STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

♪ 大阪フィル第44回東京定期演奏会

2007年02月26日 | 音楽(コンサート)
大阪フィル第44回東京定期演奏会

○日時 2007年2月25日(日) 14時05分~15時50分
○会場 サントリーホール(東京・赤坂)
○演奏 大阪フィルハーモニー交響楽団
    クラウス・ペーター・フロール(指揮)
○プログラム
    モーツアルト 交響曲第40番ト短調K550
    チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」

恒例年1回の大阪フィルの東京定期だが、音楽監督の大植英次氏が怪我のため来日できず、指揮者と曲目が変更された。当初は、マーラーの9番。初代朝比奈隆氏からバトンタッチしてから初の東京定期では、マーラーの6番を取り上げ、その公演も聴きに行ったが、これが求心力ある名演で、今回予定していた9番も期待していたところだった。そのためちょっと拍子はずれ。払い戻しの連絡もあったので、どうしようか、と考えたが、せっかく予定を組んだのだから・・・ということで聴きに行った。
 会場には、13時25分に到着。開場時間に行なわれる“からくりオルゴール”は、ちょうど終わるところで見ることができなかった。そのまま入場。客入りは今ひとつ伸びず、約7割の入りか?
指揮者フロールは、それなりにキャリアはあるようだが無名。曲も名曲路線をいくものだったが、聴いた感想・・・なかなか個性的!
 モーツアルトは、ヴァイオリンを両翼に置き、指揮棒を持たない指揮法。ビブラートをかけない奏法で演奏していたが、小気味良く響く。クッキリとした造形美という感じ。第4楽章のテーマでは独特のアクセントが印象的。聴いた後もずっと耳に残っていた。
 チャイコフスキーでは、通常の配置で指揮棒も使った。早めのテンポで、アンサンブルも良く、その代わり、指揮者の要求も多く、演奏する方は大変そう。荒々しくチャレンジ精神旺盛な第3楽章。終わるとここで拍手が・・・。核心の第4楽章。始めはえぐるような表現で期待していたが、次第にサラサラと進みちょっと拍子抜け。消えゆくエンディング後は、拍手の前もう少し静寂がほしかった。こうした曲には・・・。
 多少、消化不良もあったけど、なかなかの個性的な演奏で聴きに行った価値はあったと思う。
 でも次回はマーラーを聴きたいね。




オリオン大星雲

2007年02月22日 | 星空
冬の風物詩オリオン座。
三ツ星の下にある小三ツ星の真ん中。北半球で最大の肉眼散光星雲だ。鷲がつばさを広げたような姿。中心部には、星雲から産まれたばかりの4つ(6つあるとも言われる)の重星、トラペジウムがある。星のゆりかごでもある。
写真では、中心付近の青白色、周囲の赤紫色の色彩が美しい。肉眼ではこの色はわからないが、透明度の良い暗夜には、同様の色彩を感じることもある。

いこいの森天体観測ドームでの撮影。

平らな三日月

2007年02月21日 | 星空
本日は昨夜行なった塩尻の自然と歴史講座の予備日。そのため、いこいの森天体観測ドームの使用を予約してあったため、昨夜講座が実施されたので、空いているドームを使ってみた。
今年初めてかな。
星果については、改めて・・・。

