STARLIGHT NIGHTS

信州・塩尻から発信・・・   星空と美しい風景、そして美しい音楽とともに!

塩尻東地区サマーキャンプにて

2010年07月29日 | 星仲間
塩尻東地区にはご縁があり、ほたるまつりに引き続いての星空観察会。
塩尻東地区センターに、地域の子どもたちがセンター内外で過ごすキャンプを張り、その一環として、夜は星空観察会が計画されました。
このところの好天続きでしたが、残念ながら天候の変わり目に入ってしまいました。
かわりに、センター室内で塩尻星の会メンバーによる星の学習。
スターウィークのサイトからとった、「夏の星空案内リーフレット」を配布して、ステラナビゲータを上映しながらこの夏の星空の見どころをお聞きしました。
総勢80人以上の子どもたち、ほとんどが小学生。キャンプなので本当に星好きの子どもとは限らない。途中ザワザワし始めたが、それでも結構熱心に聞いたり質問したりする子どもが何人もいて、実際の星空は見られませんでしたが充実したひとときでした。
写真は、「夏の星空案内リーフレット」をかざして、星座の位置を確認しているところ。

いこいの森に、高校地学部が立ち寄りました

2010年07月24日 | 星仲間
世間は夏休みに入ってきているようですね。
いこいの森天体観測ドームに、都立高校の地学部の合宿チームが立ち寄りました。顧問の先生ほか、部員8人(男女各4人)の一行でした。
市内農協保養施設に宿泊、そちらからの紹介です。今まで、市外からの利用はあまりなかったのですが、ドームの有効活動のため、こうした機会は増やしていきたいと思います。打ち合わせの段階では、「ドームの望遠鏡を使いたい」という要望だったので、時間が許す限り自由に使ってもらおうというつもりでしました。
しかし行ってみると、顧問の先生は国語の担当、学校には望遠鏡はあるけどあまり使っていない、部員の皆さんも自分の望遠鏡は持っていないという状況、望遠鏡を操作する経験者が乏しいことが分かり、はたしてこの望遠鏡を使いこなせるか…?
とりあえず、使い方を話しながらしばらくお付き合いすることにしました。
ドームの31センチ鏡で、月や金星、いくつかの恒星を観察、星の導入については四苦八苦していました。ついファインダーを見て導入することを忘れてしまうようです。
天体写真も取り組んでいるようで、古いカメラのため、ドームの望遠鏡には取り付けられませんでしたが、三脚固定で夜空にレンズを向けていました。
途中部員のお一人が体調不良で帰ることとなり、雲行きも怪しい天候になってきたので、2時間程度で終了となりました。
また月明かりのない時期に来ていただければと思います。

梅雨明け翌日の空

2010年07月19日 | 気象
雲がないところは、まさに抜けるような青空でした。
空気中の汚れも、おとといまでの雨でしっかり洗い落とされたようです。
高層雲が残っていて、スッキリと晴れ渡るまでには至りませんでした。
日没後、鉢盛山のある西空は高層雲が筋状構造を成していて、こんな感じの空でした。
(HDRで強調加工してあります)

梅雨明け&四季の星空観察会(7月17日)

2010年07月17日 | 星仲間
全国的に大雨による災害をもたらしていましたが、メリハリ良く本日梅雨明けとなりました。蒸し暑い好天となり、7月の四季の星空観察会を迎えました。

月齢5.7の月、宵の明星金星と土星が観察対象です。
開会前、「金星の下に水星が見える」という声があり、「なるほど右下に星が見える」「さらに双眼鏡の視野ひとつ分離れたところにも、もうひとつ。
どちらかが水星でどちらかがレグルスだったようでした。

親子づれを中心に、29人の方が来ていただき大変にぎやかな観察会となりました。
前回もそうでしたが、自宅にある天体望遠鏡を持参され、使い方の質問をされた家族がいました。(写真)
本日は、前回に引き続きの方と今回初めて持参された方のふた家族いらっしゃいました。
意外と、望遠鏡の使い方が分からず、困っている方が多いようです。
ドームの望遠鏡を見る機会だけでなく、家に眠っている望遠鏡を本当に眠らせず活用していただく機会も必要なことを感じています。


