STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

光害調査始まりました

2008年05月26日 | 星仲間
塩尻での取り組み、光害調査が始まりました。
いわゆる“夜空の明るさ調べ”です。
以前は長野市の仲間たちと一緒に、フィルム写真による光害調査を行なってきましたが、この3年間は、スカイ・クオリティ・メータという測定器を使っています。
写真では、濃度測定器により1平方秒あたりの等級を求めていました。
(これは、環境省で行なっている全国星空継続観察と同じ)
スカイ・クオリティ・メータも、同じく1平方秒あたりの夜空の明るさを測定してくれます。また写真とは違って、すぐに測定値を表示してくれます。

今夜は7箇所調査することができました。
同時にデジカメを使って写真を取って、夜空の様子も撮ってみました。
(スカイ・クオリティ・メータによる測定値は、集計するまで公開しませんので、あしからず)

■岩垂原
 レタスの産地で、撮影した場所もレタス畑です。
 数キロ離れた、ゴルフ練習場の光がまぶしいほど輝き、レタス畑を照らしてい
 ます。背景の星空はさそり座。


■奈良井川ライスセンター
 通過車両の光がまぶしいですが、北斗七星がよく見えました。


■広丘小学校校庭
 隣りの北部公園には、グローブ型の照明が多くあります。
 このように、周囲まで明るくなって(必要のない所まで照らして)いることが
 わかります。背景の星空はしし座。(レグルスと土星が並んでいます)



今夜、塩尻の星仲間が一斉に、このスカイ・クオリティ・メータを使った光害調査をしているはずです。


♪ ラ・プティット・バンド

2008年05月24日 | 音楽(コンサート)
古楽って、こんなに新鮮だったとは!
久々に眼が覚めるような、ラ・プティット・バンドの演奏



○日時 2008年5月24日(土)19時00分~21時30分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 ラ・プティット・バンド
○プログラム
    J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007
         (シギスヴァルト・クイケン)
    ヴィヴァルディ リコーダー協奏曲二長調RV.428「ごしきひわ」
         (リコーダー:P.F.ヘイヒェン)
    J.S.バッハ 「音楽の捧げ物」BWV.1079より 3声のリチェルカーレ
         (チェンバロ:B.アラード)
    ヴィヴァルディ ピッコロ協奏曲ハ長調RV>444
         (フラウティーノ:P.F.ヘイヒェン)
    J.S.バッハ 管弦楽組曲第3番二長調BWV.1068(弦楽合奏版)
    ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」作品8
            「四季」
   (アンコール J.S.バッハ 管弦楽組曲第3番より「ジーグ」)

ここでクイケンが弾いたのは、バロック・ヴァイオリンではなく、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラという楽器。通常のチェロパートを、このコンサートでは肩にかけて弾くチェロ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラで弾いていた。
1曲目は、いきなりこの楽器のソロで、無伴奏チェロ組曲第1番から始まった。
通常のチェロより低音では高いように感じたが、明らかにヴィオラより低音域。ひなびた音色がかえって新鮮に聴こえる。
多彩なプログラムで、ヴィヴァルディの協奏曲(リコーダーとピッコロ)では、装飾音をまじえた技巧的なソロ。とても柔らかい音色。
もともと、管楽器が活躍する管弦楽組曲第3番は、弦楽のみの編曲版を取り上げた。G線上のアリアがとても美しい。
後半の「四季」。装飾音の多いソロと新鮮な妙技を繰り広げる各奏者たち。
客席のどこかで、「ブラヴォー」ではなくて、おもわず「好し!」というかけ声も挙がった。

古楽って、こんなに新鮮な音楽だったとは・・・と感じた次第。

終演後、メンバー全員でサイン会となって、もちろんサインをもらう列に並んだ。


♪ アンサンブルセバスチャン 室内楽コンサート 2008

2008年05月17日 | 音楽(コンサート)
塩尻に誕生

○日時 2008年5月17日(土) 19時05分~21時40分
○会場 塩尻市文化会館・レザンホール中ホール
○演奏 アンサンブルセバスチャン
    指揮:延原正生
    ピアノ:木内栄
    コンミス:平波智映
○プログラム(曲目)
    J.S.バッハ ブランデンブルグ協奏曲第3番ト短調BWV.1048
    (J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番第1楽章)
    モーツアルト アイネ・クライネ・ナハトムジークト長調K.525
J.C.バッハ 管弦楽と通奏低音のための五重奏曲二長調作品11-6
    ハイドン ピアノ変奏曲 ヘ短調Hob.17-6
    モーツアルト 交響曲第1番変ホ長調K.16
    モーツアルト ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
(アンコール:モーツアルト ピアノ協奏曲第20番第2楽章)

塩尻に新しいオーケストラが誕生・・・!ということで、その第1回目となるコンサート。“塩尻のオーケストラ”は、木内栄さんと夫の酒井和彦さんの、長年の夢だった念願の企画だったそう。
メンバーは、市民タイムスホールで行なわれてきた演奏者が総出演している。

アンサンブルセバスチャンの由来は、ヨハン・セバスティアン・バッハから取ったものだが、木内・酒井夫妻在住の「洗馬(せば」)をからめて、セバスティアンではなく、セバスチャンとしたとのこと。これも地元主義の表れですね。

音楽土壌のしっかりした松本市に流れることなく、生まれ育った塩尻に根ざして音楽することは素晴らしいことです。

木内さん出演のハイドンと、モーツアルトの協奏曲は素晴らしかったです。木内さんのピアノは“悲しみ”の表現が良かったです。
オーケストラのメンバーでは、コンサートミストレスの平波さん、ヴィオラの番場さんが美しい音色を奏でていました。
お客もほぼ満席でした。第2回に向けて、メンバーの皆さんとともに、我々聴衆もこの地に根ざした音楽文化を支えていきたいと思います。