その帰り、西の山に沈む直前の三日月が商店街に見えた。
この時期の三日月よろしく、光った面を真下に向けて、お皿のよう。
平らな三日月とも呼ぶそうな。

塩尻の自然と歴史講座

2007年02月20日 | 星空
行ってきた。
当初、総合文化センターで星の話。その後、いこいの森天体観測ドームへ移動して星の観察・・・という予定だったが、移動の時間が惜しいこともあり、近くの駐車場に天体望遠鏡を持ち込み、後半の星の観察を行なうこととなった。
天気予報は「晴れ」の一言だったが、昼間から雲が残りやきもきしていたけど、何とか「晴れ」・・・。
昨夜の、金星と三日月の接近も位置が逆転した状態で見ることができた。月は、危難の海が真っ二つに欠けて、鋭い弧を描くターミネータが印象的。月全景がちょうど視野に入る倍率ではなかなかの迫力。金星はまだ小さく、欠け具合も月齢12並みの卵型。低空でシーイングが悪いせいもあって見ごたえ不足。
引き続き土星へ。東の空に昇ったばかりで、肉眼では、下に見えるレグルスとの並びが印象的。望遠鏡視野では、リングが立った状態の姿勢に見え、衛星もタイタンほか3つを確認。リングの角度も浅くなっていることに気づいた。これから年々リングが細くなってよくのだ。
そのほか、前半星の話に出ていた、オリオン大星雲・すばるのほか、恒星ではシリウスとアルデバランの色比べなど、見てもらった。
好評だったのは、すばる。広視野低倍率を選んだせいか、全景が良く見え、天頂近くだったせいか透明度が良く、輝星の輝きが印象深く良かったようだ。シリウスとアルデバランの色比べは、当初見る予定ではなかったのだが、リクエストによって結果的に色比べとなったもの。これにより、星々にも色の違いがあることに気づいてもらったことは当夜の収穫だった。
観察場所は照明ギラギラの悪条件ながら、良い観察ができたと思う。


金星と三日月の接近

2007年02月19日 | 星空
夕空に三日月が戻ってきた。今宵、金星との接近。
昨日の悪天候から回復傾向の天気だったが、なかなか雲が取れきれず、雲の上に三日月がギリギリ見えた。左上には金星。
レンズの画角のため、写野を傾けている。斜めに写り込んでいる雲のラインが地平線と平行だったので、傾いた向きが分かると思う。
2月~4月にかけて見える三日月は、光った面が地面に向いていて、平らなお皿状に見えるのだ。雲のラインが地平線と思ってもらえれば分かると思う。



倉本裕基 2007 ピアノ・コンサート

2007年02月17日 | 音楽(コンサート)
癒された・・・

○日時 2007年2月17日(土) 14時05分~16時25分
○会場 まつもと市民・芸術館
○演奏 倉本裕基(ピアノ)

倉本裕基。彼の曲は韓国のドラマ挿入曲によく使われているということで、以前から韓国では人気があるそうだ。もう20年も活動しているピアニスト、作曲家、編曲家。そうした下積み活動を続けていたにも関わらず、日本では無名な存在だった。最近になって、日本でもいわゆる“韓流ドラマ”のブームにより、逆輸入的に国内でも人気が出ていたそう。このような背景が良いかどうか難しいところだが、それはさておき・・・。
プログラムは、「プロローグ」「自然の情景とロマンス」「ピアノ・アラカルト」「ユウキ・コレクション」「マイフェイバリッドソング」「サウンドトラック」「ロマンス・コレクション」と題し、全23曲。それを2~3曲ごと、トークを交えて弾き連ねてゆく。曲は、自然やロマンスをこめた叙情的なもの。いわゆる癒し系。しかし、時折交えるトークは、ジョークを交えた楽しい内容。ちょっと曲の雰囲気とのギャップもあるけど。
前半の曲は、まさに癒し系で、うとうとと眠気を誘われて心地良い。後半は編曲物を絡めて前半とは少し趣きを変えてきた。うとうとした前半と変わり、しっかりと聞き入っていた。音楽的にも後半の方が良い曲が並んでいたが、疲れも出てきたのか多少のミスタッチも・・・。これはご愛嬌で気にするほどでもない。
しっとりと軽いタッチのピアノだが、美しい叙情性を持った良い音楽。ふと、ジョージ・ウィンストンに通じるものがあるのでは?と思った。


ミラ

2007年02月16日 | 変光星
ミラ型変光星の代表格、くじら座のミラが明るい。
4日ほど前の観測(写真)では光度2.3等。くじらの頭にあたるα星と並ぶ明るさに達している。予報でもちょうど極大頃。
さてミラについて・・・。ミラ型変光星は晩年の恒星で、数百日周期で膨張収縮を繰り返し、それに伴って周期的に光度が変わる恒星のこと。こうした恒星は、赤い色が特徴で、実際は分からないが、その直径は太陽の数着倍にも及ぶという大きな星だ。その中でもミラは最も明るいミラ型変光星。光度は2等台から10等台の間で変わり、周期は約330日。極大光度は周期のたびに変わり、4等台という暗い極大に終わることもよくある。2等台の極大はかなり明るい方。写真では、9等台の隣接した恒星も見えている。