星空を守る会総会

2010年07月11日 | 星仲間
星空を守る会総会のため、東京の国立科学博物館新宿別館に行ってきました。
古在会長、大友事務局長、内田さんら10人ほどが集まりました。

参加者の自己紹介と活動報告のあと、いくつか提案・事例発表がありました。
そのうちひとつが、塩尻星の会が行っている「光害調査におけるスカイクオリティメーターの実用性について」です。
そのほか、光害対策として、JIS改正にについての要望書について(内田さん)、日本天文協議会の構成員として星空を守る会の参加について(大川さん)の話がありました。
また事務局の大友さんから、全国星空継続観察への要望書について、東京スカイツリーのライトアップについての要望書について、それぞれ提案がありました。

(続き)
特に話題となったのは…
民主党の事業仕分けの対象となった全国星空継続観察の裏話。
主管の日本環境協会が毎年行っているのは経費の面でどうかという点。実際は日本環境協会との随意契約をしていたのではなく、入札をしていたとのこと。しかし今年度は、ほかの団体が落札した模様。
これとは別に、全国星空継続観察に関する要望書を出そうという提案。
①観察の趣旨に「大気環境保全の重要性を知ってもらうため」としているが、「光害の防止、啓発のため」と改めてもらうこと。
②双眼鏡による観察を取りやめ、写真撮影のよる報告を主にしてもらうこと
③地球温暖化防止という観点から推進すること
この3点です。
①や③については異論がありませんでしたが、②については、観察を通して星空を体験してもらう手段として行っているもの。この観察に参加するきっかけとして残したほうが良いということでした。
でも双眼鏡による観察。報告される数値の重要性は低いこと、天頂付近の星(夏期はこと座の三角形、冬期はすばる)を観察することで、双眼鏡では観察しずらいことも異論があった理由でしょう。
既に20年も続いている取り組みで、海外に紹介しても遜色ないと思われます。
もうひとつ。
写真による観察は、近年参加団体全員ではなく、定点観察する団体のみと変更されています。それは、フィルムの測定に多くの手間があるためで、それはある程度仕方がないことなのですが、その測定方法も変更されたことも問題視されています。すなわち、以前はデンシトメーターによる測定をしていたのですが、測定を請け負っていた国立天文台所有のデンシトメーターが使えなくなり、写真が復活した平成16年度以降は、スキャナーによる測定に手段を切り替えたところ、以前のとの測定数値とつながりがなくなってしまった。すなわち、夜空の暗い場所の測定値はより暗く測定される傾向が出て、過去より夜空が暗くなってきたというギャップが生まれているそうです。これをぜひデンシトメーターによる測定に戻すか、スキャナー測定のデータを何らかの補正を加える必要があるとの指摘がなされました。
奥の深い話で、このくらいにしておきます。

もうひとつ、昨年の世界天文年の取り組みで、その成果を受け継いでいこうという理念から、日本天文協議会の設立が準備されています。その中で、星空を守る(星空を取り戻す)活動として、星空を守る会にこの協議会の構成団体として加わってほしいとの要請があったことから、この総会に諮られました。そのことには異存なく承認されました。
協議会の構成団体との連携により、より一層の光害啓発への取り組みが進むことを期待しています。

さて前述した、塩尻星の会が取り組んでいるSQMによる光害調査に対しても、参加者から激励や助言を多くいただきました。
そのうち1~2点。
写真による測定と同じ、1平方秒あたりの等級といっても、写真では星と星が写っていない場所との部分的な測定、SQMでは80度もの範囲をスキャンしての測定。差があってもおかしくないし、どちらも正しい数値。SQMはスキャンするので、むしろ星の明るさを拾わないよう曇った時に測定した方が、本当は良いのだろうか?と思うようになりました。
もうひとつ、SQMは測定値に経年変化が起こる可能性があるとのことです。輝度計を使って測定値のチャックをし、誤差が大きければメーカーでメンテナンスもしてくれるようです。
いろいろとアドバイスありがとうございました。