レザン中ホールでは久々に音楽を聴きました。大ホールはもっと大雑把な響きに記憶していますが、ここ中ホール、松本市音楽文化ホール主ホールの響きに似ていますね。



天体観測講座Ⅰ(5月14日)

2008年05月14日 | 星仲間
長野県生涯学習推進センター主催の「天体観測講座Ⅰ」に参加してきました。
ここには、長野県総合教育センターの施設として、50cm反射望遠鏡を備えた天体観測ドームがあります。これは松本平にある施設としては、最大のものです。

天候のことも考慮して、本講座は5月12日から16日までのうち晴れた日、という設定になっています。講座に応募された方は長野県内各地から来るため、遅くともお昼までに実施するかどうか決めなければなりません。
実際星の観察に携ってみて、夕方まで判断する猶予があれば確実なのですが、そういう事情もあり、主催者の判断に対する苦労があったかと思います。

それはさておき。
雲は多かったものの、結果的にいくつかの天体を導入でき、いくつかの星座を確認することができ、成果(星果)があったかと思います。
12日から順延してきて、14日の実施となったのですが、ちょうど水星の東方最大離角の日にあたり、前段の話にも取り上げたこの水星を、実際に見つけてもらうことができ良かったです。
そのほか月齢8の月と、レグルスと並んで見えた土星と・・・。
受講者は、備品であるビクセンの8センチ屈折望遠鏡を使って、望遠鏡の組立てと天体の導入を体験していただきました。
自分で望遠鏡の視野へ導入した土星を見て“かわいい!”とはしゃいでいた方もいました。
(*その様子の写真・・・ブレてしまったので小さく掲載)

♪ ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2008(その2)

2008年05月05日 | 音楽(コンサート)
東京国際フォーラムの巨大な会場いっぱい使って、様々な催しが行なわれていました。

ガラス棟に掲げられた巨大なポスター


チケット半券があれば聴くことができる無料コンサート
地下展示ホールにて


広場には様々な屋台店が並んできます。
気になっていた、ナシゴレンをいただきました。


地上広場では、ストリートライブみたいなものが行なわれ、盛りあがっていました。


インターネット・ラジオ OTTAVA のブース。
こんなのがあるのですね。
常時接続があたりまえとなってきた今、インターネットでラジオを流して音楽を聴っていうもの良い試みだと思います。
「オッターヴァ」または「OTTAVA」で検索してみましょう。



♪ ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2008(その1)

2008年05月04日 | 音楽(コンサート)
今年は「シューベルトとウィーン」をテーマに開催されていました。
聴いてきたのは次の3公演。

■№243
 ○曲目 シューベルト スターバト・マーテル ヘ短調D383
 ○演奏 ミシェル・コルボ指揮
     ローザンヌ声楽アンサンブル
     谷村由美子(ソプラノ)
     クリストフ・アインホルン(テノール)
     クリスティアン・イムラー(バス)
○会場 東京国際フォーラム ホールC
 ○時間 12時45分~13時25分

■№215
 ○曲目 シューベルト ミサ曲第6番 変ホ長調D950
 ○演奏 ミシェル・コルボ指揮
     ローザンヌ声楽アンサンブル
     谷村由美子(ソプラノ)
     ジャッキー・カヤン(アルト)
     マティアス・ロイサー(テノール)
     クリストフ・アインホルン(テノール)
 ○会場 東京国際フォーラム ホールA
 ○時間 19時15分~20時15分

■№248
 ○曲目 シューベルト(ウェーベルン編曲) ドイツ舞曲D820
     シューベルト(ヘラー編曲) 10のドイツ舞曲
     シュトラウス2世 新ピッチカートポルカ 作品449
     シュトラウス2世 ペルシャ行進曲 作品289
     シュトラウス2世 田園のポルカ 作品276
     シュトラウス2世 オペレッタ「こうもり」序曲
     ブラームス ハンガリー舞曲第1番、第3番、第10番
 ○演奏 ヤツェク・カスプシク指揮
     シンフォニア・ヴァルソヴィア
 ○会場 東京国際フォーラム ホールC
 ○時間 22時00分~22時55分


たくさんの公演の中、あまり聴く機会のない宗教曲ふたつを押さえておきました。最後のウィーンにまつわる舞曲集はおまけ。ほかに、ロッシーニの小荘厳ミサ曲も興味があったのですが、これも入れると2泊しなければならなくなり断念。
その代わりCDが販売されていたので買ってきました。

スターバト・マーテルは、シューベルト18歳の作だそうで、初めて聴く曲。
コルボ指揮の合唱と各独唱者が見事にブレンドした、実に美しい音楽。日本人のソプラノも自然な高音が伸びやかで美しい歌声でした。
曲としては、早作のせいか、まとまりがない感じもしましたが・・・。

ミサ曲も初めて。第6番は有名な曲らしいけど。
ミサ曲というよりレクイエムのように感じられる曲。前のスターバト・マーテル同様とても美しい。
5,000人収容できるホールAで、かなり後ろの方の席でしたが、意外と音はよく響いていました。さすがにステージまでの距離は感じます。

ウィーン舞曲集は、ホールCの3階席から。
1階席より残響が多い気がしました。
途中、後述の会場イベントにも参加していたので、この時間帯になると疲れてきて、ちょっと集中力が散漫になってきましたが・・・。

一連オーケストラ演奏は、ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィア。なかなかの名手ぞろいです。1日がかりお疲れ様でした。
3公演の合間には、会場各所で行なわれていた関連イベントをいくつか見てきました。
会場の様子、ほかのイベントの様子はまた改めて・・・。