先日発見された、さそり座新星(発見者は日本人、その後V1280 Scoと命名)。発見当時は8等ほどだったが、その後、さらに明るさが増し、昨夜海外の観測では3等台(!)に達しているという。ちょっと見てみたい気がする。
ちょうど来週20日には、自然と歴史講座で「星の話」をする予定。資料づくりも兼ねて、新しい星の写真を撮ってくるつもり(ついでに新星観望も)だったが、昼間好天だったものの夜は雲に阻まれてしまった。




菅沼ゆづき・古川展生・鈴木慎崇 夢のピアノトリオ演奏会

2007年02月12日 | 音楽(コンサート)
充実のピアノトリオ

○日時 2007年2月12日(月) 14時05分~15時50分
○会場 あづみのコンサートホール
○演奏 菅沼ゆづき(ヴァイオリン)、古川展生(チェロ)、鈴木慎崇(ピアノ)
○曲目 愛のあいさつ(エルガー)
    ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
    ハンガリー狂詩曲(ホッパー)
    夢のあとに(フォーレ)
    ピアノ三重奏曲(フォーレ)
    ピアノ三重奏曲第1番(メンデルスゾーン)
    アンコール
    リベルタンゴ(ピアソラ)

大阪在住のサイトウキネン・ファンH氏が中心となって活動しているDIVERTIMENTOが主催しているコンサート。
メンバーのうち、菅沼さん、古川さんがサイトウキネンオーケストラのメンバーで、昨年のフェスティバル期間中に行なう予定だったが、今回に順延して開催となったもの。ピアノの鈴木さんを含めて、珍しいピアノトリオのコンサート。トリオ以外の曲は、ヴァイオリンとピアノ、チェロとピアノのデュオ、といったところ。曲は馴染みのものばかりで、演奏も素晴らしく、また菅沼さんと古川さんのトークも楽しく、充実した内容だった。フォーレとメンデルスゾーンのピアノトリオには注目だったが、性格の違うそれぞれの曲、圧倒的な陶酔感を醸し出すフォーレ、構成感豊かなメンデルスゾーン。演奏の出来は後者の方・・・と聴いたその場ではそう思ったが、コンサート後の余韻は前半演奏されたフォーレの方・・・と変わってしまい、これは不思議な感じだった。
3人の演奏はなかなか。ピアノの鈴木さんは、ふたりの惹き立て役を買って出た感じで、調和と自己主張のバランスが良い演奏だった。
終演後、お客が出た後のホール内で3人のサイン会。サイン帳にもらってきたのは言うまでもない。
今回も企画されたH氏に感謝。
(写真は、サインに応じている菅沼さんと古川さん。鈴木さんはサイン会場に交代で入られたので写っていない)


コンデジで土星を撮る

2007年02月08日 | 星空
2月11日には、しし座で土星が衝(しょう・・・太陽と正反対の位置にくる)となり、観測好期となる。
コンデジを土星に向けてみた。こちらのカメラは長時間露光ができず、星野には向かないが、惑星(月)には向きそうだ。
リングの傾きがやや小さくなった今期、シーイングはいまひとつだったが、ブレを気にせず撮影することができた。感度はISO200だったし、露光時間も少なめで撮影できたので、もっと拡大率を上げることもできそう。この写真も周囲をトリミングしてあるが、もう少し拡大率を上げないと見栄えがしないので・・・。
これは次の機会に。春になれば、好シーイングの夜も多くなるはずなので、チャンスがあると思う。

コンデジでオリオン大星雲を撮る

2007年02月07日 | 星空
最近、コンデジ(コンパクトデジカメ)を望遠鏡に付けるアダプタを入手し、いろいろ試写中。カメラも何台かあるので、対象によっては適不適があることが分かってきた。月は写りが良いけど星野はダメとか、高感度モードだとダメとか、長時間露光ができても星野はダメとか・・・。
最近1000万画素クラスのコンデジが多くなってきたけど、低感度モードでは高画質であっても、高感度モードにすると俄然画質低下が目立つカメラが多いようだ。1000万画素のコンデジより、600万クラスのイチデジ(一眼レフデジカメ)の方が高画質・・・ってことは何を意味するのだろう。

それはさておき、手持ちの1000万画素コンデジによるオリオン大星雲(M42)を撮影。バルブはないので、最長露光時間15秒にて撮影。画質は粗いが、以外と良く写った。