝去は悲しみに耐えませんでした。
 そこでこの文集の発行です。まだ一部しか読んでいません。Ⅱ部の緑陰回廊では、竹内さんの生涯を、写真やご自身の絵画、書などを掲載してあります。私が知らなかった一面も数多くありますが、関わりのあった変光星の集まりでは、1989年の第11回変光星観測者会議の集合写真、1992年の小川村天文台で開催されたVSOLJ総会の集合写真では、私も一緒に写っており(特に後者の写真は、元ネガは私のもの)、感慨深い思いが込み上げました。
 戦前から活躍された女性天文家の一生を垣間見る貴重な記録集です。


♪ タリス・スコラーズ

2011年06月14日 | 音楽(コンサート)

○日時 2011年6月14日(火)19時05分~20時55分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ
○プログラム
    バード:聖所にて至高なる主を賛美もて祝え
    バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
    シェッバード:この聖なる儀式にあたり
    タリス:エレミアの哀歌 第1部
    シェッパード:み言葉は肉となりたまい
    ビクトリア:レクイエム
 アンコール
    アロンソ=ロボ わがハープは悲しみの音に変わり

早めに会場に着きましたが、既に駐車場は埋まっており、ホール前には人だかり。もう入場を待っています。今回は自由席だったせいでしょうか。




演奏は…。
音文が教会になったよう…。
アカペラなんて呼びたくない。チラシやビクトリアのレクイエムのCDジャケットのように、エル・グレコの宗教画を鑑賞しているような天に昇っていく感じ。
男声5人。女声5人ずつのアンサンブル。ソプラノが4人だが、そのうち2人、プログラムにあるシェッパードの曲聴かれたように、ソプラノパートのさらに高い音域を歌っているよう。低音のバスの音域からなんと幅広いハーモニーだろう。ソプラノの突出は、ちょっとやりすぎの印象を持ったが、後半のメインプログラム、ビクトリアのレクイエムでは、そんなところは見せずに、節度を持ったとても美しいハーモニーを聴かせた。この曲、タリススコラーズの演奏でCDを持っているが、事前予習でしっかり聴いておいたにも関わらず、なんと新鮮な印象に聴こえるのでしょう。
身も心も清められました。

本日日本公演の最終日だったようです。
震災や原発事故の影響で、来日する演奏家が来られないケースが多くあるようですが、タリス・スコラーズの皆さん、予定どおり来日され、素晴らしい演奏を残されたことに感謝します。

♪ 4人のソリストによる EARLY MUSIC ソロの世界Ⅱ 鈴木秀美「バッハの真髄Ⅱ」

2011年06月11日 | 音楽(コンサート)


○日時 2011年6月11日(土)15時15分~17時15分
○会場 安曇野コンサートホール
○演奏 鈴木秀美(バロック・チェロ) 
○プログラム
   J・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲第4番 調BWV1010
           無伴奏チェロ組曲第2番 調BWV1008 
           無伴奏チェロ組曲第6番 調BWV1012
 アンコール      
   J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番から
   もう1曲

朝方からの雨も上がり、時折青空の見え始めた午後。昨年行われた安曇野コンサートホール10周年記念Early Music solo Festival in Azumino 2010 の続編。昨年に引き続き登場された鈴木秀美さんによる無伴奏。昨年は第1番、第3番、第5番を取り上げたので、今回は偶数番号の作品です。
そのときにも書きましたが、鈴木氏の演奏、CDでも感じましたがとても懐が深く、まさに大バッハに抱かれているような感じです。CDも聴いていますが、何か違います。解釈はひとつではないのでしょうか。それとも、無伴奏の表現にはいろいろな可能性を秘めているのでしょうか。第6番は、5弦の小型のチェロ(チェロ・ピッコロ)を使い、これがまた聴いたことのない独特の音色でびっくりしました。弾き方も、股に挟んで演奏し、ヴィオラ・ダ・ガンバのようでした。
次回は7月2日。品川さんによるヴィオラ・ダ・ガンバです。

四季の星空観察会(6月4日)

2011年06月05日 | 星仲間
梅雨入りしましたが、梅雨の晴れ間の好天となりました。
昼間は高層雲が全天を覆い、どの程度観察できる天候になるか心配していましたが、開会時点で快晴となりました。
それでも透明度は上がらず、星雲星団の導入にはてこずりました。
一般参加者も含めて35人の方が来場され、開会の20時前から西の空に沈む月齢2の月、おとめ座でγ星と並んでいるリングを持った土星、二重星のコルカロリ(りょうけん座)、球状星団M13(ヘルクレス座)などを観察していただきました。

開会前に撮影した月


普段から親子づれの参加者が多いのですが、今回はご夫婦やお友達づれなど成人の方の割合が大きかったようです。

次回は7月23日。
環境省のスターウオッチング。全国星空継続観察を兼ねて開催されます。

梅雨の晴れ間の光害調査

2011年06月03日 | 星空
滞っていた光害調査。
スカイ・クオリティ・メーターを持って、宗賀、大門方面を5ヶ所ほど調査に回ってきました。
気になった地点をいくつか。
平出遺跡公園。
当初からずっと続けている場所。整備した公園ではなく、以前からある復元の家周辺が調査ポイント。しかし、周辺一帯、防犯灯がいくつか設置され明るくなっていた。設置されたのは、いわゆる上方光束の少ないタイプで光害対策をした照明器具を使っているのだが、使っているランプがとても明るい。
塩尻駅前。
最近観光センターがオープンし、新しい建物が建てられた。その周辺もカラー舗装され、新たな街路灯が設置された。
写真ではこんな感じ。
こちらも上方光束の少ない照明器具で好ましいのだが、やはりランプは明る過ぎ。
いろいろ考えさせられる。